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【指定カテゴリ】 ・【お母さんからの質問】


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 乳歯期 治療開始前の質問
相談です。
2010年6月3日(木)12:53:28相談者:かおり(女性)30歳 大阪府
五歳の息子について。
二歳半、三歳半の検診のたびに”交差咬合”だと判断されました。が、四歳の時に診て頂いた先生には”反対咬合”だと判断されました。先日、歯科の先生にも反対咬合だといわれました。上の前歯二本だけが、下の歯の中に少し入っている状態です。両親ともに反対咬合ではありません。歯科の先生は、赤ちゃんの時に歯が生えてきたときに、変な癖がついてしまった為こうなったのでは、といわれました。六歳になる前に、矯正をした方がよいとのこと。チンキャップ、一般によくみる矯正装置、それからもう一つ透明の装置(歯の裏につけるもの?)の三つの選択しから選んでくださいと言われました。一般によくみる矯正装置をつける場合、前歯の6本くらいにつけるので、費用は10万くらい、期間は半年で終わると言われました。。矯正をしないと、息子の発育状態の良し悪しに関わってくるのでしょうか?歯だけの問題ではなく、例えば歯をしっかりかみ締めることができないために筋肉なども弱くなってしまうのでしょうか。今後、歯科の先生にどのようなことを聞くべきなのか、自分の中で何をどう判断するべきか迷っています。

回答 矯正治療は診断が全ての基になります
2010年6月15日(火)21:07:37回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 かおりさん、こんにちは!
 2,3歳で「交叉咬合」、4歳と5歳では「反対咬合」と言われたようですが、これは単なる症状で診断ではありません。

 また、さらに「六歳になる前に矯正をした方がよい。チンキャップ、一般によくみる矯正装置、それからもう一つ透明の装置(歯の裏につけるもの?)の三つから選んでください」と言うことですが、お話しを聞いているのは、日本矯正歯科学会の認定医か専門医の資格をお持ちの先生でしょうか??

 診断というのは、どこに問題があるのかという原因を突き止めて、その原因を取り除くために必要な装置を選択することです。
 お医者さんで言えば、単なる風邪なのか、心臓や腎臓にも問題があるのか?または、糖尿病や癌が隠れていないのか?を検査をして診断して、どこが悪いかによって、薬を処方するわけです。

 矯正装置はお医者さんの処方する「薬」と同じ役割を持っていますので、患者さんの選択の余地はあまりないのが普通です。
 例えば、チンキャップは下あごの位置を修正する装置ですし、一般に良くみられるブラケットは歯を移動する装置です。また、透明の装置と言うのは良くわかりませんが、働きが異なる装置をどれでも良いと言うのは、「診断」をしていないとしか思えないのですが。

 やはり、ぜひご近所の矯正歯科医にも相談していただいて、お話しを聞いてみてください。治療開始時期に関しても、矯正歯科専門医は大人になるまでの成長の各段階に合わせて治療計画を立案してくれるハズです。

 また、解らない事がありましたら、書き込みお待ちしております。


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 乳歯と永久歯
生え始めた新しい歯
2010年5月28日(金)09:15:40相談者:驚いた母(女性)44歳 海外
5歳半の娘から下の真ん中あたりにある歯がグラグラしてると言われ見てみると、確かに!で、その後ろには新しい歯の先がちょっと顔を出し始めていました。その新しい歯がグラグラしてきた乳歯の後ろだけでなく、その乳歯より大きいからでしょうか、その隣りの歯にも3分の1ほどですがかかっています。ぐらぐらの乳歯の真後ろに生えてきているのでしたらさほど心配しなくてもいいのかもしれませんが、新しい歯を正常に生えさせるために、ぐらぐらした乳歯は抜くほうが良いのでしょうか。それとも自然に抜けるのを待っていても良いのでしょうか。アメリカ人の父親は幼少時に矯正をしたそうです。私は下の歯で大人の歯が1本生えてこなかった以外は問題ありません。いずれにせよ新しい歯がその跡にうまく動いてくれることを祈るばかりです。お時間のある時にお答えいただけると幸いです。

回答 Re:生え始めた新しい歯
2010年6月1日(火)20:10:36回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
驚いた母さん、こんにちは!3人に1人くらいのお母さんは、驚いたお母さんと同じような経験をしているのではないでしょうか?(笑)そのくらい、乳歯の生え替わりの時にはポピュラーな驚きですね!

 さて、お父さんが矯正治療をされているようなので、お嬢さんも歯並びが悪くなる可能性はあります。また、お母さんの場合も、下の歯の本数が1本足りない状態で、ちょうど良いワケですから、やはり少し歯のサイズが大きい可能性もあります。

 さて、グラグラしている歯の後ろ側から永久歯が生えて来る事自体は、まったく正常です。新しく生えて来た永久歯の前歯が、うまく乳歯の抜けた部分にハマルかどうかは、あごの大きさと歯の大きさのバランスがとれているかどうかということで決まります。

 下の前歯は4本ありますので、最初の1本目と2本目は、グラグラしている乳歯が抜けた後に上手に移動して何事もなかったかのような歯並びになる事が多いです。
 問題は3本目と4本目ですね。

 歯の生えてくるスペースが充分でない場合には、この後から生えて来る歯にシワ寄せが行き、歯並びが悪くなってしまう事が多いです。 ですから、本当の「驚き」はこれからですから、お楽しみに!!

 さて、現在グラグラしている乳歯を抜いた方が良いかどうかですが、グラグラであれば放っておいても自然に抜けてしまう事が多いと思います。このグラグラの歯を抜かないからと言って、歯並びが悪くなる事はありません。

 また、この乳歯の根と新しく生えて来た永久歯の位置が完全にズレている場合には、乳歯の根が吸収されないで残ってしまうために、ウラから永久歯が生えてきているのに、乳歯がグラグラしないお子さんもいます。そう考えると、乳歯がグラグラしているワケですから、乳歯の根は吸収されていますので、新しく生えて来た永久歯の位置も「当たらずしも遠からず」の所にあると考えて良いでしょう。

 一度、担当医にもぜひ診せて、お話しをお聞き下さい。また何か疑問がありましたら、書き込みお待ちしております。


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 矯正治療中の質問 永久歯に生え替わってから
親知らず
2010年5月19日(水)10:16:30相談者:ミッキー(女性)15歳 大阪府
15歳の矯正中の娘のことでよろしくお願いします。
非抜歯で矯正をしてい、八重歯の重なりをなくすのに歯を後方に移動させているのですがなかなか動かずスペースがないために、
親知らずの一つ前の奥歯を抜歯して親知らずを使う方法で治療しますと先生から言われました。
親知らずはレントゲンでは見えてますけどはえていない状態です。先生はとくにめずらしい方法ではありませんと話してくださったのですが、本当に今はえてきていない親知らずがきちんとはえてきてくれてかみ合わせなど影響はないのか少し不安です。
親知らずがきちんとはえてこないなどの問題がおこる可能性などはないのでしょうか?
素人からすると健康な奥歯を抜くのに抵抗感があるのですが・・・
たいていの方が抜く親知らずをぬかずその前の歯をどうしてぬくのでしょうか?
親知らずを抜かれたほうがなんだか納得いくのですが・・・
ご回答よろしくお願いします。

回答 Re:第二大臼歯を抜歯して親知らず使う治療は?
2010年6月1日(火)18:20:24回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ミッキーさん、こんにちは!回答が遅くなってゴメンなさい。
 今回の奥歯を抜く不安や出てもいない親知らずに対する不安へのご質問は、とても当たり前の疑問ですね!

 書き込みから判断して、お嬢さんの場合は歯並びが悪い「叢生」の状態と思います。
 もう一つ、上下の前歯の位置が重要な情報ですが、今回の書き込みからは解りません。これは、顔全体に対して、上下の前歯が出過ぎなのか、正常なのか、引っ込み過ぎなのかと言うことです。

 歯を抜かなくてはならないかどうかの判断は、前歯の位置を変えないで「叢生」を「ほどく」ために必要なスペースが何ミリ必要か?前歯を後退するために何ミリ必要か?この2つ和が、治療するために必要なスペースの量です。

 ここで、「叢生」を「ほどく」ために必要なスペースを解説すると、歯の重なりがどの程度あるか?ということです。また、前歯の位置に関しては横顔のレントゲン(セファロといいます)から、理想的な位置に移動するために何ミリ必要かを計測する事ができます。

 このように、上下それぞれに必要なスペースを計算して、奥歯を何ミリ後退する必要があるか?そのためにどのような装置が必要か?または、前歯を何ミリ前方へ移動するのか?というシミュレーションを行って、治療方針を立案します。

 さて、ここからが抜歯する歯を選択する順番となります。
 通常、抜歯することの多い歯は、
・犬歯の後ろの第一小臼歯かその後ろの第二小臼歯
・そして今回の第二大臼歯または第三大臼歯(親知らず)です。

 ミッキーさんのお嬢さんの場合は、非抜歯で治療する予定だったのでしょうが、やはりスペースが足りなくなり、抜歯しなくてはならなくなったワケです。この時、犬歯の後ろの小臼歯を抜歯するか、この小臼歯を残して2本目の第二大臼歯を抜歯して、ここに第三大臼歯が生えてくるのを待つかの選択になります。

 この時、小臼歯より第二大臼歯の方が約2倍くらいの大きさがありますので、小臼歯を抜歯して第二大臼歯を残す方法と、第二大臼歯を抜歯して第一大臼歯を後退してスペースを作り、第三大臼歯を生かす方法があります。

 小臼歯を抜歯する方法は、現在ある歯で全てコントロールできますので確実性がありますが、第三大臼歯(親知らず)も、後で抜歯する必要が出てくるかも知れません。

 第二大臼歯を抜歯する方法は、大きな大臼歯を抜歯しますので患者さんの負担も大きく、第一大臼歯を後退しなくてはなりませんし、まだ萌出していない第三大臼歯がきちんと出てきて、咬み合わせに参加するところまで見届ける必要があります。

 しかし、その仕上がりは、小臼歯が2本と大臼歯が2本の構成となりますので、歯科検診などを受けた時には、あたかも非抜歯で治療したようにしか見えない状態を作り出すことができます。実は第二大臼歯と第三大臼歯は区別がつなかいくらい歯の形や大きさが似ている場合があります。 

 このように、時間と手間ヒマがかかり、第三大臼歯がうまく使えるどうかのリスクはありますが、第二大臼歯を抜く方法にもメリットがあることは確かです。

 ご質問の答えになったでしょうか?
 また、疑問がありましたら、書き込みお待ちしております。


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 永久歯に生え替わってから
娘の矯正、上顎前突で。
2010年3月23日(火)15:10:28相談者:ともぞう(女性)12歳 北海道
この春中学生になる娘の矯正を始めようと思ってるのですが、精密な検査の結果、上顎前突で上顎左右4番を抜歯するそうです。抜くことに娘より私の方が不安を感じてしまってます。娘は口を閉じてる時はあまり出っ歯のようには見えないのですが、意識しないと口が半開きになっています。笑うと3〜3全体が出ています。歯並び自体は7番目の歯がはえてから少し悪くなりましたがそれ程悪くありません。上の犬歯の先が正常な位置から4ミリ前にずれてるそうです。私が感じてる不安を担当医にも聞いたのですが、他の先生の意見もお聞きしたいと思い、投稿させていただきました。
1.抜歯して前歯を下げて鼻の下が伸びたりしないのか。
 歯並びや前突が直っても顔の雰囲気があまりにも変わるのは不安。今現在が、それほど出っ歯に見えないので。
2.今は笑っても歯茎は見えないが矯正後、歯茎が見えるようになったりしないか。
3.これから異常に下顎が発達してきたりしないか。

担当医は1と2については、詳しく説明してくれて、そんなことにはなりませんと言われました。3は聞き忘れてしまったことです。
どうぞよろしくお願いします。

回答 Re:上顎前突の抜歯治療の不安
2010年4月9日(金)15:48:35回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ともぞうさん、回答が遅くなってごめんなさい。

>1.抜歯して前歯を下げて鼻の下が伸びたりしないのか。
> 今現在が、それほど出っ歯に見えないので、歯並びや前突が直っても顔の雰囲気があまりにも変わるのは不安。

 確かに口元が変わることに不安があるのは解りますが、現在でも意識しないと口が閉じられないほど前歯が出ているわけですから、これは明らかに異常な状態です。精密検査でも、犬歯が4mmも前方へ出過ぎになっている事が解っているのですから、抜歯しての矯正治療は当然の選択です。

 逆に抜歯しないで、この口が閉じられない事や犬歯の位置の異常を修正する事はできません。

 口を閉じている時にあまり出っ歯に見えないのは、口唇の厚みで上下の歯のズレをカバーしているからで、咬み合わせが正常なワケではありません。
 矯正治療の目的は、上下の歯を精密機械の歯車が咬み合うようにしっかりと咬み合わせることで、咬む機能を改善し、咬む筋肉や咬む動作を補助する額関節の健康を守り、歯自体の寿命を長くする事と私は考えています。つまり、見た目を治すことが一番の目標ではありません。

 特に、ともぞうさんのお嬢さんのように、歯を抜いて治療する必要のある患者様には、歯を抜く必要がある事を立証するに足る証拠が必要ですから、精密検査を行って、具体的な数字に基づいて診断して、治療計画を立案するワケです。

 歯の抜歯に対して、漠然とした不安を持つのは良く解りますが、そこまでに至る科学的な根拠をしっかりとご理解下さい。

 ご心配の「抜歯によって鼻の下が伸びる」「顔の雰囲気があまりもに変わる」ような科学的な根拠はありませんので、安心して矯正治療を受けて良いと思います。


>2.今は笑っても歯茎は見えないが矯正後、歯茎が見えるようになったりしないか。

 上顎前突では治療前から歯茎が見えすぎの場合も多く、見えすぎの歯茎をできるだけ見えないように、上の前歯を上方へ圧下(歯の根の方向へ押し込む)しながら、咬み合わせを浅くし、上の前歯を後退する治療方法がほぼ確立されています。

 従って、治療前には歯茎が見えない患者様で治療後に見えるような治療をする矯正歯科専門医はいませんのでご安心下さい。しかし、日本矯正歯科学会の認定医または専門医の資格を持っていない場合には、矯正歯科治療の専門教育を受けていないので、この限りではありませんのでご注意下さい。


>3.これから異常に下顎が発達してきたりしないか。

 確かに12歳という年齢は身長が急激に伸びる時期であり、下あごも身長の伸びと連動して大きく成長します。上顎前突の方が反対咬合になるようなことはありませんのでご安心下さい。

 もし、心配であれば、身長の伸びと下あごの成長はある程度連動する事が解っていますので、身長の伸びが収まってから矯正治療を開始する方法もあります。
 しかし、一般的には、この身長の伸びる時に下あごも大きくなる成長を利用して、下あごを前方へ誘導しながら上顎前突の治療を行うのが合理的です。

 まれに、脳下錐体腫瘍などによって異常な下あごの発達がみられる事がありまが、それ以外にはほとんど心配することはありませんので、ご安心下さい。

 以上、遅くなりましたが、少しでも参考になれば幸いです。


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 乳歯と永久歯
子供の前歯
2009年12月25日(金)14:51:24相談者:めぐすり(女性)45歳 高知県
8歳の息子の前歯のことでご相談します。
現在前歯の上下4本が生え変わり永久歯となっていますが、上2本が45度ほと回転した逆ハの字状に生えています。
虫歯の治療のついでに歯科医院で相談しレントゲンを撮ったところ、2本の間のはぐきに1本歯が埋まっており、横並びの隣の乳歯の歯茎の中にもそれぞれ永久歯が見えているので、近いうちに生え変わるようです。
先生の見立てでは、両側の乳歯が抜けて永久歯が出てくると、両側から前2本を押すので、今以上に前2本は回転し、反対をむいてしまう恐れもある、まず2本の間に埋まっている余分な歯を抜いて、前歯を早いうちから部分矯正するほうがいい。
ということでした。
素人の私が思うには「自然にハの字が正常な並びになることはありえないのか」「先生の言うように押されて今以上に悪い(将来矯正するとして放っておくとより悪い状態になる)状況になる可能性は高いのか」と言うことです。
アドバイスよろしくお願いします。

回答 Re:正中過剰埋伏歯による前歯の回転の治療
2010年1月9日(土)16:39:24回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 めぐすりさん、回答がおそくなり、ごめんなさい。
 さて、上の中切歯の間にある「上顎正中過剰埋伏歯」のご質問ですね。
 
 まず、上の左右の中切歯が45゜回転してハの字に生えている原因は、この「正中過剰埋伏歯」が原因です。従って、この過剰埋伏歯を取り除かない限り、「自然にハの字が正常な並びになることはありえません」。
  
 確かに、見ていただいた先生の言うように、隣の歯に押されて、さらに前歯の位置が悪くなる可能性もあります。さらに、埋伏歯は前歯の部分の骨の中に埋まっていますから、当たり所が悪いと正常な永久歯の根にも障害を与える可能性もあります。
 しかし、このまま放置されて一番嫌な思いをするのは、お子さん本人かも知れません。上の前歯は一番目立つ所だし、下の前歯とも上手く咬めなくなっているワケですし、口も閉じずらいハズです。

 このように、放置しても、あまり良い事はありませんので、なるべく早くこの部分は修正しておいた方が良いでしょう。また、この捻れた歯の治療は矯正治療の一部ですので、ぜひ、ご近所の矯正歯科医にもご相談下さい。この部分以外にもこの時期から「これ以上悪くしない治療」が必要な部分があるかも知れません。
 また、解らない事がありまたら、書き込みお待ちしております。


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 矯正治療中の質問 永久歯に生え替わってから
娘の矯正
2009年11月4日(水)17:29:18相談者:ハーマイオニー(女性)40歳 石川県
中学三年の娘です。小学五年より反対咬合の矯正を始めましたが、あまりの長い期間のため、今回セカンドオピニオンの意見をと思い違う矯正歯科に行ってまいりました。今までずっと前歯を前に出すべく針金で矯正をしてきたのですが今回外科手術を伴った治療を勧められました。ちょっと驚きでした。今までの四年間は無駄だったのでしょうか。手術は全麻と聞きましたが、大丈夫でしょうか。手術なしではダメなのでしょうか。

回答 Re:中学校3年生の反対咬合の矯正
2009年11月13日(金)20:22:51回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ハーマイオニーさん、こんにちは!今まで、がんばって来たのにという思いは、本当に良く解ります。4年間も何をしていたのか?という思いもあると思います。

 女の子が一番身長が伸びるのが、小学校5年生から6年生にかけてです。この時期には身長が伸びるだけでなく、上のあごはあまり大きくならないのにもかかわず。下あごの骨だけが、身長の伸びに少し遅れてどんどん大きくなります。

 この時、上下の前歯の咬み合わせが逆のままだと、下あごの前方への成長を抑えるものは何もない状態になるので、上下の前歯の咬み合わせを正常に整えて、上下でしっかりと咬むことで、できるだけ下あごが前方へ成長し過ぎるの防ぐために、上の前歯を前へ出していたのではないでしょうか?

 しかし、前歯の咬み合わせをどんなに治しても、それを乗り越えて下あごが大きくなてしまう患者さんもおります。もしかすると、ハーマイオニーさんのお嬢さんも、この「骨格性の下顎前突」かも知れません。この時期を「思春期性の成長のスパート」と言います。

 私の診療室では、このような骨格性の下顎前突が疑われる子の場合には、おおむね小学校2、3年生から上下の骨格自体の治療を行って、できるだけ思春期性の成長のスパートの時期に下あごが上あごを追い越さないような治療を行っています。場合によっては、永久歯へ生え替わる前の幼稚園の年長さんの乳歯期からでも、これらのあご自体の治療を行うことがあります。

 しかし、私のように上下のあご自体の位置の治療が可能と思っている先生方がいる一方、下あご自体の成長のコントロールは不可能であるから、骨格性の下顎前突の場合には成長の終了後に、外科手術を行って治療すべきであると考える先生方もいます。

 確かに私の診療室でも、小学校低学年からあご自体の成長の誘導を行っても、大学生になって外科手術を行った患者さんが、100人中数人おります。これを小さい頃の治療が有効と見るか、やっても無駄と見るかは、その先生によると思います。私は、小さい頃のあごの治療によって、外科手術になる可能性は確実に低くなると思っているのですが。

 さらに、私の患者さん達は、初診時より思春期性の成長により、どうしても下あごの成長が押さえきれない事があり、そういう場合には外科手術の対象になることもありうる事をお伝えしてあります。

 ハーマイオニーさんは、突然、手術という話が出て来たので、びっくりされていると思いますが、そろそろ担当医からも「手術された方が良い」と言われる時期が近づいていると思います。

 手術しないでなんとかならないか?というお気持ちは良く解りますが、やはり限度があります。あまりにも上下のあご自体の位置がズレていると、上の前歯を限りなく外側へ傾斜させ、下の前歯も限りなく内側へ傾斜させる事になります。場合によっては、下の歯の根が下あごの骨にあたって、根の形が浮き出てくるような場合のあります。

 さらに、上唇の部分が短く下唇からあごの先端までの長さが長くなり、魔法使いのお婆さんのような感じになってしまう事もあります。このため、ある一定の限度を超えて下あごが大きくなってしまったら、やはり手術して下あご自他の大きさを小さくしたり、上あごを前方へ移動して治した方が良い結果が得られます。

 残念なお気持ちは解りますが、今後、最も良い状態に仕上げるにはどうしら良いかを担当医と相談してみて下さい。また、解らない事があれば書き込みお待ちしております。


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 矯正治療中の質問 永久歯に生え替わってから
娘の矯正
2009年11月2日(月)10:13:48相談者:riri(女性)43歳 福岡県
はじめまして。娘は12歳で乱ぐい歯のため9歳から矯正をはじめました。ワイヤーブラケット等で治療して歯並びを整えましたがまだ永久歯への生え変わりが全部終わってない、乳歯も混じっている今の段階で歯列スペースに余裕なくきちきちにおさまっている感じです。ここ1年くらいは生え変わりを待つとの事で数ヶ月おきに診察に行っていました。そこで先生からまだ成長期だから顎も成長するだろうけど、永久歯4本抜歯しないといけないかもといわれました。そこでいろいろ調べたら床矯正という方法を知りました。できれば健康な歯を抜きたくありません。でも今の担当医は抜かないと出っ歯になると言われ、床矯正の本を読むと
歯列スペースを広げるから出っ歯にもならず抜歯もしなくていいとあります。どちらが正しいのか調べれば調べるほどわからなくなりました。専門の方のご意見をいただきたくご相談いたします。よろしくお願いします。

回答 Re:床矯正は歯を抜かず、出っ歯にならないのはウソ? 
2009年11月9日(月)19:43:58回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ririさん、こんにちは!床矯正のご質問ありがとうございます。
 「健康な歯を抜きたくない」気持ちは、我々矯正歯科医の方も患者さんと同じくらい強いです。そのために、永久歯が生え揃う前から、いろいろと治療を行うことも多くあります。

 例えば、ヘッドギアーなどの装置で上の奥歯を後退して永久歯の生えて来るスペースを増やしたり、あごの横幅を広げてスペースを増やす事もあります。また、あまり多くはないですが、上下の前歯が内側へ押し込まれている場合などには、押し込まれた分を外側へ移動する事もあります。

 これらの治療方針は、レントゲンや歯の模型などの計測を行って、それぞれの患者さんに最も適した治療の方法を考えた上で行う治療です。このように、あご自体の大きさをできる範囲で前後的、あるいは左右的に拡大しても、新しい永久歯の大きさには足りない場合にのみ、健康な歯の本数を減らして治療する必要があります。10月14日のご質問の「抜歯個所に関して」もぜひご一読下さい。

 さて、「床矯正」では、なぜ出っ歯にもならず、抜歯もしなくて良いのでしょう。床矯正装置は単に矯正治療を行うための、装置の一種類に過ぎません。あごが小さいから、あごを大きくするのは解りますが、どんな人でもあごを広げれば、大きな歯が収まるというのは、ちょっと変だとは思いませんか??

 あごの大きさを拡大する時に、我々矯正歯科医は様々な装置を使用します。「床矯正装置」は、その様々な装置のうちの一つに過ぎないのです。歯並びが悪くなった原因もあごが小さい方向性も歯の大きさも全部無視して、「床矯正」を行えば、出っ歯にならず、歯も抜かなくて良いというのは、あまりにも理屈が通っていないとは思いませんか??

 矯正治療はとかく装置で選択したくなるお気持ちは解りますが、まずは不正咬合の原因を調べて、その症状に最適な治療方法を決定し、その上で装置を選択するのが常識です。いきなり装置から入る本に惑わされないように、しっかりと理性を持ってお読み下さい。

 最悪の場合、この質問の2つ前のご質問「床矯正 その後」にあるように、上下の歯列が咬み合わなくなるような副作用もありので、ぜひ参考にしていただき、科学的なご判断をお願いします。



 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 乳歯と永久歯
床矯正 その後 
2009年10月30日(金)15:00:58相談者:ももりんご(女性)8歳 神奈川県
はじめまして。 8歳の娘の母です。
床矯正を始めて1年半程たち下の装置は3つ目で 上は1装置作りました。 現在上前歯2本が永久歯で側歯が生え始めたところです。 少しがたがたになる感じはしますがスペースあります。
下は4本永久歯が生え その際に右乳犬歯が自然と抜けてしまいました。 左の乳犬歯のもうぐらぐらです。
大人の犬歯が生えてくるスペースの半分くらいしかありません。
下を早く広げすぎたのか奥歯が全体的に外側に倒れています。

またかみ合わせの際、 上も下も同じ大きさの歯列のため きちんとかみ合わせていません。
先日先生に上の急速拡大をして、下をリンガルアーチのような装置をつけて 歯を起こしましょうと言われました。

またやらなくてもいいです。とも言われ悩んでいます 私的には
どうにかですがスペースもありますので、永久歯生え変わったらワイヤーをかけて直せないかなと 浅はかな考えもあります。
どうでしょうか?
 

回答 Re:床矯正 その後 
2009年10月31日(土)15:35:07回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
ももりんごさん、はじめまして。ももりんごさんの担当の先生は、日本矯正歯科学会の認定医か専門医の資格をお持ちでしょうか?また、日本臨床矯正歯科医会のメンバーでしょうか?それぞれ日本矯正歯科学会と日本臨床矯正歯科医会のホームページで確認できますので、ぜひ一度ご確認の上、お教え下さい。


Re:床矯正 その後 
2009年10月31日(土)19:48:01返信者:匿名
早いお返事ありがとうございました。 残念ながら学会には入られていませんでした。  矯正医でもないと思います。 はじめに床矯正などの簡単な歯列以外はやらないといわれていました。 床矯正で二期が楽になりますよと言われ始めました。  金額も装置代以外はほとんど払っていません。  また他の歯医者にかかるかも検討中です。  

下の6歳臼歯はアーチに沿って生えていますが 上の6歳臼歯先日生えてきましたが、 拡大したアーチに沿ってではなく、拡大する前のアーチにそって出てきてしまいました。なのでそこだけ反対咬合です。 

まだまだ成長期で上も自然に大きくなって前より隙間が開いてきています。 どうでしょうか? よろしくお願いします。

回答 Re:床矯正 その後 
2009年11月9日(月)17:31:24回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ももりんごさん、お返事ありがとうございます。

 結論から言うと、日本矯正歯科学会の認定医か専門医の資格を持っている「矯正歯科医」に一度診てもらってアドバイスを受けられる事をおすすめします。

 確かに、上下の歯列弓を側方拡大して、とても上手く永久歯の歯列を誘導している先生方のグループもあります。しかし、その先生方は勿論上記の矯正歯科医の資格を持っている経験豊富な先生方ばかりです。

 現在お世話になっている担当医も、なんとか低料金で上手く永久歯の歯列を誘導してあげたいとお考えになって、いろいろ勉強されていることと思いますが、ももりんごさんが書かれている「下の奥歯が全体的に外側に倒れて、上も下も同じ大きさの歯列のため、きちんとかみ合わせていません。」という書き込みから解ることは、歯列を広げたは良いが、正常が咬み合わせが壊れてしまったと言う事ですね。

 また、「上の急速拡大、下をリンガルアーチで歯を起こしましょう」と言う事ですが「やらなくてもいいです」とも言われており、これはどういう事かと、ももりんごさんが不安になるのは当然と思います。
 「やらなくても良い」という言葉の意味が、「学問的に、このままでも問題ない」という意味なのか?「自分の所ではこれ以上できない」という意味なのか?「上の急速側方拡大やリンガルアーチはあまり意味がない」という意味なのか?

 そもそも、治療とは何なのでしょうか?歯が大きく今のあごの大きさでは「歯並び」が悪くなりそうだから、あごの大きさを大きくする事が治療なのでしょうか?このあごを大きくした事によって、上下の歯が咬み合わなくなるのは、問題ないのでしょうか?
ましてや、その問題点を認識していながら「やらなくてもいい」というのは、いかがなものでしょう???

 ここからは、私の個人的な考え方です。上下の歯の「咬み合わせ」というのは、子供のあごの成長発育に、大きな影響を与えるものと思います。歯とあごという非常に固い構造物を咬む筋肉や舌の筋肉、唇や頬の筋肉の柔らかい組織で動かして、食物をかみ砕いて、飲み込むという機能を発揮させています。

 そして、この機能を行いながら骨や筋肉が成長して行くのが正常な成長です。これらの機能を度外視して、正常な成長が誘導できるのでしょうか?それも、大きな永久歯が重ならずに生え揃うというだけの目的のために、成長期の咬む機能を低下もしくは喪失させてはならないと私は考えています。

 あごに対して、歯が大き過ぎて歯並びが悪くなる場合には、あごを大きくするばかりではなく、将来的に歯を抜いて治療する事も視野におくべきではないでしょうか?
 そして、「床矯正などの簡単な歯列以外はやらない」ということは、お医者さんに、「風邪の治療はするけど、肺炎になっても治療できないし、風邪以外の病気だったら治療はしません」と言われているようなものです。

 一人の患者さんに対して、そのお子さんが全ての永久歯が出そろい、身体の成長やあごの成長が終了する高校生の段階で、しっかりとした咬み合わせと良い歯並びで、しっかりゴハンが食べられるようにするのが、我々矯正歯科医の仕事です。このためには、あらゆる場合に対応できる道具(装置)を使いこなせる事が必須です。

 極論すれば、どんな装置でも歯は動きますが、その移動が「正しい治療」になっているかどうかという点を評価してください。まして、この装置はできるが、それ以上はムリと言うのは、無責任と言わざるを得ないでしょう。

 やはり、まずは不正咬合の原因を見つけること。つまり、あごが小さいのか、歯が大き過ぎるのか?上下のあごの前後的な位置には問題がないか?左右の位置に問題はないか?また、上下方向には問題はないか?咬む機能や飲み込む機能はどうか?永久歯の歯胚(歯の芽)に問題はないか?舌を突き出したり、指しゃぶりなどの悪い癖はないか?さらに、呼吸は鼻と口のどちらで行っているか?あごの関節には問題ないか?などなど、全ての状態を評価して、この時点で何が一番必要かを判断して、治療計画を立てる必要があります。
 
 簡単な装置や安い料金に惑わせれず、しっかりとした診断と治療計画に基づいて、最後まで責任ある治療を行う矯正歯科医の担当医をお探し下さい。

 少しキツイお返事になりましたが、患者さんのために多少言いにくい事も言わなければならない時があると判断して書きました。参考になれば幸いです。


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 治療開始前の質問 乳歯と永久歯
永久歯の生え方
2009年10月6日(火)11:42:18相談者:きゃさりん(女性)38歳 岐阜県
6歳になる息子の永久歯の生え方について質問させてください。サイトを一通り拝見しましたが、専門用語も出てきて勉強不足でよくわかりませんでした。同じような質問になるかもしれません。すみません。
乳歯はとてもきれいに生えていました。ただ、下唇を噛むという気になる癖がずっとなおらずにおりました。
最近前歯に隙間ができて二本続けて抜けました。一本目はきれいに生えてきたのですが、二本目が一本目の永久歯と隣の乳歯の間に入りきらず、少し後ろから生えてきています。
まだアゴが十分に大きくなっていないのに、下唇をかんでいたために、永久歯が刺激を受けて早く生え始めてしまったのでは・・・と心配しています。まだ頭が出てきたころはそこまで重なっていると思わなかったのですが、歯が結構大きくて充分に生えてくるスペースがないように見えます。隣の乳歯も少しぐらついてはいますが、まだまだ抜けそうにありません。早めに矯正の相談に行こうと思っていますが取り急ぎこちらでご相談できればと思い、投稿させていただきました。ご回答よろしくお願いします。

回答 Re:永久歯の生え方と下唇を咬む癖
2009年10月12日(月)15:48:21回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 きゃさりんさん、こんにちは!前歯が生え換わる時期のお母さんは、本当に良くお口の中を見てますよね!!いつも感心します。固唾を呑んで、ちゃんと生え換わるかどうかを観察しているのが良く解ります。

 さて、きゃさりんさんの息子さんですが、歯が大き過ぎたり、あごが小さ過ぎるのは、この時点では手の出しようがありませんが、下唇を咬む癖はちょっと気になりますね!

 この癖のせいで、下の前歯が内側へ押し込まれたり、内側へ傾斜して、下の前歯が生えて来るスペースがさらに少なくなっている可能性があります。さらに、下唇を咬む癖によって、上の前歯も外側へ傾斜して、上の歯が出過ぎ(上顎前突)を生じることもあります。

 このように、悪い癖は今後、歯並びや咬み合わせに様々な悪い影響を与える可能性がありますので、なるべく止めるようにした方が良いと思います。簡単に止めた方が良いとは言いますが、癖は簡単には止めることはできませんし、だからこそ癖になってしまいます。

 我々矯正歯科医はこの癖の悪い影響に着目しているドクターもたくさんおり、治すノウハウも持っている先生も多いので、ぜひ一度ご相談下さい。
 また、解らない事がありましたら、ぜひ書き込みお待ちしております。


永久歯の生え方と下唇を噛むクセ
2009年10月12日(月)20:49:11返信者:きゃさりん
丁寧なご回答ありがとうございました。先生のご回答から推測するに、クセは早く直したほうがいいけど、歯のほうはしばらく様子を見てもよいということでしょうか?先週末、矯正専門の先生のところに相談に伺ったところ「すぐに矯正はしなくても良さそうですが、隣の乳歯を少し削って隙間を作ってあげて、それでも隙間が足りなければ隣の乳歯を抜きましょう」と言われたのですが、それだと永久歯が生える隙間を作るために次から次へと乳歯を抜かないとイケないのでは??という疑問がわき先生に伺ったところ、「調整をしている間にもあごが成長してきますので削ったり抜いたりする必要がなくなる場合もあります」と言われました。主人とも相談してあと2〜3件相談に伺おうということになったのですが、その場合矯正歯科学会認定医の資格がない先生のところでもよいでしょうか?都会ではないため矯正歯科の看板をあげていてもなかなか資格を持った先生がいらっしゃらないので。
ちなみに、今回ご相談に伺った先生は資格を持っていらっしゃる先生でした。もし、先生に診察していただいたとしたら息子のケースはどうされるのかお聞かせ下さい。よろしくお願いします。

回答 Re:永久歯の生え方と下唇を咬む癖
2009年10月19日(月)19:19:37回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 きゃさりんさん、早速のお返事ありがとうございます。
 前回の私の書き込みの主旨は「クセは早く直したほうがいいけど、歯のほうはしばらく様子を見てもよい」ということです。とても良くご理解いただき、ありがたいです。

 また、「隣の乳歯を少し削って隙間を作ってあげて、それでも隙間が足りなければ隣の乳歯を抜きましょう」ということは「永久歯が生える隙間を作るために次から次へと乳歯を抜かないとイケないのでは?」という「きゃさりんさん」のおっしゃっているのが正しいです。つまり、乳歯を多少削ったりしても、歯並びが悪い部分が多少変わるだけで、結局、次に生えて来る歯のスペースが無くなるだけです。
 今回、説明を受けられた先生の言い方では「あと2〜3件相談に伺おう」とお思いになるのもムリはないですね!

 しかし、日本矯正歯科学会の認定医をお持ちでない先生の診療室で矯正治療を始めるのはあまりお薦めしません。現在は認定医の上に専門医という資格があって、日本矯正歯科学会の矯正歯科認定医の資格は、矯正治療を始める際には最低限持っていなくてはならない資格と思ってください。

 多くはないですが、日本矯正歯科学会の専門医や日本臨床矯正歯科医会のメンバーが、一般歯科の先生の診療室をお借りして、月に一度だけ診療されている場合もあります。つまり、院長先生が矯正歯科医でなくても、認定医や専門医の治療が受けられることもありますので、矯正相談の前に院長先生が矯正治療をされるのか、別の先生がされるのかをお問い合わせ下さい。

 ちなみに、専門医の資格は認定医の資格をとってから、一定期間矯正専門医として矯正治療を行い、かなり厳しい資格試験を自分の治療した症例を呈示して合格する必要があります。

 都会ではなく、矯正歯科医探しも難しいという事情も良くわかりますが、お子さんもまだ小さいですから、緊急に治療を開始しなくてはならない状態ではないと思いますので、ゆっくり納得できる担当医を捜しましょう!必ずきゃさりんさんと相性の良い先生がいると思いますので。

 前記しましたが、日本矯正歯科医会とは別に、開業している矯正歯科医だけで構成されている日本臨床矯正歯科医会というのもあります。この会は日本の矯正治療の最先端を行く団体ですので、このホームページに掲載されているメンバーの診療室もぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?私もこの会の学術委員を6年ほどお手伝いさせていただいております。

 また、私は「きゃさりんさん」のお子さんを一度も診た事がないので、私の治療の方法をここで書くワケにはいかない事を御了承下さい。

Re:永久歯の生え方
2009年11月22日(日)10:36:23返信者:きゃさりん
大変わかりやすいお返事をありがとうございました。
お礼が遅くなりましてすみません。10月の末に就学児健診があり、校医の先生にも「まだ様子を見てもいいよ」とおしゃっていただいたので、しばらく様子を見ようと思います。また、問題がでてきたらご相談に伺います。ありがとうございました。




 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 矯正治療中の質問
ブラケットを外す際の研磨
2009年9月17日(木)12:47:45相談者:窪田(女性)40歳 大阪府
子供が矯正治療をしており、先日上前歯のブラケットが外れました。
病院では何も説明がなかったのですが、
帰宅してから見ますと、
歯の中央がぼっこりへこんでいます。
子供に確認しましたら、
医師と衛生士の間で「着色が…」というような会話があり、
削られていたようだ、と言います。
(治療中は親は付き添えませんので、私は見ていません)
歯の真ん中部分(ブラケットがついていた部分)だけが凹み、
ざらついた感触です。
歯の淵は削っていないらしく、盛り上がった状態です。
削られた部分は少し透明、削られていない部分は白、
と、会話中も色の違いがわかるほどです。

ここでお尋ねですが、ブラケットを外す際に歯を削る、
というのは、本人や親に断りもなく行うほど、
よくあることなのでしょうか?
こんなに削ってしまって大丈夫なのでしょうか?
また、この段差や色の違いがある状態は、改善できますか?

治療を受けた病院で確認しようと思ってはいますが、
その前に、他の先生のご意見を伺いたく、ご相談いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。

ブラケットを外す際の研磨(訂正です)
2009年9月23日(水)18:15:59返信者:匿名
>削られた部分は少し透明、削られていない部分は白、
>と、会話中も色の違いがわかるほどです。

と書きましたが、思い違がありましたので訂正します。
もう一度よく確認しましたら、
削られた部分は少し黄色がかった白、
削られていない部分は白、でした。

回答 Re:ブラケットを外す際の研磨
2009年9月24日(木)20:45:57回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 窪田様。初めまして。これは、難しいですね。どうお答えして良いやら、…
 もし、歯を削ったとして、どの程度削ったのかは、初診時の歯の写真かなにかと比較してみないと、実際の所は解らないです。

 お尋ねの件の「本人や親に断りもなくブラケットを外す際に歯を削るというのは、よくあることなのでしょうか? 」
 との事ですが、私の場合は絶対にありません。ブラケットを歯から外した後、歯に残った接着剤を完全に除去するために、歯を削る時に使用する「エアタービン」という道具に、接着剤は削れるが、歯は絶対削れない「先端部のチップ」をつけて、歯の表面に残った接着税のみを完全に外し、最後にシリコンのようなゴム質のチップで歯のツヤを出しています。

 窪田さんの担当医がどのような先生かは存じませんが、矯正専門医はブラケットを外す時に「着色があったから一緒に削る」という話は一度も聞いた事がありません。

 ここからは、私の推測なので、間違っている可能性が高いと思ってお読み下さい。

 日本人の上の中切歯(一番前の歯)の淵の部分は、やや隆起している事があります。ブラケットを歯に装着する時にも、ブラケットのベースが歯の表面形態に合わず、ブラケットの両端が歯に接して、中央部が浮いたような状態になってしまう事が、たまにあります。この状態をブラケットを外した後にだけ見ていると、中央部のブラケット部分が「削れて少し凹んで見える」かも知れません。

 また色ですが、本来の健康な方の歯の色は半透明の乳白色のエナメル質(外側の固い部分)から、歯の中心部を支える「木質のようで少し黄色っぽい象牙質」が透けて見える状態が正常です。

 窪田さんの書き込みによると、
「中央部のブケットが着いていた=削られたと思っている」部分は「黄色みかかった白」で、「ブラケットが着いていなかった=削られていない部分」は白ということですから、下記の2つの可能性があると思います。

 1つは、ブラケットのついていた部分を削ったため、エナメル質が薄くなって、黄色みがかった象牙質が透けている。
 2つ目は、ブラケットの周囲のエナメル質が虫歯のなりかけになり、エナメル質の透明度が落ちて白っぽく見え、それと比較してブラケットのついていた部分のエナメル質の透明度が高く、少し黄色っぽく見える。

 上記の答えは、私の診療における一般論ですから、必ずしも窪田さんのお子様には当てはまらないかもしれませんので御了承下さい。

 歯の色が気になる場合、私は上記の2つ目の場合がほとんどです。ブラケットがついている部分のエナメル質は保護されていますが、初期の虫歯によるブラケット周囲の歯の白濁によって、色の差が気になる患者さんが数人いました。
 このため、接着剤を吸湿性が少なく微細なヒビが入りにくく、フッ素が徐々に放出されて虫歯予防に効果がある接着材に数年前から変えています。

 担当医と良く相談して、今後どのような対策があるのか聞いてみてください。 



 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 治療開始前の質問
反対咬合の治療法について
2009年7月23日(木)10:14:32相談者:たくママ(女性)42歳 神奈川県
8歳の娘は反対咬合です。矯正を始めようと、日本矯正歯科学会の認定医以上の資格の矯正歯科を何件か探し、初期相談に行ってきました。
それで困ったのが、先生によって考え方が全く違うことです。
1、フェイシャルキャップをつけて上顎を出す治療法。T期治療を1、2年行い、あとは成長期まで経過観察。顎の成長は止めることはできない。チンキャップは骨や関節に影響があるので良くない。
2、同じくフェイシャルキャップでの治療ですが、フェイシャルキャップには下顎の成長を抑える効果もある。
3、チンキャップで、上顎を出しながら、下顎の成長を抑える治療法。上顎の治療は1、2年で、チンキャップは5年ぐらいは付け続ける。顎や関節への影響は無い。
私は何が正しいのかわからなくなってしまいました。
私としては、一番の成長期(10歳頃)に何もしないでいるよりは、チンキャップで成長を抑えられるなら、そちらが良いと思ったのですが、良くないとおっしゃる先生もいます。
チンキャップを付け続けることは、顎の骨や関節に良くないのでしょうか?フェイシャルキャップには下顎を抑える効果はあるのでしょうか?


回答 Re:反対咬合治療とチンキャップ
2009年7月26日(日)00:27:51回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 たくママさん、初めまして。とても意味深いご相談ありがとうございます。
 では、少し解説させていただきます。

 3人の先生とも、診断が骨格性の下顎前突症例で上顎の位置にも問題があるという事です。この部分は一致しています。
 そして、治療は8歳のこの時期から骨格性の要素に対して、治療を開始する必要があるほど症状が重いという事です。これも3人の先生で一致しています。
 3つめは上顎を前方移動する必要があると言う事。これも3人とも一致している所です。

 4つめの下あごの成長抑制の効果に関する部分だけが、3人の先生で異なります。

 一人目の先生は、フェイシャルマスクで上顎のみを前方移動しする。下あごを後退するためのチンキャップは使用しない。
 二人目の先生は、同じフェイシャルマスクでの治療ですが、上顎の前方移動とともに、下顎の成長抑制にも効果があると考えている。
 つまり、一人目と2人目の先生は使用する装置は一緒だが、下顎の成長抑制に関する部分の効果の判定に違いがあるだけです。
 三人目の先生はフェイシャルマスクとチンキャップの両方を使用して、積極的に上下のあごの位置をコントロールしようとしています。

 たくママさんにすれば、ぜんぜん違うように見えるかも知れませんが、もっと大きな目でみれば、違いはほんの少しです。

 下あごの成長抑制に関して、効果があるのかないのかは、まだ決定的な結論は出ていません。

 事の始まりは、中国の纏足(てんそく)です。この「纏足」というのは、昔の中国の貴婦人が幼少の頃から足を木型に嵌め込んで足を小さくしていたものです。当時は、この足の小さいのが美しいとされていたようです。実際には、足の骨を小さく変形させてしまう事によって、逃げられなくするのが目的だったようですが。
 このように、外力によって骨の形が変形することが解ったので、これを治療に応用できないかと考えたのがチンキャップやフェイシャルマスクです。
 これらの装置はサルを使った動物実験によって、上下のあごの位置を移動することができる事が実証されています。この動物実験の論文を書いた一人が、私の師事した教授です。

 しかし、実際に臨床応用してみると、チンキャップを使用してもあまり効果的ではないとする先生達と、いやそれは使い方が悪いからで、きちんと使っていれば効果があると言う先生達が出てきました。
 さらに、顎関節症が社会的に取り上げられ、矯正治療用のチンキャップのせいで顎関節症になったと主張する患者さんや歯科医のグループが現れました。
 ついには、下顎前突フォーラムで骨格性の下顎前突は小学生で初期治療を行っても、下あごが出てくるので、大人になってから外科手術を行えば良いという意見も飛び出してしまいました。

 さあ、たくママさん、どうしますか?

 ここからは、私の私見ですが、私の考え方は3人目の先生と同様に、骨格性の下顎前突のお子さんには、フェイシャルマスクとチンキャップの両方を使用して、積極的に上下のあごの位置をコントロールする派です。これは、私の師事した教授がその道のオーソリティだったからもあると思いますが。
 また、私がチンキャップを使って治療した患者さんの多くが顎関節症になっているかというと、まったくそのような事実はありません。そして、小さいころから、このような顎の位置を改善する装置を使用したにもかかわらず、成人になってから、やっぱり外科手術が必要であった患者さんは、現在の所4名いらっしゃいます。これは同様の初期治療を行った患者さんの約1%程度です。

 たくママさんのお嬢さんの下顎前突の程度は解りませんが、あごの成長のコントロールを積極的に行う先生を選ぶか、一応行うがそうでもないドクターを選ぶのか。
 これは、患者さん自身とお母さんが選択しなければならない所です。
 そういう意味では、実に良い選択肢を出してくれる先生の矯正相談を受けられたと思います。ここまでの、道はとても順調と思います。

 また、解らない事がああれば、書き込みお待ちしております。



Re:反対咬合の治療法について
2009年7月31日(金)20:43:17返信者:匿名
小笠原先生、ご回答ありがとうございます。
モヤモヤしていたものが自分の中でスッキリしました。
実は、ほぼ3件目の先生に決めていたのですが、「チンキャップが良くない」と言われたことがどうしても気になり、私の選択は間違っているんじゃないだろうか?
将来、娘が「顎の骨が痛い」とか言い出したりしたらどうしよう・・・と悩んでいました。
中国の纏足の話しは、1件目のチンキャップ反対の先生からお話しを伺いました。
「足を小さくすることで、調べてみたら、中の骨はひどく曲がっていたんですよ。娘さんの骨がそうなっても良いですか?」といったようなことを言われ、そこまで反対されるのなら、やはり良くないのだろう・・・と思ってしまいました。
でも、3件目の先生のお話しを聞き、そんなことは無いと言われ、私としては、下顎の成長を止めたいと思っていたので、3件目の医院で治療を始めたい。と思っていました。
でも、治療は高額ですから、医院選択に失敗したくない。誰かの意見を聞きたいと、こちらに相談させていただいた訳です。
小笠原先生のわかりやすく、明確なお答えによって、私の迷いは無くなりました。
長い治療になると思いますが、これから娘とがんばっていこうと思います。本当にありがとうございました。


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 乳歯期 治療開始前の質問
子供の歯が叢生
2009年7月7日(火)17:35:50相談者:サトウ(女性)33歳 神奈川県
子供が1歳半健診で「叢生」と言われてしまいました。
確かに言われてみると、下の前歯4本が
素人目にもややガタガタしている感じです。
歯医者で苦労せずに済むよう、最初の歯が生えた時から
歯磨きなど気をくばってきただけにショックでした。
(幸い虫歯はありませんでしたが…。)

「叢生」が起こる原因は何でしょうか?
どうすれば起こらなかったんでしょうか?
私がもっと食事に気を遣うべきだったのかと落ち込んでいます。

また、数年後の永久歯への生え変わりに向けて
親としてこれから何をしていけばよいのでしょうか?

回答 Re:1歳半の叢生について
2009年7月8日(水)17:05:14回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 サトウさん、初めまして。せっかく歯磨きに気を配っていたのに、叢生と言われてショックなお気持ちは本当に良く解りますよ!私も開業以来18年間、1歳半検診の担当医をさせていただいておりますので。

 さて、ご質問の「叢生」が起こる原因ですが、これは、そのお子さんが持っているアゴの大きさと、新しく生えて来た歯の大きさが、歯の方が大き過ぎるために、隣同士の前歯が押し合いへし合いして、歯並びが悪くなているからです。

 この原因はほとんどが遺伝的な要素によります。
 遺伝はお父さん、お母さんから、それぞれ部品で遺伝すると考えてください。
 例えば、目はお父さん似、鼻はお母さん、耳の形はお婆ちゃん似、あごの形は…などです。

 ここで、お母さんは、あごも歯も小さい方で、歯並びはとても良い方としましょう。お父さんは、歯もあごも大きく、とても歯並びが良いとしましょう。
 しかし、生まれたお子様がお母さんの小さいあごとお父さんの大きな歯をもらってしまうと、とても歯並びの悪い子になってしまいます。

この遺伝的な要素以外に、後天的な食物の堅さが、あごの成長に与える影響についての動物実験が鹿児島大学で行われています。
 遺伝的にほぼ同じ形質を持つネズミに、硬いエサとドロドロの咬まなくて良いエサを与えて育てた結果、硬いエサで育ったネズミより、ドロドロのエサで育ったネズミは下あごの大きさが小さい事がわかっています。

 つまり、これ以降は、歯ごたえのある食物を食べた方が、あごの発育が良いという事ができます。歯ごたえのあるものと言うと、スルメや昆布を咬ませるおじいちゃん、おばあちゃんがおりますが、そういう硬いものではなく、回数を咬まないと飲み込めないものと言う意味です。
 例えば、ビスケットのような焼き菓子は、最初だけパリパリと歯ごたえがありますが、直ぐに口の中でドロドロになってしまいます。しかし、野菜スティックやキャベツのような野菜は、よーくモグモグしないと飲み込めませんね。

 このように、硬いものを一瞬で咬み砕くという瞬発力よりも、しっかり回数を咬むような食物を食べさせてあげると、歯や歯茎の自浄作用も良くなり、あごの発育にも一役買うことになります。しかし、今から一生懸命に咬ませても、生じてしまった叢生が良くなるかどかはわかりませんが。

 今後のあごの成長によって、5〜6歳頃には、乳歯の前歯の先端が削れて歯が短くなったように見え、さらに、あごの幅が大きくなって、歯と歯の間に空隙が開いて「スキッ歯」になるのが正常です。

 「せっかく気をつけていたのに、叢生になった」とお考えになるより、気をつけて虫歯は防いだけど、「歯並びだけ、遺伝的な要素によって、悪くなっちゃった」とお考え下さい。お母さんが頑張ってると、きっとお子さんも立派になりますよ!!ただ、完璧を求めないで、頑張ってあげてくださいね。

 また、解らないことがあれば、書き込みお待ちしております。


Re:子供の歯が叢生
2009年7月9日(木)09:17:56返信者:サトウ
今までの育て方(授乳や離乳食など)に問題があったのかと悩んでいたので
遺伝的要素が大きいとわかって安心しました。
遺伝子レベルでの問題ならもうしょうがないですもんね。

そういえば自分も幼稚園くらいの頃、
歯医者で「あごが小さいのでひょっとしたら数年後に矯正が必要になるかも」
と言われた経験があることを思い出しました。
たぶん私に似てしまったんだなぁ…と。

教えていただいた通り、しっかり回数を咬むような食物を食べさせ
今後のあごの発育に期待したいと思います。
先生の優しい回答に気持ちが救われました。ありがとうございました。


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 乳歯と永久歯
永久歯が生えない
2009年6月5日(金)14:06:01相談者:あいびー(女性)39歳 沖縄県
9才の男児です。
歯医者さんで部分レントゲンで右下第二小臼歯の永久歯が写ってないと言われました。乳歯はまだ虫歯にもなっていないけれど抜歯して両サイドの歯が(奥はもう永久歯、手前はまだ乳歯)成長
して隙間をうめてくれるでしょう、と言われました。
多少歯はゆがむけれど乳歯は虫歯にもなりやすいし、大人まであまりもたないから、両サイドの永久歯が大きく育つように早めに乳歯をとったほうがいいとも言われてます。
乳歯を早く抜歯したほうがいいのか?
一本歯がなくて両サイドの永久歯でカバーできるのか?
ご回答よろしくお願いします。

回答 Re:右下第二小臼歯の先天欠如の時の乳臼歯の抜歯
2009年6月8日(月)21:24:43回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 あいびーさん、右下小臼歯の先天欠如についてのご質問ありがとうございます。永久歯の先天欠如を知って、お母さんとしては、とてもご心配と思います。
 さらに、虫歯になってもいない乳歯を抜歯した方が良いと言われても、左右非対称になったり、スペースが残ったりするのではないかと言う心配は当然と思います。

 できれば、矯正歯科の専門医に診てもらって、今後の治療について一緒に考えてもらうのが一番良い方法と思いますが、お近くに矯正医がいない場合もあると思います。

 そこで、私の考え方ですが、乳歯でも虫歯でなければ、そのまま乳歯を大切にした方が良い場合も多いと思います。確かに担当の先生がおっしゃっているように、先天的に欠如している永久歯のスペースに隣の歯が自然に移動して、大きな問題もない事もあります。しかし、左右の非対称はもとより、上の前歯の出過ぎ、上下の幅の不調和や下の歯列弓のスペースなどの問題も多く見受けられます。

 さらに、今後、永久歯が出そろってから矯正治療を行う場合でも、この乳歯のスペースを利用できる事が、大きなアドバンテージとなる場合もあります。

 このような事を考えると、今の段階では乳歯は抜歯しない方が良いと思います。 
 しっかり歯ブラシをして、虫歯にしないようにがんばりましょう。
 30代なかばでも、この下の第二乳臼歯がしっかりと機能している方もおりますので。
 また、疑問がありましたら、書き込みお待ちしております。
   

うちも同じです
2009年7月6日(月)20:55:21返信者:あきよ
中学1年になる息子も下の一番前歯2本が生え変わりませんでした 永久歯まで生え変わったのに 前歯はまだ小さい赤ちゃんの様な歯で可哀想に思いますが
本人はちっとも気にしておらずニコニコしています
うちのかかりつけの矯正の先生はもつまで持たしましょう ただ奥の歯に比べると前歯は弱いから20歳まで持たないかも・・・と言われました
下前歯2本抜いても大人の歯一本分しかないので 上2本に対して下一本は とてもとても見栄えが悪く
かと言って上の歯一本抜くのもどうかと・・・
実は私もまだ奥の歯ですが乳歯を一本持ち続けています 奥のはだった為に今まで残ったのだろうと言われました でもそれに気づいたのは 子供を出産する前に受けとく歯科検診でした 今まで生きてきてどの歯医者の先生にも何故言われなかったのか不思議です
いずれ入れ歯になる日がくるとは思いますが それが成人してからだと治療費は本人が払う事になるだろうと思うので それを願っています
高校受験の前や就活の前に治すのも良いかもですね 


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 治療開始前の質問 永久歯に生え替わってから
奥歯が歪んで
2009年5月29日(金)14:27:35相談者:ミルク(男性)13歳 東京都
宜しくお願いします。
13歳の息子ですが、片方だけ第二大臼歯が頬側に
歪んで生えてきています。現在は半分程度生えてきている
状態で、まだ完全には歯が顔を出しておりません。
このままの角度でしっかりと第二大臼歯が生えれば、
頬を傷つけるように思います。

こういう場合は、抜歯してしまうのでしょうか?
矯正で治る場合もございますか?

宜しくお願いいたします。



回答 Re:第二大臼歯が外側へ向いて生えて来たが?
2009年6月1日(月)19:11:56回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ミルクさん、第二大臼歯の萌出障害についてのご質問ありがとうございます。
 さて、「第二大臼歯の抜歯」については、どこかの先生に言われたのでしょうか??
 私の場合は、第二大臼歯自体が癒着しているとか、矮小歯であるなどの大きな問題点がない限りは、抜歯の選択肢には入らない歯です。

 人間の歯の種類を解説すると、大きく分けて、平たいショベル状の前歯、上から見ると三角形で歯列弓のコーナーで咬む事に重要な役割を果たす犬歯。そして、小さな臼歯の小臼歯。食物をすり潰す働きの大臼歯の4種類があります。これらの歯はそれぞれ左右対称に配置され、片方で、前歯は2本、犬歯は1本、小臼歯と大臼歯は2本づつあります。

 これを機関車の車輪にたとえると、前歯は一番前方の排除板で、犬歯は線路通りに曲がる時のガイド車輪、小臼歯は一回り小さな前輪。大臼歯は重い機関車を支え、動力を伝えるる大きな後輪になります。イメージは沸いたでしょうか?

 この、大きな後輪の後ろ側が第二大臼歯です。そう考えると、咬む動作を支えるのに非常に重要な歯である事が解ると思います。この第二大臼歯は12歳臼歯とも言われ、ミルクさんの息子さんは、ほぼ正常範囲での萌出時期と言えるでしょう。

 さて、この第二大臼歯が半分だけ生えて、外側を向いて出てきている状態は、意外に良くある状態です。特に、前歯や犬歯がきちんと並んで生えている方で、奥歯の生えるスペースが不足する場合に起こる事があります。このままの状態で放置すると、頬粘膜を傷つけるのではないとのご心配のようですが、むしろ、上下の第二大臼歯がスレ違って咬み合う「シザーズバイト:鋏状咬合」となる事の方が心配ですね。

 ぜひ、一度お近くの矯正歯科医にご相談下さい。レントゲン写真などを撮って、現在の状態と今後考えられる状態をご説明する事ができると思います。その時に、どの時期から、どのような方法で矯正治療をした方が良いのかの提案があると思います。
 その上で、また解らないことなどがありましたら、書き込みお待ちしております。


有難うございました
2009年6月8日(月)20:57:49返信者:匿名
小笠原先生、この度は大変丁寧なご指導を頂きまして
有難うございました。相談者の心配な点を読み取り、
この様に細やかなサポートをして頂ける所は他には
ないと思います。

本当に有難うございました。
心よりお礼申し上げます。



 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 乳歯と永久歯
抜ける歯の後ろから永久歯が・・・
2009年5月11日(月)11:09:18相談者:チャトラン(女性)33歳 福岡県
来月6歳になる息子なんですが、昨日歯が痛いというので見てみると乳歯(下の前歯)がぐらついてました。長男で経験してたので、二男にも「大丈夫。お兄ちゃんになってる証拠だから赤ちゃんの歯が揺れているだけ。」と言ってその場は終わったのですが、今朝気になって見てみると、ぐらついている歯の後ろに永久歯の頭の部分が見えてました。7月に歯科検診を受けるのですが、それまで様子を見ていても良いものなのか迷ってます。

回答 Re:抜ける歯の後ろから永久歯が・・・
2009年5月11日(月)15:56:21回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 チャトランさん、久しぶりの簡単なご質問ありがとうございます。
 チャトランさんのおっしゃる通り、「大丈夫。お兄ちゃんになってる証拠だから赤ちゃんの歯が揺れているだけ」です!!

 下の前歯の場合は多くの方で乳歯の後ろ側から永久歯の先端部が上がってきます。
 その後、徐々に前方へ位置を変えてくるのが普通です。
 グラグラしている乳歯は自力で抜ければ、とってしまっても大丈夫です。
 心配であれば、7月の定期検診の前に受診しても良いですが、このまま放置しても、これ以上に悪化したりする事はないと思いますので、しばらく様子を見ても大丈夫と思います。

 また、症状の変化があったり、解らないことがあれば、書き込みお待ちしてます。

ありがとうございます。
2009年5月11日(月)18:33:39返信者:チャトラン
わかりやすく教えてくれてありがとうございます。長男が6歳後半からの生えかわりだったので、早いかな?とも思ったのですが、親としてはそのうち抜けると思っていても「歯が痛い。」と表現されるとつい気になって書き込みさせていただきました。
歯が動いて痛いのか別に原因があって痛いのかが分からないのですがこういうときの痛いっていうのは前者と考えて良いものなのでしょうか?

回答 Re:抜ける歯の後ろから永久歯が・・・
2009年5月14日(木)12:24:49回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 チャトランさん、さっそくのお返事ありがとうございます。
 息子さんが、痛いと表現したのは、歯が歯茎を破って出て来る時の痛みだと思います。痛い場合とそうでもない場合があるようですが、通常は乳歯の真下から永久歯が上がって来てるので、グラグラする乳歯に気を取られていますが、今回のように乳歯からズレて生えて来る場合には、歯茎が破れる時にチクチクするような、ヒリヒリするような、痛痒いような感じがします。
 忘れているかも知れませんが、チャトランさんも大人の歯が生える時に痛痒かった記憶はないでしょうか??特に、小学校高学年から中学生で、第二大臼歯が生えて来る時には、奥歯の奥の歯茎が痛痒い、熱を持ったような感覚があったハズですヨ。
 多分、もう今頃は痛みもなくなっていると思いますが!!

ありがとうございます
2009年5月22日(金)15:52:03返信者:チャトラン
記憶をたどってみるとそんな時期があったようにも思います。
今は殆ど気にはしてません。たまに、「早く赤ちゃんの歯が抜けんかね。早くお兄ちゃんになりたいのに。」と言いながらぐらつく歯を触ってます。


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 治療開始前の質問 永久歯に生え替わってから
傾いた奥歯と親知らずについて
2009年5月8日(金)17:04:45相談者:りこ(女性)15歳 神奈川県
はじめまして。現在15歳の娘の歯についてご相談です。
近隣の小児歯科(矯正歯科併設)で、10歳から、埋まった過剰歯が原因でハの字に開いた上前歯の矯正治療を開始しました。その後、右上犬歯が小鼻付近に埋まっていることもわかったので、歯茎を切開・ブラケットをつけ移動させました。ひと月前にようやくリテーナーもはずれてやれやれと思った矢先、問題なしと思っていた下…左右とも一番奥の歯が前方に傾いて生え、その前の歯の上部の張りにつっかえているような状態とのことが判明、その上、その奥には親知らずが水平に埋まっており、前方の歯の根を吸収する?可能性がある為、埋まった親知らずを抜歯、傾いた前歯を矯正する必要があるとのことでした。この矯正が非常に難しくまた何年もかかるとのこと、もし、このままの状態で放置したらどんなデメリットが予想されるか、主治医にも上記のことを聞いておりますが、歯が悪くなってももうこれ以上の長期間の矯正は嫌だという娘の気持ちもあり、放置した場合どの程度のダメージとなるか、他の先生の意見をお伺いいたしたく、書き込みさせていただきました。お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いいたします。

回答 Re:傾いた奥歯と親知らずについて
2009年5月11日(月)15:44:22回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 りこさん、はじめまして。難しいご質問ありがとうございます。
 お嬢さんも、すっかり矯正治療にはアキアキといった感じですね!10歳から初めて15歳でようやく終わったかと思ったら、…ガックリですよね!!

 確かにお話を聞くと、少し難しいケースのようですが、診断と治療計画に変更が必要なようです。

 過剰歯による上の前歯の歯並びの異常と右上犬歯の転位に引き続き、第二大臼歯の前方への傾斜による萌出障害で、これは、歯のサイズが大きいにもかかわらず、なんとか頑張って歯を抜かないで並べた時によく起こる状態です。

 食物をすり潰す役割の大きな臼歯は、人間の場合には2本あります。お嬢さんの現在の症状は、そのうち1本が斜めに引っかかって出てこないために機能しなくなっている状態です。
 例えると、前輪片側1本と後ろ2本のトラックのタイヤのうち、一番後ろのタイヤが1本ない状態です。このまま、重い土を積んで走りつづけると、残ったもう一本の後輪も潰れてしまったり、車体が斜めに傾いて真っ直ぐに走るのが難しくなるかも知れません。

 このように、やはりこの奥歯は、このまま放置すべきではないと思います。
 ぜひ一度、お近くの矯正専門医へご相談下さい。我々矯正歯科医の場合は、10歳の初診時の段階から、現在の状態をある程度予測して、診断と治療方針を立案する事ができると思います。りこさんの書き込みからだけの想像ですので間違っているかも知れませんが、もしかすると歯の本数を減らして再治療する方が良いかも知れません。

 お嬢さんのお気持ちはとても良くわかりますので、明日からでも直ぐにとは言いません。ぜひ、時間をかけて、よく考えていただき、今後は治療方針を途中で変更しなくて良い矯正歯科専門医で、もう一度頑張ってみて下さい。

 また解らない事があれば、書き込みをお待ちしております。


Re:傾いた奥歯と親知らずについて
2009年5月13日(水)21:22:24返信者:りこ
お忙しい中、ご回答をいただきましてありがとうございました。
下手な文章で分かりにくい質問でしたのに、ご丁寧にお答えいただき感謝しております。

やはり少し時間をおいて娘ともう一度話し合って、矯正専門医を訪ねてみようと思いますが、その猶予というか、タイムリミットはどれくらいなのでしょうか・・・直接診察していただいている訳ではないので、なんともおっしゃれないところとは存じますが、主治医の言う、前方の歯の根に悪影響をおよぼすに至るまでの期間は、通常どのくらいあるものなのでしょうか。

回答 Re:傾いた奥歯と親知らずについて
2009年5月14日(木)17:14:57回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 りこさん、さっそくのお返事ありがとうございます。
 タイムリミットは難しいですネ!りこさんもご理解いただいているように、現在の状態を拝見していないので、あまり無責任な発言は差し控えさえていただきます。

 お嬢さんの矯正治療に対する気持ちが、少し前向きになってきたようなら、この夏休みにでも、ぜひ矯正歯科専門医の矯正相談をうけられた方が良いと思います。この専門医の話を聞いて、どうするか考えていただいても結構ですし、タイムリミットもこの時にお聞きいただくのが良いと思います。あまりお役にたてなくて、ごめんなさい!


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 治療開始前の質問 乳歯と永久歯
子供の矯正について
2009年4月7日(火)11:07:07相談者:とんでん(女性)40歳 東京都
9歳の男の子の歯の矯正についてお聞きしたいのです。歯医者で反対咬合といわれ、3件矯正歯科で相談をしました。現在は大人の前歯が一本。そのとなりの大人の歯が斜めにはえてきており、反対の前歯は列から奥にあり、まだ出てはいませんが、奥からはえてきそうです。2件の歯医者では、リンガルアーチの話を聞きました。それをして、上あごのスペースをひろげると。それとチンキャップを夜だけかぶるという話でした。1件の歯医者は、検査をしないとなんともいえないが、治療は半年くらいあとで、今は何もしないほうがよいのでは、というお話でした。私がよくわかっていなくて、きちんと聞き取っていないのかと思いますが、初診相談で方針が違っているように思い、悩んでいます。まず信頼できるところで、検査をうけたほうがよいのでしょうか。よろしくお願いします。

回答 Re:子供の矯正の開始について
2009年4月13日(月)16:18:31回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 とんでんさん、ご質問ありがとうございます。
 初診時にネットで調べた情報だけで判断するのではなく、実際に複数の矯正相談を受け、複数の先生の意見をお聞きになるのは、時間と手間がかかりますが、とても良い事と思います。

 今回は、少し情報の整理がうまく行っていないようなので、少し解説しますネ。

 書き込みかを整理すると
・小学校3年生の男子で上下の歯が生え揃わない反対咬合
・2件の歯科医にはリンガルアーチとあごの拡大、チンキャップ
・1件では、しばらく観察で、今は何もしない

 以上との事ですが、さて、今、どの治療が正しいのか?と考えると、確かに3件で津量方針が少し違っているように見えます。
 しかし、なぜ?を考えると、少し見方が変わって来るのではないでしょうか?

 なぜ、今からリンガルアーチを使用するのか、そして何をするのでしょう?
 なぜ、チンキャップやあごの幅を広げる必要があるのでしょう?
 なぜ、今は何もしない方が良いのでしょう??

 治療に使用する装置だけをみると様々な装置に混乱してしまいますが、治療の意味を解っていただき、ご判断いただければ、解決の糸口になりそうな気がします。

 そもそも、矯正治療の目的は、永久歯が全て出そろって、体の成長が終了する高校生になった時に、歯並びも良く、しっかりした咬み合わせになっている事です。
 そのために、いつから、どんな治療を行うのが、最も効果的で、お口の中に装置を入れておく期間を短くできるのかという事を考えるのが、我々矯正歯科医の仕事です。
 このために、治療は大きく2つに分けて考えています。

 一つは永久歯が生え揃う前の小学校2、3年生から始める「これ以上悪くしない治療:抑制矯正治療」です。もう一つは、永久歯が生え揃ってから、主に歯の移動を行って、前歯の位置修正したり、しっかりと咬み合わせるための「本格矯正治療」です。
 今回のとんでんさんのお子様の場合は、この「これ以上悪くしない治療」をいつから、何を行うかと言う事です。

 この「これ以上悪くしない治療」は、次の3つに該当する場合には、行う必要があります。

1.上下のあご自体にズレや大きさの異常がある場合
2.生えて来た永久歯の位置がズレているために、あごの正常な成長に悪く影響がある場合
3.指しゃぶりや口呼吸、爪咬みなどの悪習癖によって、あごの成長や歯に位置に悪い影響がある場合。

 さて、とんでんさんのお子様の場合は、これらのどこに当てはまるのかを考えてみてください。 

 まず、リンガルアーチでは、上記の2の要因がある場合に、歯の位置を移動して正常なあごの成長を誘導する働きがあります。
 また、チンキャップは1のあごの位置を整える働きがあり、あごの幅の拡大も1のあごの大きさの異常を改善する事ができます。
 「今は何もしない」とおっしゃった先生は、上記の3点に該当するかどうかの判断が現時点では、はっきりしないか、歯の萌出具合が少なく、歯の根の形成も不十分と判断して、しばらく観察しましょうとおしゃっているのかも知れません。

 矯正相談は1件には一度しか行けないワケではないので、お手数ですがもう一度、それぞれの先生方に、「なぜ今から治療が必要なのか?」または、「なぜあと半年様子をみた方が良いのか」をお聞き下さい。
 そして、出された装置で判断するのではなく、「何のために」、今から治療を開始する必要があるのか?そして、「どこまで改善する目的」でその装置を使用するのか?という観点で、それぞれの先生のお考えを聞いてみて下さい。
 すると、少し、これまでと違った観点から判断できると思います。

 少しは参考になったでしょうか?
 また、解らない事がりましたら、書き込みお待ちしております。


Re:子供の矯正について
2009年4月20日(月)15:29:20返信者:匿名
丁寧な回答をありがとうございました。回答を何度も読み直していました。お礼が遅くなり申し訳ありません。頭を整理して又相談してみます。


 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 乳歯期
癒合歯と矯正について
2009年3月9日(月)11:03:38相談者:6歳娘の母(女性)32歳 神奈川県
お忙しいところすみません。

6歳の娘の歯のことについてです。

娘は、あごというより顔自体も小さいため、乳歯の今は
歯並びが良く、、たぶん将来的には矯正が必要と思います。

右下前歯が抜けたのですが、半年以上たった今、ちょっと見えて
きているという程度でほとんど出てきておりません。
原因は、、その右隣りに癒合歯があり、それが邪魔して、
引っかかって出てこられないようなのです。
永久歯のギザギザと山が3つある分の1つが引っかかっている
ようです。この癒合歯はまったくグラグラしておりません。
癒合歯の下には普通に2本永久歯があるようです。

この癒合歯は抜いたほうがよいのでしょうか?
現在の歯科(矯正専門ではない)では様子見です。

今は上の前歯2本がグラグラしている状態です。早めに矯正専門医に相談してもう矯正を始めたほうがよいのでしょうか?

矯正であごを大きくする器具を使ったりするようですが、娘は顔が小さいので、あごだけ大きくって?という疑問もあります。

ご助言いただけたら幸いです。

回答 Re:癒合歯と矯正について
2009年3月17日(火)17:54:54回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 6歳娘の母さん、こんにちは。交換期の癒合歯の処置についてのご質問ありがとうございます。なかなか素晴らしい観察力と洞察力をお持ちのようで、感心しております。
 さて、下顎の前歯2本の癒合歯の場合には、かなり高頻度に6歳娘の母さんが心配されているような状態が起こります。これば、癒合歯の後継永久歯が2本同時には出て来ない事によるものです。
 この癒合歯をどの段階で諦めるのかは、かなり難しい問題です。あまり早く抜いてしまうと、その部分の2本分の歯がない状態が長くなって、見た目の問題や前歯で物を咬めない事になってしまいます。しかし、あまり遅くまで置いてしまうと、永久歯の萌出障害が起こったり、せっかく生えて来た永久歯がネジれたり、転位したりする事になります。

 お嬢さんの場合には、歯の大きさとあごの大きさのミスマッチがありそうですし、お母さんも矯正治療が将来的には必要とお考えになっているようなので、そろそろ矯正歯科医探しを始められてはいかがでしょうか?
 おっしゃるように「矯正であごを大きくする器具を使ったりするようですが、娘は顔が小さいので、あごだけ大きくって?」という事も、担当医と熟慮された方が良いでしょう。

 いずれにしても、癒合歯と新しく生えてくる永久歯の関係は今後も注意深く観察しながら、必要な処置を必要な時期に行なうのが重要です。
 また解らない事がありましたら、書き込みお待ちしております。



 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 治療開始前の質問 乳歯と永久歯
永久歯について
2009年2月26日(木)16:33:49相談者:ひろ(女性)7歳 神奈川県
はじめまして。娘7歳についてです。
下乳歯4本が抜け、真ん中2本はきちんとはえてるのですが両脇2本が入るスペースがなく1本は斜めに、もう1本は全く入らず後ろからはえてきてしまっています。
近くの歯科医院3ヶ所に診ていただいたのですが
1 すぐに床矯正をはじめる。
2 スペースを作る為乳歯の犬歯を抜いて様子を見る。
3 このまま様子を見る。
と言われました。
ちなみにレントゲンでは乳歯の犬歯は、
自然にはまだまだ抜けないそうです。

いろいろな考え方があってどうしたらよいか
わからなくなってしまいました。
よろしければアドバイスいただけないでしょうか。
それではよろしくお願いいたします。

回答 下の前歯の生え変わりの治療について
2009年3月6日(金)20:24:01回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ひろさん、乳歯の永久歯への交換期のご質問ありがとうございます。
 下の前歯だけの事を考えると、確かに3つの方法がありますね!!
 しかし、この3つの方法が全部の永久歯が生え揃った時に、どのような違いをもたらすのかを考えてみましょう。

 まず、2の「スペースを作るため乳歯の犬歯を抜いて様子を見る」の場合は、乳歯の犬歯を抜いたために、現在、1本は斜めに、もう1本は全く入らず後ろからはえて来ている両脇の2本の前歯の歯並びは多少良くなると思います。しかし。後から生えて来る犬歯の入るスペースがなくなって、左右の犬歯が外へ飛び出して生えて来るでしょう。

 また、3の「このまま様子を見る」場合には、現在、傾斜したり後ろから生えて来ている前歯の位置はあまり変わらず、新しく生えてくる犬歯は多少飛び出る事にはなりますが、2の場合よりは飛び出ない事が予想されます。

 1の場合には、あごの幅を広げる事が考えられますが、まだまだ不確定な要素が多く、どちらの方向に何ミリ広げれば、ちょうど収まるのか??さらに、本当にこの時期から治療を開始すれば、歯を抜かななくて済むなどのメリットがあるのかどうかの見極めが難しいと思います。すなわち、上記の2や3の方法とどの程度異なるのかは、あまりはっきり解らないと言う事です。さらに、あごを広げる事によって、上下の咬み合わせが、大きく狂ってしまった症例も拝見したことがあります。
 しかし、私の後輩の大阪の先生は非常に上手く拡大しているのを診たこともあり、その先生の力量によって、大きく結果が異なる事になるでしょう。
 ざっくり言うと、やはり矯正専門医によって拡大された場合は上手く行っている事が多く、矯正専門開業されていない先生の場合には、疑問が残る場合が多いような気がします。

 以上、3つの方法の結果の予測はだいたいご理解いただけたでしょうか??
 この時期のお子さんにおいて、我々、矯正歯科専門医の場合には、ひろさんとは、少し診るところが違っています。
 
1.上下のあご自体の位置にズレはないかどうか?
2.デコボコの歯並びや咬み合わせによって、あごをズラして咬む癖や下あごの成長 
  を歪むめる原因になっていないか?
3.舌を突き出して飲込む癖(舌癖)や口呼吸などの歯並びやあごの発育に悪い影響の  
  ある癖がないかどうか??

 以上は、放置すると今後の成長によって、さらに悪化する要素です。
 これらの悪くなる原因を排除するための治療を「抑制矯正治療」として、必要に応じてこの時期からでも治療を開始する場合があります。

 さて、この中には下の前歯の歯並びは入っていませんね!
 ちょっと極論すれば、多少下の前歯の歯並びが悪くても、抑制矯正治療の対象にならないという事です。

 以上より、我々矯正専門医の場合は、下の歯並びを治すかどうかでは、あまり悩む事はありません。

 結論的には

 抑制矯正治療の必要のない方で、下の前歯以外にもかなり歯並びが悪くなりそうな場合には2か3を選択するでしょう。
 また、少しだけスペースが足りなくて、最終的に歯を抜かないで治療できそうな場合には1もありです。

 やはり、近所の一般歯科や小児歯科の先生にご相談されるのも結構ですが、一度、矯正歯科専門医にもご相談された方が良いと思います。
 日本矯正歯科学会の認定医か専門医で、日本臨床矯正歯科医会のメンバーであれば、安心して相談してよいでしょう。
 また、解らない事があれば、書き込みお待ちしております。



 カテゴリ: 【お母さんからの質問】 治療開始前の質問 乳歯と永久歯
乳歯の生え換わり
2009年2月20日(金)12:52:06相談者:りこりん(女性)35歳 東京都
はじめまして。6歳の娘の歯並びについてご相談させてください。
現在、前歯上下4本の乳歯が抜け、上は2本下は3本の永久歯が生えています。娘は顎が細いうえに歯が大きいようで、上にあと2本生えてくる永久歯の隙間も少なく、下に至っては4本抜けた隙間に永久歯が3本しか生えていません。
ここからが相談なのですが、下のあと1本の永久歯が最近内側から生えはじめてきました。歯科医に相談したところ、隣の乳歯を抜いて、前にもってくるようにした方が良いということで、まだぐらついてもいない乳歯を抜歯しました。健康で永久歯がまだ生える準備もない乳歯を、抜いてしまったことに、とても不安を感じております。これで内側に生えている永久歯は前に出てくるかもしれませんが、抜いてしまった乳歯の後の永久歯はきちんと生えてくるのでしょうか?これはよく行う治療なのでしょうか?
内側でもいいから4本の永久歯が生えてから、その後考えて治療を行った方が良かったのではないか、娘にかわいそうなことをしてしまったのかと日々悔やまれてなりません。
ご返答おまちしております。

回答 Re:グラグラしていない乳歯の抜歯の疑問??
2009年2月23日(月)17:50:14回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 りこりんさん、初めまして!6歳のお嬢さんの歯並びを心配されているお母さんのお気持ち、本当に良く解りますよ!!そして、歯の生えて来るスペースがないからと言って、まだ生え変わる時期でもない乳歯を抜かれて、????になっているのは、ごもっともです!
 担当医の説明が少し足りなかったようなので、追加させていただきます。

 りこりんさんのおっしゃるように「内側でもいいから4本の永久歯が生えてから、その後考えて治療を行った方が良かったのではないか」というケースも確かにあります。
 また、現在の担当医のように、乳歯を抜歯してできるだけ前歯4本は揃えておこうと言う治療をするのは、めずらしい事ではありません。
 この2つの方法でどこが違うかと言うと、りこりんさんのご意見の通りにすると「下の前歯が1本内側に生えて来て、隣の犬歯がおおむね正常な位置に出て来る」と思います。また、現在の担当のように乳歯の犬歯を抜いた場合は「下の前歯がある程度良い位置に生えて来るが、隣の犬歯が大きく飛び出して生えて来る」と言うことです。

 つまり、どの歯が飛び出るかと言うだけで、乳歯を抜いたからと言って、歯並びが良くなるワケではありません。しかし、内側から生えて来た下の前歯が非常に歯磨きがしずらい位置にあるようであれば、私もグラグラしていない乳歯を抜いて、少し磨き易く、そして多少良い位置に移動して来るのを待つかも知れません。

 りこりんさんのお嬢さんのように「顎が細いうえに歯が大きい」ために、歯並びが悪くなる患者さんの治療は、新しく生えてくる歯のスペースを確保するために、「あご」を大きくするか、「歯」を小さくして、小さいあごに合わせるかの2つの方法しかありません。
 つまり、奥歯を後退したり、あごの幅を広げたり、前歯を前方へ移動して、新しく生えて来る歯のスペースを得るようにするのが「あごを大きくする」具体的な方法です。
 また、全ての乳歯の永久歯への交換を待って、永久歯の本数を間引いて(ムシ歯でもない永久歯を抜いて)、歯列全体の歯並びと咬み合わせを治すのが、「歯の大きさを小さくする」方法です。

 このどちらを選択するのがベストであるのかは、矯正歯科医でないと判断できないと思います。矯正治療は歯並びだけを治すのではなく、あご自体の位置や筋肉の調和、正しい咬み合わせを患者さんがお持ちの「あご」と「歯」で育成していくものです。
 そして子供の場合にはあごを正常な成長の軌道に乗せるために、これらの障害になるような原因を除去するのが、小学校2年生あたりから5年生までに行なう「抑制矯正治療」です。
 このように、りこりんさんのお嬢さんのような方は、そろそろ矯正歯科医へ相談に行かれた方が良いと思います。
 矯正相談に行かれて、また解らない事がありましたら、ぜひ書き込みお待ちしています。


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