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治療方法について
2008年1月31日(木)13:21:39相談者:そら 【神奈川県】 女性 18歳
こんにちは。私はいわゆる「すきっ歯」で悩んでいて、おそらく前歯の隙間ができた原因は子供の頃の指しゃぶりが原因だと思います。
表側からの矯正には抵抗があるので裏からの矯正をしたいと考えています。しかし金銭的な事で今すぐに矯正はできないので、矯正を始めるまで数年の間はビルトアップする方法で隙間を埋めたいと思っています。
充填治療をしたあと数年後に外して矯正を始めることは可能ですか?お忙しい中すみません、ご回答よろしくお願いいたします。

Re:すきっ歯の治療方法について
2008年2月6日(水)15:29:22回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 そらさん、こんにちは!すきっ歯で悩んでいるようですね!
 原因は、そらさんが書いているように、指しゃぶりや、爪咬み、舌で前歯を押し出して飲込む癖などの「悪習癖」であることがほとんどです。特に、子供の頃「指しゃぶり」があった方の場合には、たとえ「指しゃぶり」がなくなっても、「舌を突き出す癖」がついてしまっていることが多いです。従って、この舌の癖を治さないと、矯正治療を行なって、すきっ歯を治しても再発する可能性が高いのです。このため、矯正治療の中では、この「悪習癖」に原因のある不正咬合の治療が最も難しい治療の一つとなっています。

 さて、裏から治療したいと言う事と矯正治療するまで一時的に人工的な素材を使って隙間を埋めたいという事ですが、あまりお勧めできません。
 レジンなどの合成樹脂を歯に接着してしまうと、矯正治療で使用する接着剤とは異なり、あまり外す時の事を考えて作られている材料ではありませんので、完全にキレイに除去できるとは限りません。また、歯を削ったりしないで接着するので、充填した物が破折したり脱落する可能性があります。さらに、充填した材料と歯の境目から虫歯が発生することがあります。
 患者さんにはそれぞれに事情があり、そらさんのお気持ちはわかるのですが、やはり治療はシンプルで、できるだけ患者さんの体に負担をかけない方法が一番良いと私は考えています。
 一見、とても良い考えのように見えても、そこには大きなリスクが待ち構えている事をご理解下さい。それよりも、どうやって「舌の癖」を治すかと言う事が、今、最優先して考えるべき事と思います。


Re:治療方法について
2008年2月8日(金)09:54:41返信者:そら
お返事ありがとうございます。
将来の事を考えると破折や様々な問題が起こる可能性があるのですね。すぐにでも埋めたいという気持ちで人口的な方法を考えていたのですが将来のことを裏側の矯正をしたいと思いました。

「舌を突き出す癖」というのがいまいちよく分からなかったのですが・・・
意識しなくても普通にしている状態で上あごに舌があたっているのですが、こうゆう事をいうのでしょうか?治らない限り、矯正を始めても意味がないことになりますよね;治すには意識して治す他に治療法があるのですか?

私が過去に虫歯の治療で行っていた近くの歯医者さんは「矯正歯科」ではないようなのですが、小学生の頃矯正を勧められたことがあります。
矯正をしたい場合は専門である矯正歯科に行くべきですか?
長々とすみません。ご回答よろしくお願いいたします。




Re:舌癖について
2008年2月13日(水)15:20:13回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 「舌を突き出す癖」について少し解説します。
 食物を飲込む時に、上下の前歯の裏側に舌を押し付けて飲込む癖を「舌癖:ぜつへき」といいます。

 この癖の由来はおっぱいを飲んでいる乳幼児にまでさかのぼると言われています。
 生まれてしばらくは母乳や人工乳などで育ちますが、この時期の飲込み方は
1.「上下のあごは開いて」
   (咬みしめるとお母さんが痛かったり、ミルクな出て来ない)
2.「舌を上下のあごの間に差し込んで」
3.「乳首は上あごと舌の間にはさんで」
 飲込んでいます。

 ところが、歯が生えてきて、咬んで食べるようになると、
1.「上下のあご(奥歯を)を咬んで」
2.「舌は上下のあごの間から突き出さずに」
3.「舌は上のあごに吸い付けるような位置で」
4.「食物は舌と上あごの間に置いて」
5.「飲込み始めの合図(トリガー)は奥歯を咬みしめる」
 ようにして、飲込んでいます。

 前者を乳幼児様の嚥下(飲込む事)、後者を成熟型の嚥下といいます。
 つまり、歯が生えてきても、この乳幼児様の嚥下が残存し、
1.「奥歯を咬まずに」または「上下のあごを開いたまま」
2.「舌を上下の歯の間に差し込む」または「上下の歯に舌を押し付けて」
3.「唇を内側へ吸い込むようにして」
 飲込むのを「舌癖」と言います。

 この「舌癖」があるかどうかは、
1.少量の水を舌の上に乗せて
2.軽く唇を開いて、鏡で自分の上下の歯が見えるようにして
3.水を飲み込んで下さい。
 この時に、歯と歯の隙間から舌が押し付けられているのが解ると思います。
 または、水が上下の歯の隙間から唇側へ溢れて来るのが見えるでしょう。
 このような事が起きれば、あなたは「舌癖」をもっています。

 では、この舌を突き出す癖がなぜ歯並びに影響があるのでしょう??
 毎日食事をしたり、お菓子などを食べていますが、ピーナッツ1個を噛み砕く時にはどのくらいの力が必要かご存知でしょうか?
 では絨毯の上にピーナッツをおいて、素足で踏みつけてみて下さい。
 これでは、ぜんぜん壊れないと思います。
 では、フローリングの上で踏みつけてみましょう。多分、真ん中から二つに割れると思いますが、歯で咬んだような粉々にはならないと思います。
 粉々にするには、靴を履いて、コンウリートやタイルなどの堅いものの上で踏みつけなければなりません。
 つまり、自分の体重よりも大きな力が必要なワケです。
 ピーナッツの場合は約70kg程度の力が必要と言われています。同様にリンゴをまるかじりする時には約40kgの力が必要と言われています。実際、普通の人の握力は20kgから30kg程度ですが、リンゴを握り潰せる人は握力を鍛えた格闘家やスポーツ選手くらいのものです。
 このように、普通の食事の時には数十キロの力が歯に加わっていますが、ピーナッツを食べても、リンゴをかじっても、歯が動く事はありません。歯周病の方は別ですよ!!
 歯を移動するために我々矯正歯科医が使用している力は、通常50gから150g程度です。
 歯は数十キロの力では全く動かないのに、数十グラムから数百グラムの力で移動してしまうワケです。最近の研究結果では25gでも歯は動くという事が解っています。
 さて、では舌で歯を押す力はどのくらいかと言うと、3gとか5g程度と言われています。
 この、数グラムの力が持続的に、食物や唾液を飲込む毎に歯に作用するワケです。
 一日にいったい何回飲み込む動作をするのでしょう??
 この「舌を突き出す癖」によって、歯は容易に外側へ押し出されてしまいます。

 もう一つ、考えておかなくてはならない事は「唇の力」です。
 口で呼吸していたり、いつも口を開いている癖によって、この「舌癖」はその威力を倍増します。
 言い換えると、上下の前歯の位置はこの「舌で前歯を押し出す力」と「唇で前歯を押し込む力」がバランスした所に歯が存在するという事ができます。

 私の推測ですが、
 そらさんの場合も、「指しゃぶり」によって、上下の歯を咬まないで、唇を開いたまま、舌を突き出して飲込む癖についてしまったのではないでしょうか?
 この癖は、指をしゃぶるのを止めても残ってしまうのが通常です。この舌の癖によって、上下の前歯が外に押し出されて、歯の間が開いて「スキッ歯」になってしまったものと思います。
 従って、スキッ歯になった原因が残っている限り、その結果であるスキッ歯は再発する可能性があると考えて良いでしょう。

 そらさんの場合のように、舌の機能に原因がある場合は矯正専門医でなければ治療は非常に難しいと思います。まして、裏からの治療を希望されているワケですから、ぜひ一度矯正専門のドクターにご相談下さい。


Re:治療方法について
2008年2月14日(木)18:35:53返信者:そら
先生、お返事ありがとうございます。
お礼のお返事が遅くなってしまいすみません。><

丁寧で詳しい説明ありがとうございます。
自分では意識していなかった幼い頃からの癖が原因だったのですね;;
確かに無意識に口で息を吸ってしまっているかもしれません。
唇が開いてることによっても影響があるとは思いませんでした。。
長い間少しずつ歯が外に押し出されて、歯の間が開いてしまったのですね。。(;;)
先生に勧めていただいた通り、以前診てもらっていた歯科医院ではなく、専門の矯正歯科に行ってみます。

矯正歯科には行ったことがないのですが・・
はじめて矯正歯科で診てもらう場合、今すぐに矯正を始めないとしたら 
原因を調べたり、具体的に自分にどんな癖があり、どのように治したら良いかなどを今のうちに診てもらえばよいのですか?
受付ではなんと言って診てもらえばよいのですか?

お忙しい中すみません。お願いします。

Re:すきっ歯の治療方法について
2008年2月21日(木)11:54:06回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 そらさん、お返事ありがとうございます。舌癖についての概要をご理解しただき嬉しいです。
 矯正歯科では、「スキッ歯をなおしたい」「できれば裏から治療したい」「ネットで舌癖について知った」と言ってもらえれば、担当医が矯正相談を行なってくれます。
 この時、私と少し違う事を言うと思いますが、実際にお口の中を拝見しているのは担当医ですので、そちらが正しいとお考え下さい。
 「矯正相談」はお話しだけなので、料金も万札でおつりが来ると思いますので、気の合う先生を探すつもりで気軽にご来院下さい。できれば、「マルバツ矯正歯科」のように矯正だけを行なっているクリニックで、日本矯正歯科学会の認定医か専門医の先生で、日本臨床矯正歯科医会のメンバーが良いでしょう。
 良い担当医が見つかる事を期待してます!!頑張って下さい!!


Re:治療方法について
2008年2月22日(金)17:00:45返信者:そら
ご回答ありがとうございます。
近くの矯正歯科を探して、まずは矯正相談に行ってみます。
治療法について詳しく、丁寧に教えていただきありがとうございました!



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