口コミで矯正歯科をさがすならドクターぷらざ矯正歯科サーチ 歯科医院検索はこちら>>
矯正歯科検索 歯列矯正情報 矯正歯科相談掲示板
ドクターぷらざ矯正歯科サーチでは、矯正歯科の検索、歯科医師による相談のほか、
歯列矯正や歯並びに関するさまざまな情報を提供しています。


担当回答者(歯科医師)専用のページです。
ここで投稿すると下の相談に返信します。

回答者
医院名
ホームページ
E-mail
*回答者用パスワード
題名
*メッセージ
相談掲示板

前歯上1本の矯正
2006年10月29日(日)00:36:39相談者:かいとぱぱ
9歳の男の子です。成長が遅いので、7歳くらいの体格です。前歯上の状態は、1番の2本が永久歯、2番は左右とも乳歯が抜けたばかり、3番以降はまだ乳歯が生えてます。前歯下はだいたいが永久歯だったと思います。症状は、前歯上の右1番が後ろに引っ込んでいるため、噛み合わせると下の歯よりも後ろに来てしまいます。近所の矯正歯科に相談したところ、このように上の歯が下の歯を前後で挟んでしまう場合は、あごの発育に影響したり、これから生える永久歯に悪影響を及ぼすため、早く矯正をした方がよいと言われました。矯正方法としては金属ブラケットを上前歯2本と後ろの永久歯で固定するというものです。他の歯はまだ乳歯のためブラケットでは固定しないとの事です。だいたい8ヶ月で移動が完了すると言われました。(第1期矯正 約30万円)
もし治療後に、周りの永久歯の歯列が悪かった場合は第2期矯正(約25万円)に移るとのことで、また費用がかかります。
そこで相談なのですが、まだ周りが乳歯のうちから、永久歯1本を矯正すべきでしょうか?1本だけの矯正なのに、第1期矯正としてカウントされてしまうのがどうも納得がいかないのです。どうせなら生えそろってから矯正したほうが一度に済み、費用も1回分で済むような気がします。あるいは、1本の矯正の後に生えてきた永久歯がガタガタしていたら、小額の追加のみで矯正してくれるべきではないかと思いますが。


Re:前歯上1本の矯正
2006年10月30日(月)22:52:42回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科編集
 かいとぱぱさん、初めまして。1期治療(抑制矯正治療)に対する考え方についてのご質問ありがとうございます。確かに「かいとぱぱ」さんのようにお考えになるのが、一般的と思います。
 今回は、この「1期治療」「2期治療」という言葉が悪かったようですね!
 「1期治療」は「抑制矯正治療」。「2期治療」は「本格矯正治療」と言います。

 「抑制矯正治療」は「これ以上悪くないようにするための矯正治療」とご理解下さい。
これは、上下の永久歯の前歯4本が生え揃う時期に、そのまま放置すると症状が悪化する原因となるものを除去して、できるだけ正常なあごの成長を誘導しようとするものです。
 これらには、
1.上下のあご自体の位置がすでにズレている場合
2.上下の前歯の咬み合わせによって、正常なあごの成長が阻害される可能性のある場合
3.指しゃぶりや口呼吸など悪い癖がある場合
 以上の3つに該当する場合には「抑制矯正治療」いわゆる「1期治療」が必要です。

 「かいとぱぱ」さんのお子様の場合は2の前歯の咬み合わせが悪い場合に該当します。
 ここで、咬む動作について触れておきましょう。
 咬む動作は単純に上下にあごが開いたり閉じたりするわけではなく、前後や左右に回転しながら、前歯では咬み切り、奥歯では押しつぶす動作によって食物が粉砕されます。
 この時に、前歯の咬み合わせが一本だけ逆になっていると、この回転する動作が非常にやりずらいだけでなく、上下の前歯が非常に強く当る事になります。
 「かいとぱぱ」さんのおっしゃるように、生え揃うまで待っていると、最悪の場合にはせっかく生えて来た永久歯の前歯が強く当ることによって欠けてしまったり、削れてしまったり、下の前歯が「咬合性外傷」といわれる状態となって、歯茎が下がって歯が伸び出したように見えるようになる可能性があります。
 まさに、このまま放置すると悪化する状態と思いますがいかがでしょうか?

 さらに、咬む位置が互い違いになった前歯で規制されるため、下あごの成長が前後にズレて発育したり、左右に曲がってしまう危険性があります。このような理由で、この時期から、前歯の咬み合わせを整えておく必要があります。
 また、抑制矯正は上下の前歯4本と上下のあごを対象にしますので、当然これから生えてくる上の左右側切歯もその対象になります。1本で30万という訳ではないのではなと思いますよ!
 側切歯はまだ生えていないようですが、今生えている歯に凸凹があるという事は、この側切歯の位置も凸凹になる可能性が高いという事ができます。
 「かいとぱぱ」さんのご判断で、この時期からの治療をしない事もできますが、前記した歯の破折や摩耗、あごのズレがおきる前には治療を開始された方が良いと思います。





Copyright (C) ドクターぷらざ矯正歯科サーチ All Rights Reserved
www.dp-kyousei.net