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相談掲示板

歯の裂合(字が違っていたらすみません)について
2007年5月25日(金)15:21:16相談者:凛
初めて投稿させていただきます。私は矯正を考えている17歳の高校生です。
前々から歯並び(叢生)が気になっており最近良い矯正歯科を探し始めました。5〜6件いろいろな歯医者を駆けずり回ったところ一軒、値段も良心的で抜歯なしで矯正してくださる歯医者さんを見つけました。私の歯医者選びのポイントは「非抜歯」なのです。健康な歯を抜きたくない(それから麻酔も大嫌い)という思いがあり、そういった方針の歯医者さんを探していました。

先日精密検査を行ったところ、今のところ親知らずは抜歯しなくても良いそうで安心したのですが下の歯の叢生が激しくどうしても歯を裂合しなくてはいけないと言われました。その時は麻酔もして、少し歯肉も削れてしまう(?)的なこともおっしゃっていました。歯についての知識があまりないので裂合(字が合っているでしょうか…?)と言われてもいまいちピンときません。

そこで質問したいのですが矯正するための「裂合」は本当に歯肉も少し削れてしまうのですか?歯と歯の間を削る…ということしか分かりませんでした。

お忙しいことと思いますがご解答待っています。

Re:非抜歯治療のための歯の削合ついて
2007年5月27日(日)12:49:52回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科編集
 凛さん、こんにちは!良さそうな先生が見つかって良かったですね!
 しかし、「歯医者選びのポイントは非抜歯」というのは、ちょっとひっかかります。
抜歯するか、しないかは、患者さんの好みや我々矯正歯科医の都合で決めるわけではありません。あごに対して歯が大き過ぎる場合には、抜歯しないで並べると出っ歯になってしまいます。「非抜歯」での治療は歯が前方へ移動しますので、その点は了解の上でしょうか??もちろん、症例によっては少し前歯を前へ出した方が良い場合もありますので、凛さんがこのタイプである事を祈っております。
 
 さて、<裂合>と書いてありますが、これは<削合>(さくごう)の事でだと思います。簡単に言うとあごに対して下の歯は大き過ぎるので、歯を削って小さくしましょうという事です。
 凛さんの場合、「下の歯の叢生が激しくどうしても歯を(削合)しなくてはいけない」と言うととなので、下の歯並びはかなりスペースが足りないようですね。
 ここで一つ質問ですが、健康な歯を2本抜くのは嫌だが、健康な歯を10本近く削るのは良いのでしょうか?

 歯を抜く場合は左右同名歯を二本ですが、歯を削ってスペースを作る場合には犬歯から犬歯6本とか、下の前歯4本の計10本を削る事になる可能性があります。勿論、痛みが出るところまでは削りませんが、歯の形はやはり天然ではなくなります。
 今回削る部分は歯と歯の接触している面で(隣接面)と言います。ここを少しづつ削って行きますので、歯茎を全く傷つけないで歯だけを削るのは不可能です。削っている時に歯茎から多少出血したり、削った後、少ししみたりするかも知れませんが、数日で治ってしまいますのでご安心下さい。

 もう一つ、削って作れるスペースの量を考えてみましょう。下の前歯4本は幅は平均値で5〜6mm、犬歯やその後ろの小臼歯は7〜8mmです。それぞれの歯の10%を削るとすると、前歯4本で約2mm、犬歯と小臼歯2本は0.7×3で2.1mm。これが両方ありますので4.1mmですので、10本を削っても6mmしかスペースを作ることができません。この6mmのスペースも全体的にバラけていますので、スペースの必要な部分に集める必要があります。従って、実際に歯を並べるために使用できるのはせいぜい4〜5mmです。

 一方、歯を抜く場合には多く患者さんで第一小臼歯を抜歯します。この歯は1本7mm程度ですから、左右両方で14mmのスペースを確保する事ができます。歯を削って作るスペースの約3倍にもなります。この抜歯スペースは。歯の重なりを解消するのに使用されるのはもちろん、前歯を後退するために使用したり、奥歯を前方へ移動させて2本目の奥歯を真っすぐに並べるスペースに使用して、空隙は完全に閉鎖します。

 さらに、抜歯しないで治療した症例の方が、上下の歯が出っ歯になって口が閉じずらくなったり、矯正治療終了後に下顎の前歯にまた叢生が発生したり、前記したように、2本目の奥歯(第二大臼歯)の萌出スペースが失われて、半分しか生えて来なかったり、内側や外側へ倒れてしまう確率が高くなります。

 白人の場合は、上下のあご形が前後に長い馬蹄形に近く、日本人の場合には半円形に近い浅い歯列弓を持っています。このため、白人は後方部に余裕がありますので、非抜歯治療に適していますが、日本人の場合には無理にこの白人用の治療方法を適用しようとすると、どうしても無理が生じてしまい、前記したように意外に上手く行かない事も多い事が解ってきているのです。
 「健康な歯を抜かない矯正治療」と言うと、非常に聞こえが良く、患者さんのに支持されやすいのははっきりしていますが、我々矯正歯科医はその患者さんにもっとも適した治療を選択する事が重要だと思います。
 「抜歯しなくてはならないのに抜歯しないで治療するのは、抜歯しなくても良いのに抜歯したのと同じくらい罪が重い」という言葉を、凛さんはどう思いますか??


ご返答ありがとうございます。
2007年5月28日(月)21:19:41返信者:凛
先生から非抜歯で矯正をすると若干出っ歯気味になってしまうというお話は伺いました。
しかしどのくらい出っ歯になるかは解りませんし、出っ歯の基準も人によって違うと先生はおっしゃっていました。矯正して歯並びはよくても出っ歯になって今度はそちらがコンプレックスになったらどうしますか?という話し合いを先生としましたが私は若干出っ歯気味になっても気にならない、自分の予想以上に出っ歯になったとしても先生に責任を押し付けないつもりでいます。

「削合」というのですね。大変失礼致しました^^;
先生のお話によると削合は最高でも4本の歯までみたいです。ですがら10本も削ることはないと思うのですが…もう一度先生に確認します。(もし10本も削合するのであれば小笠原先生のおっしゃる通り思い切って2本抜歯した方が合理的だと私も思います。)

「削合」と聞くとすごく怖いイメージがあったのですがそこまで心配しなくても良いみたいで安心しました。改めてもう一つ質問したいのですが麻酔の量も通常の抜歯や虫歯の治療で使用する量よりは少ないのでしょうか?

私の場合は少し特殊な例だと思うのでもう少しゆっくり考えてみたいと思います。アドバイスありがとうございました(^^)



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