セロリさん、ご質問ありがとうございます。
最初に問題を整理してみます。
1.11歳の男の子 2.主訴ー上顎前歯の突出、前歯部開咬 3.★上下顎骨の位置関係ー下顎骨やや下方位 4.<補足:前歯の位置関係>上下顎前歯の突出 5.<補足:臼歯の位置関係>上顎臼歯の高位 6.★上顎歯列ー右2の口蓋側(転)位、左右3(犬歯)萌出スペース不足 7.★下顎歯列ー左右3萌出スペース不足
この結果、「(あごを)広げる治療をしても抜歯になる可能性が大きい」という事ですね!これらの検査結果から、抜歯、非抜歯は、はっきりしているのではないでしょうか?
抜歯しなければ、 2.の上顎前突は治りません。 4.の上下顎前歯の突出も治りません。 6.7.の転位している歯やスペース不足の歯のスペースを広げることで、(抜歯しない場合は)上下の前歯はさらに外側へ突出して行きます。
つまり、抜かなければ前歯の出過ぎは治せないという事です。 勿論、患者さんの「できる事なら歯は抜きたくない」というお気持ちは解りますが、できないものはできません。 私は「抜かなくてはならないのに、抜かないのは、抜かなくてイイのに抜いたと同じくらい罪が重い」と思います。 「それでも、なんとか抜かないで前歯を引っ込める治療方法」などは、この世に存在しませんので、ぜひ賢明なご判断を御願いします。
|