まきこさん、こんにちは!お返事が遅くなり、ごめんなさい。 さて、どこで咬んだら良いか解らなくしまったようで、お困りの様子良く解ります。加えて、今回の治療にかかった費用についても、お困りの事と思います。私は被せる治療は専門外ですが、解る範囲でお答えします。
私が詰めたり、被せたりする治療をお願いしている一般歯科の先生は、最終の補綴物(被せ物の事でホテツブツと読みます)を装着する前には、必ず仮の歯を入れて咬みやすさや顎関節の調子を見ています。もし、仮の歯を入れない場合は、作成した補綴物を仮に歯に装着(仮着と言います)して様子を見ます。もう少し言うと、メタルボンドのような高額な補綴物で調整が難しいものは、一度でピッタリ合う事の方が希と考えた方が良いでしょう。
さらに、まきこさんの場合には最初から顎関節症をお持ちで、この治療のために上下2本の奥歯に被せ物をしたわけです。従って、現在の状況は治療どころか、かえって悪化している訳ですから、これは再治療が必要です。 しかし、20万円という料金が、現在の担当医との関係を悪化させてしまって、お金を無駄にしたくないという事がお悩みの原因になっているのは、本当にジレンマですネ!
とは言っても、お金を払ったのですから、やはり担当医には、きちんと治してもらわなくてはなりません。 そのためには、もう一度「仮の歯」などを入れてもらって、どの位置とどの大きさで補綴すれば良いのかを、担当医と一緒に考えて行くのが一番カドのたたない方法です。あなたの方から、もう少し高くしてみてとか、前後にズレにくい形にしてとか、いろいろとお願いして試してみるのが良い方法です。この方法は時間がかかりますが、御自分の症状をしっかり理解したい方や積極的に治療に参加してみたい方には、この一番穏便な方法も可能です。 しかし、自分にはこのような治療をリードしていく自信がないと言う事であれば、支払ったお金を返してもらって、専門医か腕に自信のある先生に診てもらう方が良いでしょう。
いずれにしても、顎関節の治療はトライアンドエラーになるところが多く、患者さんの意見や感じはとても参考になる要素です。これは義足などを作るのと似ているように思います。ぜひ、あまり遠慮しないで担当医と充分お話ができるようにするか、新たに気軽にお話しできる先生を探された方が、どんな名医を探すよりも重要かも知れませんネ! 私の患者さん達は、ため息が出るくらい色々質問してきます(笑)。そんな時には、たまに「秘密」と答える事もありますが!(爆笑)
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