ちょうこさん、こんにちは!お返事が遅れてごめんなさい。 矯正治療と顎関節症についてのご質問ありがとうございます。
さて、ちょうこさんの年齢が解らないので一概には言えませんが、矯正治療と顎関節の問題点は別々のものでない事の方が多いです。たとえば、歯並びや咬み合わせが原因の一つになっている場合には、矯正治療を行って原因の歯並びや咬み合わせを治すことで、関節の負担も軽くなって関節症状も和らぐことがあります。 特に「右上奥歯が歯列から外れている」せいで、あごの関節やあごの位置を制御する筋肉に大きな負担を強いている可能性があります。このような場合には、矯正治療を優先させて、原因の除去を行った方が良いでしょう。
しかし、矯正治療を行って歯並びや咬み合わせを改善しても、まだ症状が残る方がいます。また、歯並びや咬み合わせが悪くなくても顎関節に問題を抱えている方もいます。 顎関節症の治療の難しさはこのへんです。顎関節症は多因子性の疾患と言われていて、その原因が一つでない事が多いようです。従って、矯正治療を行ったからと言って、必ず顎関節が治るという訳ではありません。 顎関節の治療と言っても顎関節自体に対して何か行うよりも、上下の歯の間にスプリントと呼ばれる歯型のついた板のようなプレートを咬ませて顎関節に余計な負担をかけないようにするのが一般的です。この治療は数週間で効果を発揮しますが、顎関節症の原因を除去したわけではないので、やはり対症療法にしかならない場合もあります。 このように、顎関節と矯正治療はかなり密接な関係がありますので、現在の状態と顎関節の症状の関連性について、前回話を聞いた矯正の先生に相談してみて下さい。 矯正治療が全てではありませんが、一つの原因因子を取り除くという意味では意義があると思います。
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