矯正後の問題 |
2008年2月1日(金)15:15:06相談者:ファン 【千葉県】 女性 40歳 |
矯正を2年前に終えた者です。矯正治療の結果について悩んでいます。私は矯正前は前歯4本ブリッジでした。口元の前突と顎関節症で悩み34歳で矯正を決意しました。当時矯正の知識もあまりなく担当医から薦められるまま治療に同意し、取り返しのつかない結果となりました。治療は4本のブリッジを壊し左前歯1番のない歯をつめ、左2番の歯を1番へ犬歯を2番へ。上下右第二小臼歯抜歯。期間は3年半。悩み躊躇しましたが、先生から「ブリッジより独立した歯の方が歯や歯茎にとって良い」と言われ治療に同意しました。しかし結果は不必要に凹んだ口元(抜歯は不必要だったという事は明らかです)前歯の審美性の悪さ。そして体調不良で精密検査を受けたところ、口中が狭いため舌骨が後ろに下がり喉元を圧迫し呼吸がしづらい事、噛む機能は通常の3分の1である事等がその他色々と分かりました。担当医にその事を話しましたが、歯列を戻す事も困難だし広げる事はできないという回答でした。再治療もできず、今後体調不良を我慢しながら生きていくしかありません。毎日矯正したことを後悔する日々です。少しでも改善できる方法はありませんでしょうか?
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Re:矯正後の口元の後退と体調不良 |
2008年2月7日(木)15:36:08回答者:小笠原 潤治
(ウイズ矯正歯科) 編集 |
ファンさん、こんにちは!ずいぶん矯正治療の結果に対して悩んでおられるようですね!体調不良で精密検査を受けられたのは、どのような医療機関でしょうか?また。その際、矯正治療前のレントゲン写真や模型などの資料は持参されたのでしょうか? また現在、体調の不良の具体的な症状は、どのような事があるのでしょうか? もう少し、詳しくお教え願えないでしょうか?
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Re:矯正後の問題 |
2008年2月9日(土)16:33:29返信者:ファン
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返信ありがとうございます。検査を受けたのは別の矯正歯科医院で口腔内から全身のトータルの検査を受けました。その際は治療前のレントゲン等の資料は持っていってません。先生にも矯正前の歯型や資料を持ってきてくださいと言われたので、担当医に話しましたが、資料や歯型は7年(?)保管する義務があるとかで頂けませんでした。購入する形になるそうです。体調不良の具体的症状は首から腰にかけて慢性的に凝ります。矯正中はそういう症状も出ると聞いていたのですが、矯正後は慢性的に凝るようになりました。腰痛は特にひどいです。そしてなんとなく喉が狭いと感じるようになりました。おかしい表現かも知れませんが、物が喉を通る時に苦しいんです。食べる時に息苦しさを感じます。歯のアーチですが、親から「大人の顎に子供の歯」という表現をされました。自分でもそう思います。不自然に小さいです。
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Re:矯正後の問題 |
2008年2月9日(土)16:45:57返信者:ファン
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すみません。追加です。現在の歯並びの状態です。正中が左に1〜2mm程ずれてます。左側の歯は2歯対1歯です。右側は1歯対1歯です。(この表現でいいですか?)歯列の理想的なかみ合わせの写真等を見ると、自分の今のかみ合わせがとても不安になります。長文で申し訳ございませんが、ご返信お待ちしております。宜しくお願いいたします。
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Re:矯正治療後の不快症状について |
2008年2月14日(木)17:38:54回答者:小笠原 潤治
(ウイズ矯正歯科) 編集 |
ファンさん、ご説明ありがとうございます。 矯正治療前の状態は 「矯正前は前歯4本ブリッジで左上1番が欠損した状態で、口元の前突と顎関節症があった。」
矯正治療による歯の移動を推測すると 1.上の前歯のブリッジを撤去して、欠損した左1には左2を。左2は左3と左を1本分 前方へ移動した 2.右の上下5番を抜歯して、左へズレて行く歯列弓の非対称化を防止 3.口元の前突の改善のために右の上下5番を抜歯した
その結果、ファンさんがお考えになっている取り返しのつかない状態は 1.不必要に凹んだ口元(抜歯は不必要だったという事は明らか) 2.前歯の審美性の悪さ 3.首から腰にかけて慢性的に凝る。腰痛は特にひどいです。 4.喉が狭いと感じ、物が喉を通る時に苦しく、食べる時に息苦しさを感じる。 5.歯のアーチは、親から「大人の顎に子供の歯」という表現をされ不自然に小さい。 6.正中が左に1〜2mm程ずれている。 7.左側の歯は2歯対1歯です。右側は1歯対1歯。
別の矯正歯科医院で口腔内から全身のトータルの検査を受けたところ 1.口中が狭いため舌骨が後ろに下がり喉元を圧迫し呼吸がしづらい。 2.噛む機能は通常の3分の1である事等がその他色々と分かりました。
ファンさんの文章にできるだけ忠実にまとめると、このようになりました。 私はファンさんを拝見していないので、本当の事は解りません。 ここからは、私の推測になりますので、間違っているかも知れないという事をご理解の上、お読み下さい。
まず、ファンさんおっしゃる「不必要にへこんだ口元」と、別の矯正医の検査の結果の「口中が狭いため舌骨が後ろに下がり喉元を圧迫し呼吸がしづらい」。さらに、ファンさんの「喉が狭いと感じ、物が喉を通る時に苦しく、食べる時に息苦しさを感じる」、「歯のアーチは、親から「大人の顎に子供の歯」という表現をされ不自然に小さい」は、関連づけて考えられているようです。 ファンさんは前歯を後退し過ぎた感じられていると言う事なのでしょうが、左上の前歯を一本づつ、真ん中へ寄せて、上下の右の奥歯の1本手前の歯を抜歯したくらいで、それほど前歯がひどく後退するとは思えません。むしろ、初診時の段階で「口元の突出」があったワケですから、ある程度は上下の前歯を後退する治療方針を立てる方が自然ですし、あたりまえの事と思います。
また、舌骨ですが、これは食物を飲込むときに喉を動かすための輪状の骨です。この骨の上部は下あごの内側に付着する筋肉で、下は鎖骨などに付着する筋肉で宙吊りになっており、前者を舌骨上筋群、後者を舌骨下筋群と言います。 前歯のわずかな後退で、歯とはあまり関係のないこの舌骨の上下の筋肉のバランスが崩れると言うのは、ちょっと飛躍し過ぎではないでしょうか?もしそうだとしたら、舌骨の位置をレントゲンを使って、矯正治療前後で比較してみなくては、はっきりした事は言えないのではないでしょうか?
「口中が狭いため舌骨が後ろに下がり喉元を圧迫し呼吸がしづらい」と言うのも、本当にそのような事が起きるのか、耳鼻科の先生にお聞きになってはいかがでしょうか? また、「首から腰にかけて慢性的に凝る。腰痛は特にひどい」については、整形外科で腰や頸椎、腰椎について精密検査をされる事がまず重要だと思います。
確かに、前歯は左右で歯の種類が異なりますので、非対称となり「前歯の審美性は悪く」なります。また、左右の歯の大きさも異なりますので「正中が左に1〜2mm程ずれている」、「左側の歯は2歯対1歯です。右側は1歯対1歯」と、右だけ抜歯しても、歯列弓の非対称は残ってしまったようです。
顎関節症の状態は、矯正治療前と現在ではいかがでしょうか? 私の推測では、現在の不快な症状はこの顎関節の問題が関連しているかも知れません。一度、大学病院などの矯正歯科で、おおがかりな精密検査をされてみてはいかがでしょうか?また、腰痛などは歯から来ているのかも知れませんが、ぜひ整形外科も受診された方が良いでしょう。さらに、筋肉のコリや喉の閉塞感は精神的な緊張感が原因する場合もあります。できれば、心療内科の先生にもご相談された方が良いてしょう。 以上の各方面の先生方に相談して、やはり前歯の後退が原因であるとお考えであれば、前歯を再度前方移動する事もできますのでご安心下さい。あまり前歯にばかりにこだわり過ぎて、大きな疾患を見逃して、それこそ取り返しのつかない事にならないように、多方面から原因を探される事をお勧めします。
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