しおりさん、こんにちは。お気持ちは良く解りますが、10年たってから後悔しても始まりません。確かに、私も上の8番が「悪さ」を働かないようなら、残すようにしていますが、10年前は抜歯していたかも知れません。
現時点から考えなくてはならないのは、神経の治療をしている右上6番がダメになって抜かなくてはならないハメに陥らないようにすること。神経の治療をしていても、一生その奥歯を使うこともできるワケですから!
30代の若いドクターだからと言って、舐めてはいけませんよ!なかなかの腕のある先生もたくさんいます。むしろ、しおりさん自身が「斜めに埋もれてい親知らずも急がないが、いずれは抜歯してください」と言われた時に「なぜ??」と理由を充分説明してもらって、理解した上で抜歯する必要があったのではないでしょうか?
上の親知らずを抜歯しないでそのままにしておいたら、もしかしたら、斜めに埋もれていた親知らずのせいで、その前方の第二大臼歯の根も虫歯になって、抜歯せざるお得ない状況になっていたかも知れません。
ご質問の「もしこの6番が何かの理由で抜歯になった場合は、7番を6番へ移動したり、ブリッジにした方がいいのでしょうか?」との事ですが、矯正治療で7番を6番へ移動する意味は、しおりさんもご指摘のように、下の7番との対合歯がなくなってしまうのであまり意味はないでしょう。むしろ、ブリッジかインプラントで補綴(ほてつ:無くなった歯を補う)するのが普通と思います。
矯正治療だけで何でもできるワケではありません。最近では、歯の移植、親知らずからあごの骨を再生したり、「目の角膜」を作るような「再生医療」がどんどん進歩しており、矯正治療で抜歯した歯を後々まで保存しておいて、この再生医療の材料として使うような「歯の銀行」なども一部の大学病院では始められています。 過去を振り返って嘆くよりも、未来を見つめて、これからどうすれば良いかをみんなで考えましょう!!
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