正己ママさん、こんにちは!回答が遅くなってゴメンなさい。私の専門医の更新のための学会発表があったものですから遅れてしまいました。本日、学会開催地の名古屋から戻りましたので、回答させていただきます。
さて、抜歯した歯は「左下4の歯」と記述されていますが、まだ6歳ということですので、乳歯の第一乳臼歯と思います。
この第一乳臼歯は永久歯の犬歯の後ろの第一小臼歯と生え変わる乳歯で、本来であれば小学校4、5年生で生え変わる歯です。現在6歳ということは、小学校1年生でしょうか? という事は、その抜けた部分は3から4年間放置されることになります。
この放置されている間に、その奥の第二乳臼歯は、そのまた後ろの6歳臼歯に前方へ押し出されてきます。このとき、抜けた歯のない隣り合う歯と歯が接触しいる正常な状態であれば、押されても簡単に移動はしません。しかし、この連続が途中で途切れると、今回抜歯してしまった乳歯の部分に、その奥の歯が寄って来る事になります。
この奥の歯の移動の状況は人様々なので、どの程度のスペースが失われるかは不明です。 従って、「順番どうりぬけない子は皆、歯がガタガタになる」のではなく、次の永久歯の正常が生え替わりの前に乳歯を抜いてしまうと、その奥の歯が抜いた隙間に倒れて来て、本来その部分に生えて来る永久歯の生えるスペースが失われるために、その部分の歯並びが悪くなると言うことです。
保険の適用がない事で、このまま放置されるのは仕方がない事です。また、虫歯治療で泣くから、この抜歯した後のスペースを確保しておくクラウンループはつけられないと言う事はないですし、もちろん可能です。むしろ、虫歯の治療より痛みや嫌な事は少ないと思います、
書き込みだけから判断させていただくと、正己ママさんの息子さんの場合は、クラウンループが最善手のように思います。後は、クラウンループを勧められた先生と良くお話しをしてみて下さい。
また何か解らない事がありましたら、書き込みお待ちしております。
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