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前歯にヒビが入っている時の矯正
2015年11月6日(金)18:41:50相談者:いちご 【秋田県】 女性 41歳
息子13才の前歯永久歯にヒビが入っています。噛み合わせが悪く矯正をするのですが、先生から矯正中前歯が折れるかもしれないリスクがあると言われれ、矯正を迷っています。折れることなく矯正は可能でしょうか?

Re:前歯にヒビが入っている時の矯正
2015年12月12日(土)23:20:43回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 いちごさん、こんにちは。回答が遅くなって申しわけありません。
 さて、前歯のヒビはどの程度でしょうか?ヒビの入り方やその度合いによって、一概にはお答えすることはできません。

 ただし、咬む力と歯を移動するための力は、その桁が全く異なります。

 咬む力はかなり大きく、ピーナッツを咬む力は60kgNを越えることもあり、成人が思い切り咬んだ場合のには100kgNを越える事もあると言われています。それほど硬い食物には入らないリンゴをまるかじりする際には40kgN程度と言われており、握力が20kgNから30kgNの普通の人では、リンゴを握り潰す事ができません。

 このような数十kgNという大きな力がかかっても、歯は移動することなく、しっかり咬み潰したり咬み切ったりできるようにできています。

 そこで、歯を移動するための力は、50gNから数100gNです。このような方向性を持った弱い力を持続的に歯に作用させることで、我々矯正歯科医は歯の移動を行っています。

 従って、歯を移動する力を歯にかけても、ヒビが入った歯が割れてしまう直接の原因になる事はないでしょう。しかし、咬み合わせを治す時には、必ず上下の歯が強く当たってしまう時期が生じます。むしろ、この不安定な咬み合わせの時期に、ご自身の咬む力で、ヒビが入った歯にさらにダメージを与えてしまったり、最悪の場合は折れてしまう可能性もある事は考えておくべきです。

 不幸にも、ヒビが入った歯が折れてしまっても、残った根を使ってほとんどの場合には神経の治療を行った後に冠を被せる治療ができると思います。ただし、歯の根が完全に完成していない場合には、この根の完成をしばらく待つ必要がある場合があります。

 さらに、あまりにもヒビの状態が重篤な場合には、あらかじめ根の治療を行って、新しい人工の歯を被せてしまう必要があるかも知れません。

 上記の事をご理解いただき、担当医と充分に相談されれば、矯正治療自体を諦める理由はありません。むしろ、治療しないでこのままにしておく方が、咬み合わせの問題でヒビがさらに進行したり破折の危険があるかも知れません。

 多少は参考になれば幸いです。担当医とよくお話しになって、また疑問があれば書き込みお待ちしております。



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