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【指定カテゴリ】 ・治療開始前の質問


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 治療開始前の質問 乳歯と永久歯
子供の矯正について
2007年10月10日(水)09:11:58相談者:りなまま(女性)39歳 千葉県
こんにちは、初めて投稿致します。6歳小学校1年生の娘の受け口の事です。よろしくお願い致します。歯が生え始めた頃から、下顎がでている軽い受け口で、その為、一部の歯が、噛み合わせが悪く、ぶつかり削れてくるような感じでした。母親の私も、幼児期は同様で、生え換わりの時期に自然に前歯が出て、矯正なく終わりましたので、特別、心配しておりませんでした。娘は下真ん中の歯2本が生え換わり、半年ほどした現在、上前歯が、1本抜けている状態です。ですが、永久歯の先が見えるようになると、どう見ても、下顎の方が前に出ており、このまま、永久歯が出てくると、また、下顎前突になってしまいそうなのです。素人判断ですが、顎も私と同様しっかりしており、歯の大きさや向きもあまり、問題があるようには思えません。この生え換わりの時期に矯正してしまえば(上顎を前に出す?)後は問題なさそうなのですが、今この時期に、矯正歯科の門をたたくべきか、迷っております。ご意見をお聞かせ下さい。

Re:子供の矯正について
2007年10月11日(木)23:47:58返信者:りなまま
追記です。娘の顎は口を閉じていると、わかりませんが、やはり、骨格性の下顎前突だとおもいます。今のところは前歯の4本が、当たるまたは、受け口になっており、一部、乳歯が削れてきています。やはり、前歯4本がはえかわるまで、待った方が良いのでしょうか?

回答 Re:反対咬合の子供の矯正治療開始時期について
2007年10月21日(日)17:25:53回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 りなままさん、こんにちは。解答が遅くなってゴメンなさい。
 6歳で上下の前歯が交換中の微妙な時期のようですね!
 以前にも、この掲示板でお答えしておりますが、反対咬合には、その原因によって「骨格性」と「歯性」があり、初診時の段階でこの2つがどの程度の割合かを判定する必要があります。

 「歯性」は、上の歯が内側へ傾斜したり、下の歯が外側へ傾斜したりして反対咬合になっているものを言います。治療は上の前歯を外側へ押し出したり、下の歯を内側へ移動すれば治るわけです。下の歯が外側へ押し出されている場合には、舌で前歯を押す癖が関係している場合がありますので、舌の悪い癖(舌癖:ぜつへき)を止める事が必要な場合もあります。
 「骨格性」は。上あご自体が引っ込んでいたり、下あご自体が大きく前方へ突き出して反対咬合になっている場合です。この治療は下あごをこれ以上前方へ成長させないようにしたり、上あご自体を前方へ移動する必要があります。このため、帽子状の大きな装置を使用する必要があります。

 これら「歯性」と「骨格性」の鑑別は、矯正歯科医でエックス線規格写真(通称セファロといいます)を撮影しなくては、お口の中だけを見ただけではなかなか難しいです。
 さらに、反対咬合の場合には、女の子は小学校5〜6年生で1年間に10cm近く身長が大きく伸びる時期(思春期性のスパート)に、本来は「歯性」であっても「骨格性」に移行する事が判っています。従って、前歯の咬み合わせは、このスパートの前に、あらかじめ治しておかないと、症状を悪化させてしまうと言う事ができます。
 ただし、下あごや上あごの成長の平均は判っているのですが、そのお子さん個人の成長予測はかなり難しいとされています。

 従って、上下の前歯4本が生え揃う、小学校1年生から2年生の時期に、一度、矯正歯科医に診せていただいた方が、治療開始時期を判定するには良い時期と言えます。
 りなままさんのお嬢さんも、そろそろこの時期にさしかかっているようですので、御自分やお嬢さんに合った矯正歯科医探しを、そろそろ始められた方が良いでしょう。
 どのような治療をどの時期からするのがベストかは、拝見させていただいた担当医から十分説明を受けて下さい。
 少し長くなりましたが、今後に矯正治療の全体像を把握いただけたら幸いです。



Re:子供の矯正について
2007年11月1日(木)22:31:54返信者:りなまま
ご回答頂きまして、ありがとうございます。転勤を1〜2年後に控えている事もあり、矯正歯科の門をたたくのをためらっておりましたが、背中を押して頂きました。お忙しい中、本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。


 カテゴリ: 【本人からの質問】 治療開始前の質問
開咬でインプラント矯正です。
2007年9月10日(月)15:36:10相談者:さっちまん(女性)44歳 兵庫県
15歳の女子。かかりつけの歯科医院で開咬と診断されました。月に二度来る矯正のDrに治療をお願いしました。最初は手術が必要と言われたのですがその後矯正だけでいけるといわれました。上前歯(4番目?)を2本抜きました。その後インプラント矯正が必要と言われました。歯科の先生は矯正のためのインプラントを入れるのは初めてと言うことで少し悩んだのですが普通のインプラントはたくさんやっておられるようですし何より長年お世話になり信用しておりましたのでお願いしました。おととい上顎に設置したのですが夕べからぐらつきだし痛みも出たので今朝撤去しました。もう片方はきちんと入っています。入れ替えは骨が再生するのを2ヶ月ほど待って再度入れるといわれました。どうも位置が低すぎて骨が薄い部分だったようです。後々奥歯を落とす矯正も必要なのでインプラントは不可欠のようです。両方のDrを信じてお願いしようと考えているのですが、不安なのは色々手を入れた後外科的でないと無理という結果になることです。開咬はインプラントで必ず直せますか?おしえてください。

回答 Re:インプラントで開咬は必ず治せるか?
2007年9月14日(金)20:37:43回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 さっちまんさん、こんにちは!難しい質問ありがとうございます。
 まず、矯正治療に限らず、人間の体を扱う「治療」には、必ずという事はないとお考え下さい。
 色々とイジられて、やっぱり手術というのは嫌という気持ちは解りますが、ではインプラントの可能性を捨てて、最初から手術を選択すべきだったのでしょうか? 担当医としては、手術しなくてもインプラントで治療できる可能性があるので、患者さんの同意が得られれば、インプラントでの治療を行ないたいと言うことだと思います。従って、少しキツいですが、インプラントを使用しても、後でやっぱり外科処置が必要という事になる可能性があると言う事はご理解下さい。
 少し角度を変えると「インプランントを使ったから100%治る」とか「手術をしたから100%治る」という考え方自体がいかがなものでしょう??手術やインプラントは治療の手段を表しているだけで、開咬の原因に言及しいるワケではありません。
 開咬の原因を除去すれば、絶対に治るという事は言えるかも知れませんが、B先生が治療するとインプラントを使っても、手術しても治らないが、Z先生が治療するとインプラントも手術もせずに治るというのが、より現実に近い考えた方と思います。
 私はインプラントを使用する矯正治療を、韓国のペク先生に始めて見せていただき感動しました。その後、ペク先生はアメリカでも教壇に立ち、日本でもインプラントを使用する矯正治療についての講習会を開いていますが、本当に見事な症例ばかりでとても素晴らしい矯正センスをお持ちの先生です。北海道で勉強会を行なっていただいた時に、私が裏方をさせていただき、いろいろとお話もさせていただきました。しかし、同じインプラントを私が使ったからと言って、ペク先生と同じように、全ての症例を素晴らしく仕上げる事ができるかというと話は別です。
 少し、解っていただけたでしょうか?
 今のさっちまんさんのお気持ちは、ぜひ以前からお世話になっている一般歯科の先生と矯正歯科医にもお伝えしておいた方が良いでしょう。直接言いにくい場合には、手紙かメールを使ってみて下さい。担当医も頑張っていると思いますので、今、患者さんの気持ちを伝えておく事は、今後とても重要な事です。


Re:開咬でインプラント矯正です。
2007年9月15日(土)14:29:05返信者:さっちまん
回答いただきありがとうございました。“必ず”なんてことばを使って恥ずかしいです。インプラントをすると言われてから一週間、セカンドオピニオンを取らなくていいのかと悩み、任せしよう!と決心したはずなのにやり直しとなり、とてもナーバスになっていました。医学においてもそのほかのことでも“絶対”なんてありませんね。技術的にすばらしい先生を納得いくまで探すなんて事は今の状況では難しいです。(時間的にも経済的にも)今の治療計画に問題さえなければ、縁があってお世話になった先生方を信じてお任せするのが自然と思えてきました。手術をしてしなくても治せそうです、と言われた時感じた心から感謝する気持ちを思い出しました。心配するだけじゃなく家でできる事をできるだけ試してみます。とりあえずぽかんと口を開けて寝ている娘の口呼吸を直し、舌や唇の筋トレもはじめようと思います。ユーミーパタカラは持っているのですがインプラントを入れたらつかえなくなってしまったので何か他に良いトレーニング法があればおしえてください。

回答 Re:開咬の原因論
2007年9月21日(金)13:12:34回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 さっちまんさん、とても嬉しいお返事ありがとうございます。
 私がお答えした以上にご理解をいただき、驚いています。とても頭の良い方でさらに勉強もされているようですね!!

 ここからは、開咬という症状の成り立ちについてお話しします。私の私見もありますので、参考にできる所があれば幸いです。
 さっちまんさんのおっしゃるように「ぽかんと口を開けて寝ている娘の口呼吸を直し、舌や唇の筋トレもはじめようと思います。」という事が開咬の治療の最も重要な第一歩になると私は考えています。

 開咬の形態的特徴として、下あごの後方回転、上下臼歯の高位、上下前歯の低位(低位、高位は咬合平面に対して)が挙げられます。
 インプラントはこの臼歯の高位を骨の中に圧下する方向に移動して低くして咬み合わせを閉じ、さらに後方回転している下顎自体を逆に前方へ咬み込ませて咬み合わせを深くするために使用します。これは、開咬の形態的特徴から考えると非常に有効な方法で、上手い先生がやると劇的に治ります。しかし、下あごの後方回転や上臼歯の高位、上下前歯の低位の原因自体を除去する事にはなっていないのです。
 開咬の患者さんのほとんどの方は、舌を突き出して飲み込む癖と口呼吸を伴っています。実はこの舌の癖と口呼吸が開咬の「鶏と卵」なのです。
 
 まだ歯が生え揃わない乳幼児のおっぱいの飲み方は、上下の歯茎の間に舌を差し込んで上あごと舌の間に乳首を加えて吸いながら飲み込みのが普通の飲み込み方です。この時、もちろん上下のあごが咬んではいません。言い換えると上下の顎を咬まずに上下の歯茎の間に舌を突き出して飲み込むワケです。
 生後7から8か月になると下の前歯が生え始め、1歳半くらいには一番奥の乳歯以外の乳歯がだいたい生え揃って来る子が多くなってきます。上下の歯が生え揃って来ると、飲み込む時には上下の奥歯を咬んで、舌は上あごに押し当てて飲み込むようになります。
 つまり、おっぱいを飲んでいる時と歯が生え揃ってからでは飲み込み方が異なります。乳幼児の飲み込み方を乳児型嚥下、歯が生えてからの飲み込み方を成熟型の嚥下と言います。この2つの飲み込み方の支配神経は乳児型が顔面神経、成熟型が三叉神経(咬む筋肉の支配神経)と全く異なっています。この乳児型の嚥下が歯が生え揃ってからも続くと、上下の前歯は舌でこじ開けられて開咬が生じます。前歯が開いてしまうと、逆に舌を差し込まないと陰圧にできないので、常に舌が突出するようになるのが、一つの開咬の病因論です。

 また、口で呼吸する癖も開咬の大きな原因の一つです。
 口を開くと言うことは、上下の奥歯が咬み合っていない事を意味します。すると上下の奥歯はどんどん伸び出してきてしまうのです。上の奥歯は下方へ伸び出し、下の奥歯は上へ伸び出して、どんどん前歯は開咬が増悪します。さらに、奥歯が伸び出すと言う事は下あごが後方へ回転する事を意味します。

 また、口で呼吸するために、口腔内で気道を確保するために、舌は低位になり徐々に舌の筋肉に力がなくなって行きます。このため、さらに舌を上方へ持ち上げるのが苦手になり、前方または側方へ突出する事になります。
 このように、何重にも開咬への悪循環が始まることが想像できるでしょうか??
 この悪循環は「おしゃぶり」などの長期間の使用や「指しゃぶり」によっても、始まってしまいます。



回答 Re:開咬の成り立ちと舌や唇のトレーニング
2007年9月21日(金)13:14:28回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 この結果、奥歯だけが伸び出してしまうので、口蓋に対して歯槽部分が伸び出してしまうので口蓋が高く、上顎の横幅の成長が舌の低位によって減少して、上あごが狭くなってしまいます。さらに上下の前歯は上下に開くだけでなく前方へも突出しますから、上下顎前突になる事が多く、上の歯列弓はV字型を示すようになります。この前歯の突出によって、さらに口が閉じずらくなり、口がぽかんと開いてしまうワケです。口が閉じずらく、いつも開いていると、唇の筋肉も弛緩してさらに口唇の閉鎖は困難になって行きます。

 ここまでの悪循環のいくつかは、さっちまんさんのお嬢さんにも当てはまっているのではないでしょうか?これらの悪循環を断ち切るためには、歯の位置や咬み合わせを治すことによって自然に機能も回復するという意見と、舌の癖や口呼吸、舌や口の筋肉のトレーニングを行なってこれらの癖自体の頻度を減らし、筋肉にも力をつける事を先に行なわなければ治療は難しいと考えるグループがあります。私の場合は、形態を先に治療しても舌の異常運動や唇、舌などの筋力の低下がある場合には、せっかく治療した歯並びが再び悪くなりやすいと考えています。

 私が大学病院にいた頃(今から17.8年前)は、舌を突き出さないように下の歯の裏側に針金を使ってフェンスやトゲ(クリブ)をつける装置(タングフェンス、タングクリブ)を使用していました。この装置を装着すると開咬は一時的に落ち着くのですが、3年以上装着した後、装置のフェンスやトゲ(クリブ)を小さくしていくと、また開咬が再発してしまいました。このため、私が開業してからはこの装置を単独で使用した事がありません。これらの経験から、舌の癖や口呼吸はそれ自体を治さなかれば開咬の原因自体がなくならないので、開咬は治らないのではないかと言う結論にたどりつきました。

 このために、舌の筋肉、咬む筋肉、唇の筋肉を総合的にトレーニングを行なって、今ある癖を止めると言うよりも、新らしい癖をつける練習を行なう事にしました。
 これが、MFT(maio-fanctional thrapy)です。

 MFTはアメリカで言語療法師の方達が言葉のトレーニングを行なっている間に、歯並びみに変化が起こって来る事を発見した事が始まりと言われています。これを体系化して歯科衛生士が矯正歯科の外来でトレーニングができるようにしたのが、ジックフーズ夫妻で、日本では神奈川の「おおの矯正歯科」の大野粛英先生が日本での中心になっています。
 舌のトレーニング法は、このジックフーズと大野先生のものが主流ですので、これを外さないようにされるのが、私のアドバイスです。
 パタカラなどの機具を使用した方法にも一理ありますが、それだけでアレルギーまで治るとか、表情筋のトレーニングは意味がないなどの開発者の失言(思い上がり)で、私はお勧めしておりません。

 MFTは経験のある歯科衛生士がどうしても必要ですので、誰でもできるというワケではありません。ぜひ、担当の矯正歯科医にMFTについてもお聞き下さい。長くなってゴメなさい。少しでもお役に立てれば嬉しいです。



ありがとうございます。
2007年9月26日(水)17:31:52返信者:さっちまん
丁寧な説明をいただき感激しています!ありがとうございました。
口呼吸や舌癖で開咬になってしまう様子がリアルにイメージできました。
娘の場合去年の2月の歯科検診で異常なしだったのが10月の時点で開咬と診断されました。実際その半年で下あごが後退して写真など見るとドキリとするほど人相が変わってしまいました。成長に伴う骨格の急激な変化で短い時間に進む事もある、と言うような説明がありました。
矯正の先生も舌癖や口の周りの筋力がない事を指摘をされましたが、筋力をつけるグッズなども売っているみたいですね・・・と言われた程度で、トレーニング指導はありません。
次回の診察のときMFTについて考えをお聞きしてみたいと思いますが今の歯科医院で指導を受けられる可能性は低いと思われます。他の施設を紹介してもらえたら一番良いのですが。
もしそれも無理だった場合、以前見つけたサイトに“口のまわりの筋機能療法”としてトレーニング方が詳しく書かれていましたのでそれを参考にしながら自宅で訓練する可能性について考えています。
誰にでもできるわけではない、とのご指摘もありましたが、最終手段として、まず私がマスターし娘に指導できればと思います。
そのほか鼻呼吸を誘導するため就寝時に使うテープとブレストレーナーを注文しています。
到着次第はじめようと思っています。

今回の開咬の件では何気ない習慣が体に与える影響を痛感しました。
娘には少しつらい思いもさせますが今まで病気1つせず元気で育ってくれた事に感謝し、これからも元気にいられるために色々学ぶべき時なのだと受け止め、前向きにがんばっていこうと思います。
またお力をお借りする事もあると思います。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。



 カテゴリ: 【本人からの質問】 治療開始前の質問
タイトルなし
2007年8月28日(火)14:58:40相談者:ちゃた(女性)20歳 青森県
反対咬合で悩んでいます。今まで親は気にするな、お金がかかるなど相手にしてもらえず今に至ります。その結果?下の歯がどんどん右にズレてきています。初めて気が付いた中学生の時より確実に。矯正しないとこのまま歯はズレ続けますか? 怖いです。小さい時に治してほしかったです。

回答 Re:反対咬合で下の歯がどんどん右へズレてきた
2007年9月1日(土)19:27:12回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ちゃたさん、こんにちは!御心配な気持ちよく解ります!
 中学生くらいで反対咬合に気がついて、その後、下の歯がどんどん右にズレているのであれば、上下の顎自体の位置に問題のある「骨格性の下顎前突」の可能性があります。
 この「骨格性の下顎前突」の場合は、身長が伸びる時に下あごも過成長になって。小学校6年生くらいから、中学生いっぱいはズレ続ける事が多いです。しかし、身長の伸びが止まって数年で下あごの成長も終了します。従って、すでに20歳と体の成長は終了していますので、これからさらに右にズる事はあまりありません。しかし、このズレが左右のあごや歯、筋肉の負担をさらに非対称にして、増悪することもあります。

 ちゃたさんの場合は、書き込みから想像するとこの骨格性の下顎前突の可能性が高いような気がします。この場合には、やはり上下のあご自体の位置を修正する必要のある場合に多く「外科矯正治療」という、矯正治療を行なってから外科手術を行なって、あご自体の位置を修正する治療が必要かも知れません。

 全ての矯正歯科医ではありませんが、骨格性の下顎前突の場合には「術前矯正治療」と「あごの外科手術」は健康保険の適用を受けることができる医療機関があります。健康保健の適応になると、矯正歯科では100万円近いお金を一度に支払う事はなくなります。ただし、外科手術の際には、入院と手術の費用が数十万円かかります。

 ぜひ一度、お近くの矯正歯科医にご相談下さい。


Re:タイトルなし
2007年9月3日(月)00:08:22返信者:ちゃた
回答ぁりがとぅござぃました!!あと一つだけ質問させて下さい(>_<)正直言うと…周りの目が気になって仕方なくて…(泣)何とか歯の表面ぢゃなくて裏に器具をつけたり?などあまり見えないで治療できる方法ってぁりますか?ぁったとしたらそれは普通のょりお金がかかるものですか?ゎがままですぃません…どぅか教えて下さい(>へ<)


回答 Re:目立たない装置は使用できますか?
2007年9月4日(火)16:24:44回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ちゃたさん、こんにちは!
 「周りの目が気になる」のは、下あごが曲がっているから?それとも矯正装置が目立つから??
 矯正装置は治療器具ですから、あなたの不正咬合を治療するために、もっとも適した装置を担当医が選択されると思います。
 これだけは覚えていて欲しいのですが、矯正装置の選択の優先順位は
1.きれいに
2.早く
3.確実に
4.なるべく目立たないように
 歯の移動ができる事が重要です。
 このため、あまり目立たない装置に固執すると、もっとも重要な「きれいに」「早く」「確実に」が「おろそか」になる可能性があります。
 何のために治療するのかという目的をしっかり持って、治療にあたってください。
 こう考えると裏からの装置は、ちゃたさんの治療にはあまり適していないかも知れません。また、費用も普通の治療よりは多くかかります。
 歯の装置を気にしているのは本人だけで、他人様はあなたの歯の装置などは、まったく気にしていません。矯正装置も骨折した時のまつば杖やメガネと同じ種類です。見た目よりも機能を重視して選択される事をおすすめします。


Re:タイトルなし
2007年9月6日(木)14:00:21返信者:ちゃた
器具のことです。ゃっぱり治すことが第一デスね!近くの矯正歯科に行って相談してみます!キレイになって戻ってきますね(^_^)本当に本当にぁりがとぅござぃました☆★


 カテゴリ: 【本人からの質問】 治療開始前の質問
歯が動いた
2007年8月24日(金)18:37:16相談者:ケンタの母(女性)37歳 東京都
今までずっと悩んでいたのですが、なかなかこういう機会が無かったもので、誰にも相談できなかったのですが・・・今から約六年前、初めて子供を出産した時に、物凄い難産で、時間がかかりいきむ時間がとても長くかかった為に、生まれた瞬間に下の前歯三本(左AB右A)左CDが、斜めに動いてしまいました。
ぐらついては無いのですが噛み合せも良くなく、何時か歯が倒れてしまいそうで、
とても落ち着かない日々を過ごしています。
本当は、すぐにでも相談すれば良かったのですが、育児も大変で、それどころではなかったのですが、やっと子供も手がかからなくなってきたので、そろそろ、治した方が、良いと思い、相談しました。
治療法としては、どのような手段をとったらいいのかよきアドバイスを宜しくお願いします。

回答 Re:出産の時に歯が動いた
2007年9月1日(土)19:22:38回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ケンタんも母さん、こんにちは!出産というのは、そんなに大変なものなのですね!
 ぜひ、早めにお近くの「矯正歯科医」で「矯正相談」を受けてみて下さい。
 もし、本当に生まれた瞬間に下の前歯が倒れてしまったのであれば、下の前歯の歯槽骨(歯の根が埋まっている骨)が若木骨折(若くて柔らかい枝がグチャっと曲がる感じの骨折)したか、歯の根が脱臼している可能性があります。さらに、元々下の前歯に歯槽膿漏のような炎症があると、強く咬みしばることで傾斜してしまうこともあるかも知れません。
 いずれにしろ、我々矯正歯科医が歯の移動を行なうように、徐々に移動したものではないようなので、歯や歯根膜、あごの骨にダメージのある可能性があります。

 まず、このダメージがどの程度であるかを検査して、必要であれば治療を行なった後に、矯正治療を行なう事になると思います。この場合でも、最初から矯正治療を行なう前提で矯正歯科医に相談していれば、最も適切なそれぞれの専門医(歯周病専門医、口腔外科など)を紹介してくれるハズです。
 矯正歯科医選びは「日本臨床矯正歯科医会」のホームページを見れば、お近くの矯正
歯科医が良くわかると思います。ぜひ、このままにしないで、一度受診してみて下さい。
 また、解らない事などあれな、書き込み御待ちしております。




 カテゴリ: 【本人からの質問】 治療開始前の質問
部分矯正について
2007年7月26日(木)16:11:49相談者:rina*(女性)18歳 東京都
こんにちは。初めて相談させていただきます。
私は、上の前歯に2〜3ミリ程度の隙間があります。今までずっと気になっていたのですが、矯正となると費用も沢山かかりますし、何より矯正器具が目立つのが嫌だったので、そのまま矯正を行わずにしていました。でも、最近隙間のある前歯がすごく気になって、パソコンで矯正について調べていた所、「充填治療」という白い詰め物(コンポジットレジン)を使った方法がある事を知りました。この方法だと費用もそんなにかからず、1回の治療でできると書いてあったんですが、この治療法は何処の歯科医院でも治療していただけるのでしょうか?
また、診察も含めて具体的にはどのくらいの費用がかかるでしょうか?メリット、デメリットも教えてくださると嬉しいです。よろしくお願いします。

回答 Re:前歯の隙間を閉鎖する「充填治療」について
2007年7月27日(金)17:39:56回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 rina*さん、初めまして!なんとか早く、安く前歯のスペースを閉鎖する方法を調べられたのだと思いますが、「充填治療」は歯の移動を行う矯正治療ではありません。
 コンポジットレジンと言われる、体に害がなく強い咬合力にも耐えられる合成樹脂で前歯を覆って、前歯の間の隙間を閉じる方法です。
 rina*さんもご存知のように、この方法では費用も時間もあまりかかりません。
 しかし、せっかくの御自分の歯を虫歯でもないのに、人工的な合成樹脂で覆ってしまうワケです。また、この合成樹脂にも寿命がありますので、数年で割れたり、欠けたりすると考えた方が良いでしょう。また、見栄えもやはり天然の自分の歯と比べると、少し安っぽい感じがするかも知れません。
 矯正治療の方は、まず「なぜ前歯に隙間があるのか?」という所から始まります。
 レントゲンなどで、上下の顎自体の位置はどうなのか?また、上下の前歯の傾斜は何度傾斜しているのかを計測します。rina*さんにすれば、余計な事かも知れませんが、計測データに基づいた診断(どこが悪いのかをはっきりさせる)を行って、その原因を除去するようなかたちで、治療方針を立案します。従って、単に前歯の隙間を閉じれば良いというわけではないのです。
 矯正治療を行ってスペースを閉鎖した場合には。治療後はすべて御自分の歯ですから、変色したり壊れることも、もちろんありません。
 ぜひ、「充填治療」を行う前に、ご近所の矯正歯科医で「矯正相談」を受けてみて下さい。また、新たな発見があるかもしれませんよ!この矯正相談には数千円程度で治療全般について話を聞く事ができますので、ぜひ一度ご相談下さい。


充填治療について
2007年7月31日(火)13:35:54返信者:rina*
お返事いただきありがとうございました!以前相談させていただいたrina* です。
確かに、虫歯でもない歯にかぶせてしまうのはもったいないですが、やはり矯正となると器具をつけて学校にも通わなければなりません。。小学生ならまだしも、高校生なのでそれにはかなりの抵抗があります。それに、私は受験生なので受験にも進学にもお金が沢山かかります。だから、親にも100万以上する矯正をするなんて言えませんし、言っても許可してくれるとは思えません。一度、充填治療をしてみて、あとでそれを取り外し、矯正することは不可能ですか?
小笠原先生は、「単に前歯の隙間を閉じれば良いというわけではない」とおっしゃっていましたが、前歯以外にどこかが凸凹していたり、隙間がある訳ではないので、私からすれば、単に隙間が埋められればいいという気持ちです。(>_<.)。。
あと、地元の歯科医院に充填治療をしたいとお願いしたとして、歯列矯正という方法を強いられてしまったら、充填治療はしていただけないのでしょうか?
お忙しい中すみません。お返事よろしくお願いします。

回答 Re:充填治療について
2007年8月4日(土)19:19:36回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 rina*さん、こんにちは!
 rina*さんの中では、すでに歯列矯正ではなく、「充填治療」に決定しているようですね。ご説明しても、やはり「充填治療」をしたければ仕方ありませんね。「地元の歯科医院に充填治療をしたいとお願いしたとして、歯列矯正という方法を強いられてしまったら」という心配はありません。はっきりと「歯の移動をする矯正歯科治療ではなく充填処置で治療したい」と言えば、無理に歯列矯正になる事はありませんので、ご安心下さい。
 


Re:部分矯正について
2007年8月10日(金)10:52:14返信者:rina*
返信遅くなってすみません。お返事ありがとうございました☆+
先生に相談したおかげで、インターネットで調べても分からなかった事、疑問が解決でき、先生の丁寧な説明で、すごく分かりやすかったです。ありがとうございました。もう少しよく考えてから、歯科医院に相談しに行こうと思います。
また何かあったら相談させてください!
ありがとうございました。


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 乳歯期 治療開始前の質問 乳歯と永久歯
永久歯が生えてこない場合の矯正について
2007年7月19日(木)12:04:14相談者:りか(女性)39歳 茨城県
12歳の娘の歯のレントゲンを撮ったら、生えてこない永久歯が何本もあると言われ、その中でも連続して左上半分が生えてこない例は診たことがないので矯正の先生に相談するよう言われました。紹介された矯正の先生も困った様子で、『今の段階でも左半分では食べ物を噛めていないようだし、乳歯が早く抜けてしまうリスクはありますが、今ある乳歯を利用して曲がった前歯の永久歯を真直ぐにしてから上下全体を矯正し、成人になったら、インプラントか部分入れ歯にしては?』とのお話でした。保険がきかないそうですし、矯正を始めてすぐに乳歯が抜けてしまったら…と悩んでいます。
これから大人になるまでの間、どのようにしていったら良いのか教えて下さい。矯正にかかる費用についてもどうぞ宜しくお願いします。

回答 Re:永久歯が生えてこない場合の矯正について
2007年7月24日(火)22:07:31回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 りかさん、難しいご質問ありがとうございます。
 左上半分が生えて来ないという事ですが、永久歯があごの骨の中に埋まって出て来ない事を埋伏と言います。左上の何本くらい永久歯が生えていないのでしょうか?
 私の診療室では犬歯とその後ろの第一小臼歯、第二小臼歯の3本が連続して埋伏していた事があります。
 また、歯茎を開いて、埋まっている歯を引っ張り出す「牽引」のお話は担当の矯正歯科医から出なかったでしょうか?
 それとも、永久歯の芽(歯胚<しはい>といいます)そのものが、先天的に欠損している場合もあります。
 このように、歯が骨内に埋伏している場合と先天的に欠損している場合では、かなり治療の方法が変わってきます。
 現在の所、前歯が曲がって生えているようですが、これは治療する必要はないのでしょうか?
 逆に質問ばかりで、ごめんなさい。
 お答えお待ちしております。



無題
2007年7月26日(木)11:59:41返信者:りか
小笠原先生、お世話になります。
私なりにかかった歯医者さんから言われた事を思い返しながら、分かる範囲で歯の番号を調べてみましたが正確でなかったらすみません。
永久歯が生えているのは、左上1番のみ/右上1、2、3、6、7番と左下1、2、3、4、6、7番/右下1、2、3、4、6、7番だと思います。
乳歯で残存しているのは、左上乳側切歯から第二乳臼歯の4本ですが、レントゲンで確認したところ歯胚は無いそうです。
それ以外の歯は欠損で、やはり先天的に歯胚は無いとのことです。
娘は成長期ですし、このままだと顔の輪郭が左右でかなり変わってしまう可能性があるとも言われました。

乳歯があるうちに上の前歯をまず真直ぐに矯正しておき、乳歯が抜けてから再び上下を矯正し将来に備えてはどうかと言われているのですが、レントゲンでみると乳歯の根も殆ど吸収されていて何年もはもたないらしくどうしたらよいかと悩んでいます。
説明がわかりにくいかもしれませんが、どうぞ宜しくお願い致します。

回答 Re:左上永久歯の多数歯欠損について
2007年7月27日(金)18:15:34回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 りかさん、お答えありがとうございます。
 良くわかりました。左上の歯の多数歯欠損ですね!私も何例か多数歯欠損の患者さんの経験がありますが、左上が1番しかないのはかなり厳しいですね!

 「このままだと顔の輪郭が左右でかなり変わってしまう可能性がある」と言われて、ショックを受けられるのは良くわかりますが、「ない」ものを憂いても仕方ありません。これも、お嬢さんに課せられた試練として正面から向きあって、最後には勝利する事を考えましょう。

 治療方法は、私も矯正歯科の担当医の意見に賛成です。
 まだ乳歯がある今のうちに、曲がった前歯の永久歯を真直ぐにして、成人になってから上下の全体を矯正して、欠損部はインプラント(人工歯根)で補うのが、ベストの方法と思います。
 もし、成人になるまで乳歯が持たなかった場合には、その部分だけ「部分入れ歯」にするしか方法はありません。また、「顔の輪郭が変わってしまう」主な原因は、永久歯が欠損している左上の歯の高さを乳歯では補いきれずに、左側だけ低くなってしまう結果、下あごが左へズレて来る可能性があります。これを防止するためには、その子の成長にあわせて何度も作り直しができる「部分入れ歯」が最適です。「入れ歯」と言うと随分ガッカリすると思いますが、歯のない部分の高さを維持するための装置とお考え下さい。

 いずれにしろ、今残っている乳歯を成人まで使い続ける事にはかなり無理があるし、「部分入れ歯」を入れないでいると、顔の非対称の危険が出てくると考えた方が良いでしょう。
 この部分入れ歯を作成する際にも、前歯の歯並びが悪いと作りずらいので、今のうちにこの部分は治しておいた方がよいでしょうという事ではないでしょうか?
 現在の担当医は全面的に信頼して良さそうなので、十分に相談して最も効率の良い方法を選ぶのが良いと思います。また、疑問がありましたら書き込み御待ちしております。



 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 治療開始前の質問 乳歯と永久歯
子供の矯正について
2007年7月9日(月)17:37:58相談者:ぷーさん(女性)32歳 群馬県
現在7歳の娘の矯正について質問です。現在歯科医に通っています。歯が揺れていたので抜歯をしましたが、永久歯が生える隙間が狭く歯が前に出て生えてくると言われて矯正をすすめられました。夜だけつければいいといわれましたが必要なんでしょうか。
その歯以外にも抜けそうな歯がありやはり隙間が狭いようです。
この矯正はどういうものなのでしょうか。

回答 Re:子供の矯正相談について
2007年7月13日(金)13:15:56回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ぷーさん、初めまして。ご質問ありがとうございます。
 さて、ご質問から「永久歯が生える隙間が狭く」歯並びが悪くなりそうという事はわかるのですが、「夜だけつければいいといわれました」という装置が良くわかりません。
 もう一つ気になるのは、最初に矯正相談を行なって、その後に精密検査、診断、治療方針の説明(診断)が抜けているような気がします。もしかしたら、治療されているのは、矯正歯科を勉強されて認定医の資格を持っている先生ではないかも知れませんね?
 ぜひ一度、ご近所の矯正歯科医で「矯正相談」を受けられる事をお勧めします。
 矯正相談は、
1.現在の状態の説明
2.お子さんの不正咬合の原因
3.今後、起こる不正咬合の予測
4.矯正治療の開始時期と必要な早期治療の装置
5.同じような治療例で、どこまで治るかの予測
6.最終的な仕上げの方法
 などについて、細かく説明されると思います。
 矯正歯科医による「矯正相談」の費用もおおむね数千円で、場合によっては無料のところもあります。ぜひ一度、受診してみて下さい。



 カテゴリ: 【本人からの質問】 治療開始前の質問
治療を始めたのですが、、
2007年7月9日(月)13:05:18相談者:うさぎ(女性)25歳 東京都
こんにちは。
私は現在矯正治療を始めたばかりの者です。
半年前に診察をしてもらい、歯の治療・歯茎の治療・舌の運動と様々な治療の末に今月やっと矯正治療が始まりました。
今回抜歯をするのですが、抜歯をするにあたって矯正治療とは別にお金がかかると言われました。矯正治療に関する説明・同意書には治療内容に抜歯も記載されていたため、当然高い治療代に含まれていると思っていたのです。虫歯を治したりすることは別料金だとしても、抜歯は治療には含まれないのでしょうか?今後もこのように別料金を請求されたらと思うと、高い治療なので心配です。金額の内訳も明確ではないし、治療の進み方も明確ではありません。診察も言っていることが毎回違うのでだんだんと先生が信用できなくなってきてしまいました。
治療も始まって、料金もすこしづつ払い始めていて、今後このまま治療を続けても大丈夫かとても心配です。
良いアドバイスよろしくお願いします。

回答 Re:治療を始めたのですが、、
2007年7月10日(火)18:23:11回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 うさぎさん、こんにちは!歯に装置をつけて治療するまでに、少し時間がかかってしまったようですね!しかし、歯の治療・歯茎の治療・舌の運動の練習は、必ず装置をつけて治療を始める前に必要な事です。私の診療室でも、大人のかたの治療は、歯を抜いたりしてブラケットをつけて治療を始めるまでには、同じような理由でほぼ半年くらいはかかってしまいます。

 また、抜歯についてですが、矯正治療のために抜歯する場合には、矯正治療とは別に費用が発生するのが普通です。これは、主に我々矯正歯科医の場合には、自分の診療室で抜歯せずに、いつも診ていただいている担当の一般歯科の先生へお願いするためです。
 矯正料金は矯正歯科治療のみの料金という事が一般的ですので、ご了承下さい。
 当院でも開院から数年たった頃、手術を併用する下顎前突の治療の際に、手術費用も矯正料金の中に含まれていると思ったと言われ、手術の費用を当院で負担した事があります。これ以来、当院の「矯正治療に関する説明・同意書」には、虫歯の治療や抜歯の費用、外科処置に関する費用は治療を行なった医療機関にお支払い下さいと明記してあります。

 「今後も別料金を請求される事があるかどうか」担当医にぜひ直接お聞き下さい。
 やはり、疑問に思った事は直接お話しして、一つづつ解決して行かないと、小さな疑問も積み重なると、大きな不信感へと成長して行きます。
 勿論、聞くタイミングや聞き方は患者さんにとっては難しいこともあるとは思いますが、担当の衛生士をとうしてでも、お話を聞きたいという事をお伝え下さい。
 もし、やはり聞きずらいようであれば、お手紙やメールでも良いかも知れません。

 うさぎさんの治療はやっとこれから始まる所です。これから辛いことや、時間のかかることが山ほど待ち構えています。ぜひ、ここで担当医への信頼感を回復するように、積極的に行動される事をおすすめします。



 カテゴリ: 【本人からの質問】 治療開始前の質問
再矯正について
2007年7月4日(水)17:55:16相談者:pipo(女性)19歳 大阪府
矯正後、前歯と犬歯の上下が大きく開いてしまい、ブラケットを着けて再治療をすることになりました。しかし歯の写真をとっただけで歯型やレントゲンは取りませんでした。また、奥歯の噛み合わせについて一箇所が強く当たっているのですが、前歯の問題に注意が向いていたため、まだ一度も先生に話していません。ブラケットを着けるほかに、ゴムで上下の歯の隙間を埋めると言う選択肢も示していただいたのですが、奥歯の問題と、中途半端にやるよりはとブラケットを着けることにしました。しかしそういった理由は先生に伝えていません。

それで相談させていただきたいのですが、ブラケットを上下の歯に着けての「再治療」ということなのですが、こういう場合は具体的にどういった治療が行われるのでしょうか。奥歯をまったく動かさずに前歯と犬歯だけを上下噛み合う様に動かすつもりなのではないか、そうして奥歯の噛み合わせがよいことを前提に前だけを動かした結果、問題が出て来るのではと不安です。それとも、ブラケットを外した直後のような理想的な並び、噛み合せを目指して全体的に歯を動かしていくものなのでしょうか。

回答 Re:開咬の再治療について
2007年7月7日(土)18:51:46回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 pipoさん、こんにちは!文面からするとpipoさんは「開咬」のようですが、いかがでしょうか?初診時にも「前歯と犬歯の上下が大きく開いて」いたのでしょうか?
 もし私の想像どおりであれば、治療は少し難しいかもしれませんね!

 まず、再治療に際して「歯の写真をとっただけで歯型やレントゲンは取りませんでした。」という事ですが、これはこれまで治療して来たので、状態はかなり把握できているし、検査したからと言って新しい事が解ると思えなかったので、省略したのだと思います。すでに解っていることで、患者さんに負担をかける事もないと考えたのでしょう。

 「また、奥歯の噛み合わせについて一箇所が強く当たっている」のは、担当医にもぜひお話し下さい。開咬は奥歯は当っているのに、前歯や犬歯、小臼歯部が上下に開いて咬み合わない状態をいいますが、この状態では奥歯だけしか当っていないので、奥歯だけ強く当って当たり前です。
 「奥歯の問題と、中途半端にやるよりはとブラケットを着けることにしました。」これは懸命です。ご自身も心配されているように、
 「奥歯をまったく動かさずに前歯と犬歯だけを上下噛み合う様に動かすつもりなのではないか、そうして奥歯の噛み合わせがよいことを前提に前だけを動かした結果、問題が出て来るのではと不安です。」
 というような不安は、全部の歯にマルチブラケットを装着して治療する場合には起こり得ません。
 まず、全部の歯にブラケットをつける場合は奥歯をまったく動かさないのは不可能です。お考えは解りますが「中途半端にやるよりはブラケットを着ける」方が「ブラケットを外した直後のような理想的な並び、噛み合せを目指して全体的に歯を動かしていくもの」なのです。

 ただし、ここからは私見ですが、なぜまた上下の前歯や犬歯が開いてきたのかという原因を考えた方が良いと思います。
 私の「開咬」の患者さんの多くは「舌を突き出して飲み込む癖」や「口呼吸」があります。そして、この悪い癖が開咬の原因になっている事が非常に多いように思います。
 pipoさんの前回の矯正治療では、これらの癖を治す事を指導されたりしているでしょうか?私の場合は、開咬の患者さんに対しては「舌の練習」(口腔周囲筋機能訓練法:MFT)という練習を行なって、最初に悪い癖を治してから全体の歯にブラケットを装着します。この練習がしっかりできていれば「開咬」の原因ななくなったワケですから、また咬み合わせが開いてくるようなことはないハズです。
 逆に言うと、この悪い舌の癖が残っている限り、ブラケットを着けようがゴムを使おうが、これらを外したとたんにまた再発すると言う事です。

 しかし、矯正歯科医の中には、この「舌の練習(MFT)」を信じていなかったり、疑問を持っている先生もたくさんおり、当院のように積極的に取り入れている方が少ないかも知れません。この舌の癖についても、担当医に良くお聞き下さい。
 私のpipoさんの症状に対する認識の間違いがあったり、解らない事があれば、また書き込みお願いします。


Re:再矯正について
2007年7月8日(日)18:41:26返信者:pipo
大変丁寧なご回答ありがとうございます。矯正を始めたのは小6で、開咬か分からないくらいぐちゃぐちゃな歯並びだったのを矯正、中三で保定へ移行したのですが、保定中にひどい鼻詰まりに悩まされ、顎が前に出て前歯のみが強く接触する時期があり、あまりにつらいのでリテーナーを緩めたりしたのですが、リテーナーを外そうかと言う頃に、上記のため、前歯の噛み合わせが極端に浅くなってしまっていたため、前歯に接着剤を乗せてリテーナーの針金の部分で三ヶ月ほど下に押し出して、リテーナーを外したのですが、(舌の癖もないようなので、このあたりに後戻りの原因があるのではと…先生はどうしてこんなに後戻りしたのか分からないそうですが…)定期健診の時には前歯に隙間が空いてしまっている状態でした。
その時装置を着けるか聞かれ、ここまでがんばったのにとショックで、できればつけたくない旨を伝えた所、マウスピースを頂き、一年ほどで右前歯が二本接触する様になったのですが、しばらく付けていないとだんだん接触が弱くなり、犬歯とその他の前歯、左の前から二番目の奥歯が完全に接触していない状態は変わらず、マウスピースをつけるのとつけないのでは、噛み合せもかなり変化し精神的にも不安なので、この際しっかり再矯正すべきだと決心しました。
当初私が、できればもう一度装置を着けることはしたくないと伝えていたため、マウスピースや、ゴムだけという選択肢を提示してくれたのだと思います。私も治療期間が終わったのに契約外で装置を着けて再矯正することには申し訳なさと不安を感じてしまい、先生ももう一度装置を着けようとは強く言わなかったため、ずるずると2年近くマウスピースで現状をかろうじて維持している状態で、すごく不安です。
これまで前歯のことだけしか問題にせず、それに消極的対処を続けていたこと、装置を着けることに抵抗がある旨をずっと伝えていたこと、ゴムだけでも装置をつける場合でも同じ約半年くらいだろうと言われたことなどから、装置を着けたとしても、同じように対症療法的な対応がなされるのではないか、再矯正なので治療直後のような噛み合せも含め理想的な状態にちゃんとしてもらえるのかというのがやはり一番心配です。もう一度装置を着けるからにはちゃんと理想的な状態で終えたいし、リテーナーも半永久的につける覚悟はあるのですが…。再矯正の場合、通常の矯正と何か異なる点はあるのでしょうか?それとも装置を着けるからには通常の矯正と変わらず、先生を信じて任せておけばいいのでしょうか…。

回答 Re:再矯正について
2007年7月10日(火)17:36:37回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 pipoさん、お返事ありがとうございます。
 随分長い歴史を持ち、苦労をされているのですね!!
 ここのまでの、矯正の歴史を振り返ってみると、やはり僕は舌や唇の癖や口呼吸といった「悪習癖」が原因の一つのような感じがします。「舌の癖ないよう」とご本人は言っていますが、MFTを学んだ事があるドクターか衛生士に診てもらった事はありますか??私には舌の癖や唇の癖、口呼吸などが悪さをしているように思います。

 装置をつけて再治療と言っても、歯の移動を行なうだけで、これまでの歯の移動後のあまり好ましくない歯の動きの原因まで除去できるワケではありません。
 ここは「先生を信じて任せておけばいい」という消極的な態度ではなく。担当医と良く話し合って、積極的に治療に参加していただくことで、いままでのモヤモヤがはれるのではないでしょうか?後悔や反省も大切ですが、元気に未来を信じて今までと違う事にチャレンジしてみて下さい。
 最初の「開咬か分からないくらいぐちゃぐちゃな歯並び」がここまでになったのですから、あと一息ですょ!



 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 治療開始前の質問
上顎前突の子供の矯正について
2007年6月25日(月)03:05:43相談者:まさこ()歳
はじめまして。5年生(10歳)の子供の矯正についてです。
矯正を始めたいのですが、いろいろわからないことも多く、調べていてこちらにたどり着きました。

かなりひどい上顎前突で、相談した矯正専門歯科では
・永久歯が生えそろうまでヘッドギアで奥歯をなるべく奥に下げる。
・第二臼歯以外の永久歯(あと2本で、すでに生えかけています)が生えそろったら、上の左右4番の抜歯後本格的な矯正をはじめる。
・下の歯は抜かない。
・抜歯のスペースだけでは足りないので、インプラント使用を奨めるが、小学生の間はできない。
・12歳臼歯か親知らずの抜歯も必要かもしれない。
とのことでした。

今の状態は口元の突出感がかなりあり、口を閉じるのが困難です。
なるべく早い時期にきれいに直してあげたいので、永久歯が生えそろったらすぐにでも本格的な矯正を始めたいと思っていたのですが、インプラント使用となると早くても2年後くらいからしか始められません。
それまでの間のヘッドギアだけの治療を続ける期間が長いように思うのですが、このくらいは普通なのでしょうか?

また、一度装置をつけて矯正を始めても、さらに抜歯するようなお話だったのが気になります。
説明を聞いたときには、「この状態だし、それも仕方がない」と思っていたのですが、落ち着いて考えてみると、装置をつけている期間が普通の方の2倍になるような気がします。

娘もかなりコンプレックスを持つ年頃になってきたため、少しでも早く治してあげたいのですが、ヘッドギアや本格的な矯正装置は、必要最低限の期間にとどめてあげたい、という思いもあります。
ヘッドギアでの効果があまり望めないなら、中学生になるまで待って、抜歯後インプラント矯正したほうが娘の負担が少ないのでは?とも思うのです。

周りでは第T期の矯正を始めているお子さんもいるので、お話を聞いたりもするのですが、第二臼歯は生えてから第U期の治療を開始し、親知らずの影響を考え中学生の間に治療を終わらせることはしない、という矯正歯科もあるので、いつ始めるのがベストなのか迷っています。
実際に見ていただいたわけではないのに申し訳ございませんが、ご意見をお聞かせいただけたら幸いです。

回答 Re:上顎前突の子供の矯正について
2007年7月3日(火)15:04:26回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 まさこさん、初めまして!なかなか鋭い御指摘ありがとうございます。
 確かに「ヘッドギアでの効果があまり望めないなら、中学生になるまで待って、抜歯後インプラント矯正したほうが娘の負担が少ないのでは?」というお考えはごもっともです。現在お話を聞かれている先生はヘッドギアーの効果をあまり信じていらっしゃらないのかも知れませんね!
 しかし、小学校5年生、6年生と言えば、女の子が一番身長が伸びる時期で、これと同時に下あごの大きさもグングン大きくなる時期です。

 今回の相談された先生ご指摘の
・永久歯が生えそろうまでヘッドギアで奥歯をなるべく奥に下げる。
・第二臼歯以外の永久歯(あと2本で、すでに生えかけています)が生えそろったら、上の左右4番の抜歯後本格的な矯正をはじめる。
・下の歯は抜かない。
・抜歯のスペースだけでは足りないので、インプラント使用を奨めるが、小学生の間はできない。
・12歳臼歯か親知らずの抜歯も必要かもしれない。
 上記の項目は、歯の移動に関するものばかりで、上下のあごの成長に関連するご指摘は一つもありませんネ。

 ここからは私の私見ですが、小学校5年生くらいからヘッドギアーを使用することで、上の奥歯を後退できるだけでなく、ユーティリティーアーチという前歯4本だけにブラケットを装着して歯が萌出する方向とは逆方向へ押し戻し(圧下といいます)て、前歯の咬み合わせを浅くする事で、下あごの前方への成長を促進する事ができます。
 上下の歯を押し戻して咬み合わせを浅くして、下あごの前方成長を促進する事で、かなりひどい上顎前突でも7番の萌出を待たずに、自然に口を閉じることができ、さらに歯を抜かないで仕上げができる場合があります。
 「ヘッドギアーはたいして効果がない」とすれば、早く始めるだけ無駄という事になるかも知れませんが、私の診療室では小学校3、4年生から積極的にヘッドギアーとユーティリティアーチを使用することで、上下あご自体の位置を修正し、さらに抜歯しないで仕上げることができる患者さんが、たくさんいらっしゃいます。

 この時期から治療をスタートするメリットが想像できたでしょうか?
 しかし、もちろん、上顎前突のすべての患者さんに対して、あてはまるわけではありません。
 永久歯の生えるスペースが足りなく、歯の歯並びの悪い方やヘッドギアーを指定された時間装着できない方、下あごの成長方向が前方成分が少ない方は、やはり7番の萌出後に小臼歯を抜歯しなければならない方もいらっしゃいます。

 ぜひ、ヘッドギアーの良い効果を引き出してくれる先生を探して見てはいかがでしょうか?それとも、夏休みに私の診療室に来て話を聞いてみますか?スープカレーとさっぽろラーメンくらいはご案内しますよ!(笑)




 カテゴリ: 【本人からの質問】 治療開始前の質問
矯正後の噛み合わせ
2007年6月14日(木)01:29:54相談者:瑛ちゃんのママ()歳
28歳から矯正をはじめ、2年ほどで終了しました。
オヤシラズを2本と内側に入り込んでいた2本の歯、スペースを広げるためにもう1本を抜歯しての矯正でした。
今でも下顎の痛みや噛み合わせの悪さが気になります。
33歳になりますが治療は可能でしょうか?

回答 Re:咬み合わせの再治療について
2007年6月21日(木)18:24:16回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 瑛ちゃんのママさん、こんにちは!お返事が遅くなりました。
 再治療は何歳からでも可能です。
 ただし、小さな虫歯や歯茎のコンディションが悪い場合には、この治療を行なってからでないと矯正治療は開始できませんが。

 初診の状態が解らないので、前回の治療がどのようなものであったのか解りませんが、下あごの痛みや咬み合わせに問題があるようしたら、ぜひ前回治療された先生にまずはご相談下さい。
 きっと、親身になって、再治療のプランを練っていただけると思います。
 そのお話の上で、また解らない事がありましたら、ご質問お待ちしております。



 カテゴリ: 【本人からの質問】 治療開始前の質問
どんな治療があるのでしょうか?
2007年6月13日(水)15:00:25相談者:ちょうちん()歳
初めまして。よろしくお願いします。
30歳女です。
下の歯列、一番奥の歯の一つ前が抜けてありません。
親知らずが出たのと長い間抜けたままにしていたので
親知らずの前の奥歯が手前と内側にずれてしまっています(親知らずが反対側列の奥歯の位置くらいまで来てしまってます)。
そのため抜けた歯の空間が5mmくらいにせまくなってしまいました。
親知らずを抜き(うまく磨けない為虫歯に何回かなってます)
ブリッジで小さな歯を入れて抜けた歯を埋めるか、
奥歯を矯正してから抜けた歯にブリッジを入れるか等
歯医者さんで色々話を聞きました。

このような場合はどんな治療が良いのでしょうか?

後、親知らずを抜くことで骨格というか顔のラインが
変わったりしたらどうしようかと悩んでます。
(親知らずが反対側列の奥歯の位置くらいまで来てしまってる為)

分かりずらい文章で申し訳ありませんが
お返事をいただけますと幸いです。

回答 Re:抜けた奥歯の位置に倒れた込んだ親しらず
2007年6月19日(火)21:25:48回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ちょうちんさん、こんにちは!
 文脈からの想像なので、あまり自信がありませんが、抜けた2番目の奥歯のところに、親しらずが倒れ込んできているのですよね!!
 この倒れた親しらずのコンディションにもよりますが、この親不知を起こして、抜けた奥歯のかわりにできれば、一石2鳥ではないでしょうか?できれば、抜けた奥歯のスペースを全部閉じてしまえば、ブリッジの必要もなくなります。
 我々、矯正歯科医は上記のように考えますが、いかがでしょうか?

 ちょうちんさんのお口の中を拝見していないので、こういう事が可能かどうかわかりませんが、一度ご近所の矯正歯科医にご相談下さい。倒れた親不知を抜く前に、ぜひ一度相談して下さい!

 なお、親不知を抜くことで、顔の形が変わったりする事はありませんので、ご安心下さい。


再度の質問で申し訳ありません。
2007年6月20日(水)16:40:48返信者:ちょうちん
ご丁寧なご返信ありがとうございます!!・・・
ですのに再度書いてしまってすみません。
歯の番号を勉強しました。
以下の状態で小笠原先生に
アドバイスしていただいた方法は可能でしょうか?
可能だと大変うれしいのですが!!

左下6番の歯が抜けてありません。
抜けた後(抜けて何年もたっています)、
7番の歯が8番(親知らず)に押されて
(親知らずは下からまっすぐ生えてきています)
抜けた6番のスペースが押されて隙間が5mm位に
なっています。
右下は早いうちに親知らずを抜いたので1〜7番があります。

最初から歯の数え方を勉強していればと
ションボリしてます。すみません。
歯が抜けた方で食べ物を噛んでなかったので
少し頬がこけて見える為、親知らずを抜いたら
ドウナルコトヤラと心配だったのですが安心しました。
ありがとうございます。

回答 Re:失った6番の代わりに7番と8番を使うのがBEST
2007年6月21日(木)18:12:44回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ちょうちんさん、お返事ありがとうございます。
状態がかなり良くわかりました。

 できるだけ、親知らずは抜かないで、抜けた6番のスペースに7番を起こしながら移動して、親知らずは7番の位置へ持ってくるのがベストの選択肢だと思います。

 あきらめて、親知らずを抜いてします前に、ぜひ矯正歯科医に相談してみて下さい!!
上記の矯正治療で6番の虫歯による喪失が帳消しにできますよ!!



ありがとうございました。
2007年6月27日(水)18:21:54返信者:ちょうちん
再度のご返信ありがとうございます!!
アドバイスいただいた方法が可能ということで
とてもうれしいです。
先生のホームページにあった矯正医探しのヒントを片手に
病院探しからスタートしたいと思います。
本当にありがとうございました。
そしてまた何かあったらよろしくお願いいたしますー!!


 カテゴリ: 【本人からの質問】 治療開始前の質問
本当に始めていいのか
2007年6月13日(水)10:46:01相談者:こんなにいい掲示板があったのか()歳
初めまして。今日抜歯する予定の者です。もっと早くこの掲示板に出会っていれば・・・。
僕は歯並びはかなり綺麗なのですが上の前歯が出ています。担当医によると片方は5ミリ、もう片方は3、5ミリ出ているそうです。自分ではかなり気になっています。
しかし友達や家族に相談すると「え?どこが?やる必要ないよ」と言われます・・・。それだけならいいのですが、過去に「横顔が太って見える」「笑顔がぎこちない」「顔の肉は落ちないね」等出っ歯特有の悩みを指摘されたこともあります。
口は難なく閉じる事ができますし、笑っても歯茎は見えません。自分ではしたいなぁと思っているのですが、抜歯のリスクや矯正後の体調不良など不安な要素をあげたらキリがありません。 文章だけで申し訳ないのですが僕は矯正をはじめるべきだったのでしょうか?
先生が過去に扱った出っ歯の症例の中に、出っ歯だけど歯茎は見えないし口の緊張感もないし顎の梅ぼしもない、という方はいらっしゃいましたか?多大なリスクを背負ってまでやるべきことだったのでしょうか・・・。

追加質問です
2007年6月13日(水)15:34:45返信者:こんなにいい掲示板があったのか
たった今左側の上下4番を抜いてきました。そこで気になったことが・・・。上の歯を抜いて縫合したあとガーゼみたいなやつを噛まされました。それをはずしたあと担当医が「出血が少ない・・・」といって別の先生を呼びました。その別の先生に傷口を見られ「これだけ出てれば・・」みたいなことを言われました。そのあとこそこそ2人で話してました。その後結局何も言われないまま下の歯も抜きました。かなり不安です・・・。出血が少ないと何か問題があるのでしょうか?よろしくお願いします。

回答 Re:本当に始めていいのか
2007年6月19日(火)20:49:59回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 「大変嬉しいハンドルネーム」さん、こんにちは!
 「片方は5ミリ、もう片方は3、5ミリ出ている」のは、立派な上顎前突ですよ!
不正咬合を持つ患者さんで、咬めないとか、口を閉じる事ができないとか、笑った時の歯茎の見え方を気にされている方は、症状が重篤なほんの一部です。たとえ、反対咬合や開咬などの、これは不自由だろうな!と我々が思うような状態の咬み合わせでも、本人は全然大丈夫ですと言われる場合が多いですネ。多分これは今の咬み合わせに慣れており、舌や唇の筋肉などの補償によって、日常生活には支障をきたす事は非常に稀のようです。

 また、「抜歯のリスクや矯正後の体調不良」を気にされているようですが、私は自分の患者さんでこのような事を経験した事がありません。巷では、矯正歯科治療に関して、かなりネガティブな飛語流言がまことしやかに言われていますが、体調不良は矯正歯科治療が原因であるという証拠を一度も見せられたことはありません。このような、矯正治療に対する悪口の中には、根拠のないものも結構多いようです。
 やはり、気になっている所は治した方が良いと思います。矯正歯科治療は「多大なリスクを背負ってまでやるべきこと」というような大げさなものでもありません。
 矯正歯科治療は現在の歯並びがどんなに悪くても、生命の危険はありませんし、多分日常生活にも支障はありませんが、治療した方がより生活の質が向上し、自分の歯を長持ちさせられるものをお考え下さい。

 さて、抜歯の「出血」にいてですが、抜歯の際には当然麻酔を行ないます。この麻酔薬の中には、麻酔の効果を少量で持続させるために、血管収縮薬が入っています。つまり、局部麻酔を行なって歯を抜くと麻酔のかかった場所が出血しにくくなります。これは、考え方によっては、血を止めるのが容易で我々にとっても、患者さんにとっても、1石3鳥の効果があるわけです。
 しかし、歯を抜いた跡の抜歯窩(歯の根入っていた穴)は血液で満たされてゼリー状に固まっり、外界に骨や傷口が露出しないような仕組みになっています。これを血餅(けっぺい)と言います。この抜歯窩の血餅が少なく、骨が露出してしまうと、傷口の治癒機転がうまく働かなくなってしまいます。
 つまり、局所麻酔で出血しにくい事には多くのメリットがあるのですが、出血が少な過ぎて、この血餅が少ないのではないか??という事を担当医が「出血が少ない・・・」といって別の先生を呼んだ理由です。「まあ、いいかっ!」とそのままにされるより、上の先生に診せるのですから、正しい判断ですよ!
 もし、次回も何か心配な行動を担当医がとっていたら「説明して下さい」とお願いすれば済む事でので、ぜひ聞いてみて下さい。
 歯並びが良くなるのが、楽しみですね!!


Re:本当に始めていいのか
2008年2月19日(火)18:02:00返信者:経験者より
<「抜歯のリスクや矯正後の体調不良」を気にされているようですが、私は自分の患者さんでこのような事を経験した事がありません。巷では、矯正歯科治療に関して、かなりネガティブな飛語流言がまことしやかに言われていますが、体調不良は矯正歯科治療が原因であるという証拠を一度も見せられたことはありません。このような、矯正治療に対する悪口の中には、根拠のないものも結構多いようです。

抜歯矯正で体調不良になりました。
矯正治療が原因で体調不良になった証拠をみせられたことがありません。ということですが、全ての矯正医、歯科医師がということではないようですよ。
それぞれ宗派のようなものもありますからね。
よく調べておやりになると良いと思います。
特に見た目だけを重視する矯正だけはおすすめしません。機能的なことを気にされたほうが良いです。
顎がおかしくなると噛めなくなり本当に大変です。
母綺麗にならんで見えるだけです。


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 治療開始前の質問
子供の矯正悩みます
2007年6月12日(火)22:54:54相談者:もりもり()歳
6歳の娘です。3歳児検診の時に反対交互を指摘されました。母親の私も小学校6年〜高校1年位の期間で反対交互の矯正をしたので、遺伝だと思います。

友人から、整体で矯正を行う歯医者があると聞き、自由診療の歯医者に足を運びました。歯形とレントゲンを取り、少し話をして25000円かかりました。
自由診療ということで普通よりもかかるのは承知だったのですが、ちょっとびっくりしました。

身体に無理のない矯正をしていきたい
その考えは矯正を経験してきた私も同感なのですが・・・。初回はレントゲンと歯型のみで、
次回またそれを元に今後どうするべきか話すといわれました。

子供本人の意志で矯正ができる
小学校高学年から始めるのが通常のようですが、
高校生位まで経過観察していくとなると
平均して反対交互の矯正費用というのはトータルでどのくらいかかるものなのでしょうか?
(反対交互の矯正方法・期間・費用が知りたいです)

また、6歳の娘が今、反対交互を促進(?)させないためにできることというのはないものなのですか?
姿勢をよくするとか、固い食べ物を食べるとか・・・
小学校高学年になるまでにまだ数年あります。
それまで経過観察となるとそれこそ経過観察費用まで
必要になるのでは? とちょっとびくびくしています。毎回数万円をぽんぽんと出せる経済状況でないので・・・。

それから、今は多くの子供が言われているようですが、あごが小さいので、乳歯がきれいに揃って生えています。つまり、永久歯が生えてくる隙間がなく、
マウスピース(?)などであごを広げていくことを
勧められました。

これは私としては、今、子供は成長していく段階なのだから、あまり必要性を感じないのですが、どのようなものなのでしょうか?


回答 Re:子供の反対咬合の矯正悩みます
2007年6月19日(火)20:27:45回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 もりもりさん、こんにちは!たくさんのご質問ありがとうございます。
 とても熱心に情報を集められているようで、感心しております。
 しかし、情報の量と質は正比例するとは限りません。やはり、情報の量よりも、その中で何が正しくて、何が間違っているのをお母さんが正しく判断して行く事が、お嬢さんが「身体に無理のない矯正」を受けられるかどうかの分かれ目になるでしょう。
 今回お話を聞いた「整体で矯正を行う歯医者」は、もしかしたら大ハズレだったかも!
 やはり、日本矯正歯科学会の認定医である事が最低条件で、できれば日本臨床矯正歯科医会のメンバーである方が良いと思います。

 さて、反対咬合の治療方法ですが、反対咬合の原因によって異なります。反対咬合の原因は大きく分けて二つに分けられます。一つは歯性の反対咬合、もう一つは骨格性の反対咬合です。
 歯性というのは、下の前歯が外側へ傾斜したり、上の前歯が内側へ傾斜したりしたために反対咬合になってしまったもので、治療は上の歯を外側へ押し出したり、下の歯を内側へ引っ込めたりすると治ります。
 また、骨格性というのは、上あご自体が内側へ引っ込んだり、下あご自体が出過ぎの場合で、治療はあごの位置自体を治療する必要があります。このタイプの特徴は下の歯が最初から内側に傾斜していたり、上の歯が外側へ傾斜しています。これは、歯性のものとくらべると、まるっきり反対側に傾斜しているのがわかります。

 さて、このような反対咬合の原因論とは別に、子供の場合には身長が伸びて行くのと同様に、あごの成長について考えておかなければなりません。この時重要なことは、上あごと下あごでは成長のパターンが異なるということです。
 上あごは脳頭骸(脳が入っている部分)とくっついていますので、脳の大きさの成長に影響を受けます。また、下あごはこの脳頭骸とは関節で接触しているだけで、脳の成長にはほとんど影響を受けません。
 脳の大きさは小学校3年生で99%出来上がってしまいます。一方、身長の成長は女の子で小学校5年生と6年生で一年間に10cm近く伸びる「思春期性のスパート」の時期があります。
 つまり、上あごは脳の成長の影響を受けやすく、小学校3年生以降はあまり大きくならないのに、下あごは手足の骨と一緒の種類なので、小学校5年生から6年生でグンと大きくなるということです。このあごの成長の時間差が、反対咬合を小学校高学年まで放置すると、どんどん悪化するという事になります。
 これは、骨格的な原因で反対になっている方はさらにひどくなって行く事は勿論、歯性の原因で反対咬合になっている場合も骨格性の要因が増加するという事です。
 従って、この思春期性の成長のスパートに前に上下の前歯の咬み合わせを、できるだけ反対咬合の原因を除去するような方法で治療しておく事が必要です。この<これ以上悪くしない治療>を「抑制矯正治療」といい、小学校2、3年生から行なうのが一般的です。

 以上、我々専門医の反対咬合に対する治療についての意見です。
 もりもりさんのお嬢さんは、まだ6歳ですから治療開始には十分な時間があります。
 無責任な飛語流言に惑わされずに、御自分にあった矯正歯科医を御探し下さい。
 根気よく探せば、気のあう先生がきっとみつかりますよ!医院選びのコツは以前にも書いてありますので、ご参照下さい。 


Re:子供の矯正悩みます
2007年6月22日(金)20:32:48返信者:もりもり
小笠原先生、
大変お忙しい中お返事ありがとうございました。
大はずれ・・・・やっぱりそうですかぁ。
乗りかかった船、しっかり話だけは聞いてきます。
小笠原先生からしっかりお話をしていただいたので
私もなされるがままにならずにすみそうです。
ありがとうございます。
まだ時間はありますから、気長にじっくり検討していきます。

そこで、前回撮ったレントゲンや歯型は
どのように言えば、すんなり私の手元に返ってくるのでしょうか? 娘に何度もレントゲンや歯型をとらせるのは苦痛なので、できれば一度とったもので先生お勧めの日本矯正歯科学会の認定医、日本臨床矯正歯科医会のメンバーである歯医者さんにも行ってみたいと思います。


 カテゴリ: 【本人からの質問】 治療開始前の質問
タイトルなし
2007年6月8日(金)13:09:27相談者:Lisa()歳
歯の矯正を考えています。

ネットでいろいろ調べていたら以下のような文を見つけました。
本当にそうなのでしょうか?
口腔外科手術をともなう矯正を考えているので不安になります。

>特に、かみ方を含め身体のさまざまなシステムが完成されている成人に対する歯列矯正は、こうした副作用ともいえるリスク(危険性)のおそれが高いのです。
 歯は食べ物をそしゃくすることが最大の役目ですから、多少歯並びが悪くても、よくかめるという機能があれば、見かけはニの次でよいのです。

回答 Re:矯正治療は必要ない?
2007年6月11日(月)19:26:53回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 Lisaさん、ご質問ありがとうございます。
 歯並びが悪いことや咬み合わせが悪い患者さんの気持ちをあまり理解できない、偉い歯医者さんが、たまにこういう発言をされているのを拝見します。
 つまり、矯正治療は必要ないと言う事ですネ!

 「かみ方を含め身体のさまざまなシステムが完成されている成人に対する歯列矯正は、こうした副作用ともいえるリスク(危険性)がある」という事は、我々矯正歯科医はいつも頭の片隅にあります。
 しかし、歯並びが悪くて、歯磨きが上手くできず、歯医者でも十分な歯の周囲のクリーニングが出来ずに歯周病(いわゆる歯槽膿漏など)が徐々に増悪して行くのは、黙ってみている方が良いのでしょうか?黙って抜いて、入れ歯にするのが良いのでしょうか?
 Lisaさんは、外科矯正をされると言う事ですが、これまでいろいろ悩んだ末に、手術のリスクを犯しても、やっぱり治したいと決断されたワケですよね!矯正治療は必要ないと言っている先生に、Lisaさんの治そうとする気持ちはきっと解らないと思いますよ!

 人間の歯は一見皆大きさや形が違うように見えて、日常的には大して気にも留めていないと思いますが、上下の歯は非常に精密な歯車のような機能を持っています。つまり、何番目の歯のどこのデッパリが、どの歯のどこの溝に咬み込むか、精密に決まっています。 これは、歯学部の入れ歯の実習の最初に教わり、人工の歯をワックスの上に排列して、しっかり咬ませる事を教わります。
 矯正治療はこの歯車のように精密な上下の歯をしっかりと咬ませて「良く咬める」ようにする事が最大の目的です。見かけを治しているのではありません。これは、ピーナッツを奥歯で粉砕する時には70kg、リンゴをまるかじりすると40kgとも言われている、歯にかかる非常に大きな力をしっかりと上下の歯で受け止めて、あごの関節や筋肉に負担を軽減するためです。

 また、この文章では「成人の完成したシステムは変化しない」かのように書いてありますが、これも嘘です。人間の体のシステムは成人に達した以降も成熟し、そして老化に備えて順応あるいは常に変化に対応していると我々は考えています。
 事実、矯正治療は昔は子供の治療でしたが、今では我々の患者さんの半分は成人です。
 しかし、これらの多くの成人の患者さんで、矯正治療の副作用が出現した経験は今の所ありません。成人の患者さんも、多少時間はかかりますが、新しい歯の位置やあごに対して十分な順応性があります。

 以上をふまえて、賢明なご判断をお願いします。



 カテゴリ: 【本人からの質問】 治療開始前の質問
歯の裂合(字が違っていたらすみません)について
2007年5月25日(金)15:21:16相談者:凛()歳
初めて投稿させていただきます。私は矯正を考えている17歳の高校生です。
前々から歯並び(叢生)が気になっており最近良い矯正歯科を探し始めました。5〜6件いろいろな歯医者を駆けずり回ったところ一軒、値段も良心的で抜歯なしで矯正してくださる歯医者さんを見つけました。私の歯医者選びのポイントは「非抜歯」なのです。健康な歯を抜きたくない(それから麻酔も大嫌い)という思いがあり、そういった方針の歯医者さんを探していました。

先日精密検査を行ったところ、今のところ親知らずは抜歯しなくても良いそうで安心したのですが下の歯の叢生が激しくどうしても歯を裂合しなくてはいけないと言われました。その時は麻酔もして、少し歯肉も削れてしまう(?)的なこともおっしゃっていました。歯についての知識があまりないので裂合(字が合っているでしょうか…?)と言われてもいまいちピンときません。

そこで質問したいのですが矯正するための「裂合」は本当に歯肉も少し削れてしまうのですか?歯と歯の間を削る…ということしか分かりませんでした。

お忙しいことと思いますがご解答待っています。

回答 Re:非抜歯治療のための歯の削合ついて
2007年5月27日(日)12:49:52回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 凛さん、こんにちは!良さそうな先生が見つかって良かったですね!
 しかし、「歯医者選びのポイントは非抜歯」というのは、ちょっとひっかかります。
抜歯するか、しないかは、患者さんの好みや我々矯正歯科医の都合で決めるわけではありません。あごに対して歯が大き過ぎる場合には、抜歯しないで並べると出っ歯になってしまいます。「非抜歯」での治療は歯が前方へ移動しますので、その点は了解の上でしょうか??もちろん、症例によっては少し前歯を前へ出した方が良い場合もありますので、凛さんがこのタイプである事を祈っております。
 
 さて、<裂合>と書いてありますが、これは<削合>(さくごう)の事でだと思います。簡単に言うとあごに対して下の歯は大き過ぎるので、歯を削って小さくしましょうという事です。
 凛さんの場合、「下の歯の叢生が激しくどうしても歯を(削合)しなくてはいけない」と言うととなので、下の歯並びはかなりスペースが足りないようですね。
 ここで一つ質問ですが、健康な歯を2本抜くのは嫌だが、健康な歯を10本近く削るのは良いのでしょうか?

 歯を抜く場合は左右同名歯を二本ですが、歯を削ってスペースを作る場合には犬歯から犬歯6本とか、下の前歯4本の計10本を削る事になる可能性があります。勿論、痛みが出るところまでは削りませんが、歯の形はやはり天然ではなくなります。
 今回削る部分は歯と歯の接触している面で(隣接面)と言います。ここを少しづつ削って行きますので、歯茎を全く傷つけないで歯だけを削るのは不可能です。削っている時に歯茎から多少出血したり、削った後、少ししみたりするかも知れませんが、数日で治ってしまいますのでご安心下さい。

 もう一つ、削って作れるスペースの量を考えてみましょう。下の前歯4本は幅は平均値で5〜6mm、犬歯やその後ろの小臼歯は7〜8mmです。それぞれの歯の10%を削るとすると、前歯4本で約2mm、犬歯と小臼歯2本は0.7×3で2.1mm。これが両方ありますので4.1mmですので、10本を削っても6mmしかスペースを作ることができません。この6mmのスペースも全体的にバラけていますので、スペースの必要な部分に集める必要があります。従って、実際に歯を並べるために使用できるのはせいぜい4〜5mmです。

 一方、歯を抜く場合には多く患者さんで第一小臼歯を抜歯します。この歯は1本7mm程度ですから、左右両方で14mmのスペースを確保する事ができます。歯を削って作るスペースの約3倍にもなります。この抜歯スペースは。歯の重なりを解消するのに使用されるのはもちろん、前歯を後退するために使用したり、奥歯を前方へ移動させて2本目の奥歯を真っすぐに並べるスペースに使用して、空隙は完全に閉鎖します。

 さらに、抜歯しないで治療した症例の方が、上下の歯が出っ歯になって口が閉じずらくなったり、矯正治療終了後に下顎の前歯にまた叢生が発生したり、前記したように、2本目の奥歯(第二大臼歯)の萌出スペースが失われて、半分しか生えて来なかったり、内側や外側へ倒れてしまう確率が高くなります。

 白人の場合は、上下のあご形が前後に長い馬蹄形に近く、日本人の場合には半円形に近い浅い歯列弓を持っています。このため、白人は後方部に余裕がありますので、非抜歯治療に適していますが、日本人の場合には無理にこの白人用の治療方法を適用しようとすると、どうしても無理が生じてしまい、前記したように意外に上手く行かない事も多い事が解ってきているのです。
 「健康な歯を抜かない矯正治療」と言うと、非常に聞こえが良く、患者さんのに支持されやすいのははっきりしていますが、我々矯正歯科医はその患者さんにもっとも適した治療を選択する事が重要だと思います。
 「抜歯しなくてはならないのに抜歯しないで治療するのは、抜歯しなくても良いのに抜歯したのと同じくらい罪が重い」という言葉を、凛さんはどう思いますか??


ご返答ありがとうございます。
2007年5月28日(月)21:19:41返信者:凛
先生から非抜歯で矯正をすると若干出っ歯気味になってしまうというお話は伺いました。
しかしどのくらい出っ歯になるかは解りませんし、出っ歯の基準も人によって違うと先生はおっしゃっていました。矯正して歯並びはよくても出っ歯になって今度はそちらがコンプレックスになったらどうしますか?という話し合いを先生としましたが私は若干出っ歯気味になっても気にならない、自分の予想以上に出っ歯になったとしても先生に責任を押し付けないつもりでいます。

「削合」というのですね。大変失礼致しました^^;
先生のお話によると削合は最高でも4本の歯までみたいです。ですがら10本も削ることはないと思うのですが…もう一度先生に確認します。(もし10本も削合するのであれば小笠原先生のおっしゃる通り思い切って2本抜歯した方が合理的だと私も思います。)

「削合」と聞くとすごく怖いイメージがあったのですがそこまで心配しなくても良いみたいで安心しました。改めてもう一つ質問したいのですが麻酔の量も通常の抜歯や虫歯の治療で使用する量よりは少ないのでしょうか?

私の場合は少し特殊な例だと思うのでもう少しゆっくり考えてみたいと思います。アドバイスありがとうございました(^^)


 カテゴリ: 【本人からの質問】 治療開始前の質問
前歯一本だけが。。。
2007年5月16日(水)17:34:55相談者:you_co()歳
こんにちは。
初めて質問させていただきます。
私の歯は口に対して大きいらしく右の前歯が収まりきらずに1本飛び出ています。社会人になったので矯正をしようと思い、かかりつけの歯医者さんに相談したのですが、その前歯自体が欠けていること、今後もっと欠ける可能性があることを考えると、無理に矯正をするよりは、飛び出ている前歯を抜歯し、残された前歯3本を使ってブリッジにしたほうがいいのでは?と提案されました。
まったく思ってもいなかった事でしたので、返事は待って頂いているのですが、前歯を抜くことと、削ることに不安を覚えています。
前歯のブリッジの安全性・耐久性などはどうなのでしょうか?回答よろしくお願いいたします。

回答 Re:前歯を抜歯して歯並びを治す??
2007年5月20日(日)16:35:34回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 you_coさん、初めまして!
 結論から言うと、前歯を抜く前に矯正歯科医に必ず相談して下さい。
 歯茎から外に出ている歯冠の一部が欠けているくらいで、しっかりした根まで失う事には大反対です。
 もし、歯が大き過ぎて飛び出してしまったのであれば、抜く歯は前歯ではなく小臼歯です。一度、お近くの矯正歯科医にぜひご相談下さい。
 私の患者さんでも、上の3本前歯を治したいと言って来院される患者さんもたまにおりますが、一旦前歯を3本にしてしまうと、これを左右対称で歯の中心と顔の中心を合わせるのは、非常に難しくなります。ぜひ、もう一度考えなおして下さい!!!




 カテゴリ: 【本人からの質問】 治療開始前の質問
親知らずの利用について
2007年5月15日(火)11:56:11相談者:とことこ()歳
初めまして。私は出っ歯で矯正をしたいと考えています。実は何軒か歯科に行き診てもらいました。上下の歯4番を抜歯すると言われました。私は親知らずも上下共生えているのですが、4番は抜かずに親知らずを抜いて歯を移動させることも出来るが通常より時間がかかると言われました。出来れば健康な歯は抜きたくないなと思っているのですが親知らずのみの抜歯は時間やリスクは伴ってしまうのでしょうか?宜しくお願いいたします。

回答 Re:親知らずを抜歯して上顎前突の治療は?
2007年5月17日(木)11:42:57回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 とことこさん、こんにちは!上顎前突の抜歯についてのご質問ありがとうございます。
 「できれば、健康な歯は抜きたくない」という気持ちは、患者さんも、我々矯正歯科医も同じです。とことこさんは、4番(第一小臼歯)の抜歯と親不知の抜歯を二つ並べてお考えのようですが、我々矯正歯科医にとって、この二つは全く別ものです。
 上の前歯の後退に限って考えてみましょう。
 まず、4番を抜歯する場合には、抜歯してすぐに犬歯を4番の位置に移動し、元犬歯があったスペースを使って前歯4本と左右の犬歯(3番)、第二小臼歯(5番)、第一大臼歯(6番)、第二大臼歯(7番)の左右4本ずつの犬歯と臼歯群を引っ張りっこさせて、前歯を後退します。この時、気をつけなければならないのは、犬歯を後退する時と前歯を後退する時に、臼歯ができるだけ前方へ移動しないようにする事です。
 一方、親不知(8番)を抜歯する場合には、単純に考えると、第二大臼歯(7番)を8番の位置へ移動し、第一大臼歯(6番)を7番の位置に移動し、第二小臼歯(5番)を6番の位置へというように、順番に後退するわけです。こんなまわりくどい事はやめて、前歯も含めて上の歯全部をいっぺんに8番のなくなったスペースへ移動できないのか?と思われるでしょうが、これは現在の所、不可能かインプラントを使用しても非常に難しいでしょう。
 このような理由で「4番は抜かずに親知らずを抜いて歯を移動させることも出来るが通常より時間がかかる」ワケです。
 さて、この二つの方法による前歯の後退量ですが、やはり4番を抜いた方が圧倒的に前歯をたくさん後退できます。親不知を抜く方法では、前歯の後退量が不十分になる事も覚悟しなくてはなりません。
 これらの事を考えて、我々矯正歯科医はとことこさんのような症状の患者さんには、4番の抜歯をお勧めしております。さて、選択の役に立つ情報は見つかったでしょうか?


無題
2007年5月18日(金)14:31:56返信者:とことこ
お返事有難うございました。非常に分かりやすく、とても納得が出来ました。安心しました。頑張って矯正したいと思います!


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 治療開始前の質問
子供の反対咬合
2007年5月12日(土)00:08:14相談者:YT()歳
八歳になる息子が反対咬合で矯正を考えています。日本矯正歯科学会の認定医をネットで調べて二件の歯科に初診相談に行ってみましたが、先生によって色々おっしゃる事が違い、一体どちらにすべきか迷っておりこちらに相談させていただきました。
一件目の歯科は矯正専門で初診相談で三千円払う価値があるほど熱心に1時間以上かけて説明をしてくれました。骨格性によるものか歯の向きによるものかで矯正装置が違うので検査してみないと息子の矯正方法は確定しないこと、反対咬合は体の成長が続く高校生位まで経過観察が必要である事、料金の説明なども細かくしてくれました。
二件目は一般歯科もやっているのですが、骨格性とか歯の向きという話には触れず、上の歯の裏に装置をつけて前に出すようにする、チンキャップは効果がないので使わないという話でした。一件目の先生があまりにも詳しく説明してくれたので二件目の先生の説明がとてもあっさりしていた感じに思いましたが、場所的に通いやすい事を考えると矯正方法に問題がなければ二件目にしたいと思っているのですが、専門家の先生から見るといかがでしょうか。言葉が足りずわかりづらいかと思いますが…やはり詳しく説明してくれる先生にお願いしたほうがいいのでしょうか。二人とも矯正歯科学会の認定医ということは腕は確かですよね?矯正はお金も時間もかかるので病院選びは失敗したくないのでどうぞアドバイスをお願いします。

回答 Re:矯正歯科医選びについて
2007年5月14日(月)21:00:31回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 YTさん、矯正相談のご質問ありがとうございます。
 「日本矯正歯科学会の認定であれば、腕は確かか?」と言われると自信ありません。(爆笑!)。ここだけの話にしておいて下さい。
 患者さんの治療に対する考え方もに色々ありますね!
 一つ一つの治療をしっかりと説明して、「治療する我々ドクター側と患者さんが同じ気持ちになって、頑張って治しましょう!!」というのが好きな患者さんと、「自分は素人だから、いろいろ言われても解らないのでお任せします!!」というタイプの患者さんがいらっしゃいます。しっかり情報を欲しい方は専門医で説明をしっかりする方を選ぶでしょうし、お任せタイプの患者さんは「子供一人でも通いやすい近所の先生」を選ばれるのはないでしょうか?YTさんは、どちらが好きですか?
 ドクターの側については、皆さんそれなりに勉強されて日本矯正歯科学会の認定医になっていますが、日常的に矯正治療だけを行なっている私のような人間と「矯正もやっている一般歯科を主とする歯科医」を比較すると、どうでしょう??後者の先生でも、とても立派な先生もおりますが、やはり矯正を専門にしている先生はそれなりに腕に自信があるから矯正だけを行なっているのではないでしょうか??
 「矯正はお金も時間もかかるので病院選びは失敗したくない」のであれば、やはり矯正専門の先生をお勧めします。




 カテゴリ: 【本人からの質問】 治療開始前の質問
38歳からの歯列矯正
2007年5月7日(月)11:38:13相談者:BB()歳
初めまして。私は38歳、女です。
上の中央の前歯が2本出ていて、その両側の歯は内側に引っ込み、下の歯も少し乱れています。
歯列矯正を始めたいのですが、年齢的なもの、産後半年であることが気に掛かっています。
女性がこの年から矯正を始めると何か問題があれば教えていただきたいと思います。
矯正後、歯を支えている骨が今の状態(高さ)まで戻るか心配です。
しかし、年とともに、前に出ている歯がどんどん出てくるのも心配ですし、矯正をするなら今のうちかなと考えております。(無意識のうちに舌で内側から歯を押しているのも気になり、どんどん上2本の歯が前に出てくるのではないかなと思うのですが)
以上が相談内容です。よろしくお願い致します。

回答 Re:38歳からの歯列矯正
2007年5月14日(月)20:37:34回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 BBさん、こんにちは。38歳からの矯正治療のご質問ありがとうございます。
 矯正治療の開始年齢の制限や産後の日数の制限はありません。
 当院の矯正治療開始の最高年齢は58歳です。
 矯正治療の開始できる条件は、虫歯を治療してあることと、歯周組織(歯の根の周囲の歯根膜や歯槽骨、歯茎、)が健康である事です。虫歯や神経などの治療後の経過が思わしくない歯や、歯と歯茎の間で炎症が起きて歯の周囲の組織が破壊される歯周病があると、これらの処置を行なってからでないと矯正治療は開始できません。
 これらの口腔内の状態についても、矯正相談の時点で我々矯正歯科医がチェックしますので、ぜひ一度ご来院下さい。
 また、舌で前歯を押す癖がある事を自覚されているようですが、この癖はぜひ止めて下さい。歯は弱い持続的な力がかかると簡単に移動します。
 ピーナッツなどの豆類を噛み砕く時には瞬間的に70kg程度の力が歯にかかると言われています。またリンゴをまるかじりする時には40kgです。このような大きな力が瞬間的に歯にかかっても歯は動きません。我々が歯を移動する時に使用する力の大きさは50gから200gくらいです。最近の研究では25gでも歯は移動すると言われています。
 一方、舌で前歯を押す力は一回3g程度と言われています。しかし、人間は一日に何度も飲み込みますから、10回で30g、100回では300gの力が継続的に歯にかかることになります。このため、ピーナッツを咬んでも歯は動きませんが、舌で前歯を押す癖があると簡単に前歯が飛び出してしまいます。
 このような、舌癖による歯の移動については否定的な先生もおりますが、私はかなり重要と考えて、舌の練習などを臨床上取り入れています。
 少しはBBさんに役立つ情報が含まれていたでしょうか?
 BBさんが気の合う矯正歯科医に巡り会えるように願っております。


返信ありがとうございました。
2007年5月15日(火)14:38:04返信者:BB
小笠原先生、ご丁寧な返信ありがとうございました。
大変参考になりました。
私は神経を取っている歯や動いてる歯はありませんので、安心して歯列矯正をすることができます。
舌で前歯を押さないよう気をつけておりますが、朝目覚めた時、無意識のうちに押している感じがあります。矯正後も気をつけないと、また動いてくるでしょうか。
矯正歯科に相談に行ってみようと思います。
ありがとうございました。


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