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床矯正 その後 
2009年10月30日(金)15:00:58相談者:ももりんご 【神奈川県】 女性 8歳
はじめまして。 8歳の娘の母です。
床矯正を始めて1年半程たち下の装置は3つ目で 上は1装置作りました。 現在上前歯2本が永久歯で側歯が生え始めたところです。 少しがたがたになる感じはしますがスペースあります。
下は4本永久歯が生え その際に右乳犬歯が自然と抜けてしまいました。 左の乳犬歯のもうぐらぐらです。
大人の犬歯が生えてくるスペースの半分くらいしかありません。
下を早く広げすぎたのか奥歯が全体的に外側に倒れています。

またかみ合わせの際、 上も下も同じ大きさの歯列のため きちんとかみ合わせていません。
先日先生に上の急速拡大をして、下をリンガルアーチのような装置をつけて 歯を起こしましょうと言われました。

またやらなくてもいいです。とも言われ悩んでいます 私的には
どうにかですがスペースもありますので、永久歯生え変わったらワイヤーをかけて直せないかなと 浅はかな考えもあります。
どうでしょうか?
 

Re:床矯正 その後 
2009年10月31日(土)15:35:07回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科編集
ももりんごさん、はじめまして。ももりんごさんの担当の先生は、日本矯正歯科学会の認定医か専門医の資格をお持ちでしょうか?また、日本臨床矯正歯科医会のメンバーでしょうか?それぞれ日本矯正歯科学会と日本臨床矯正歯科医会のホームページで確認できますので、ぜひ一度ご確認の上、お教え下さい。


Re:床矯正 その後 
2009年10月31日(土)19:48:01返信者:匿名
早いお返事ありがとうございました。 残念ながら学会には入られていませんでした。  矯正医でもないと思います。 はじめに床矯正などの簡単な歯列以外はやらないといわれていました。 床矯正で二期が楽になりますよと言われ始めました。  金額も装置代以外はほとんど払っていません。  また他の歯医者にかかるかも検討中です。  

下の6歳臼歯はアーチに沿って生えていますが 上の6歳臼歯先日生えてきましたが、 拡大したアーチに沿ってではなく、拡大する前のアーチにそって出てきてしまいました。なのでそこだけ反対咬合です。 

まだまだ成長期で上も自然に大きくなって前より隙間が開いてきています。 どうでしょうか? よろしくお願いします。

Re:床矯正 その後 
2009年11月9日(月)17:31:24回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科編集
 ももりんごさん、お返事ありがとうございます。

 結論から言うと、日本矯正歯科学会の認定医か専門医の資格を持っている「矯正歯科医」に一度診てもらってアドバイスを受けられる事をおすすめします。

 確かに、上下の歯列弓を側方拡大して、とても上手く永久歯の歯列を誘導している先生方のグループもあります。しかし、その先生方は勿論上記の矯正歯科医の資格を持っている経験豊富な先生方ばかりです。

 現在お世話になっている担当医も、なんとか低料金で上手く永久歯の歯列を誘導してあげたいとお考えになって、いろいろ勉強されていることと思いますが、ももりんごさんが書かれている「下の奥歯が全体的に外側に倒れて、上も下も同じ大きさの歯列のため、きちんとかみ合わせていません。」という書き込みから解ることは、歯列を広げたは良いが、正常が咬み合わせが壊れてしまったと言う事ですね。

 また、「上の急速拡大、下をリンガルアーチで歯を起こしましょう」と言う事ですが「やらなくてもいいです」とも言われており、これはどういう事かと、ももりんごさんが不安になるのは当然と思います。
 「やらなくても良い」という言葉の意味が、「学問的に、このままでも問題ない」という意味なのか?「自分の所ではこれ以上できない」という意味なのか?「上の急速側方拡大やリンガルアーチはあまり意味がない」という意味なのか?

 そもそも、治療とは何なのでしょうか?歯が大きく今のあごの大きさでは「歯並び」が悪くなりそうだから、あごの大きさを大きくする事が治療なのでしょうか?このあごを大きくした事によって、上下の歯が咬み合わなくなるのは、問題ないのでしょうか?
ましてや、その問題点を認識していながら「やらなくてもいい」というのは、いかがなものでしょう???

 ここからは、私の個人的な考え方です。上下の歯の「咬み合わせ」というのは、子供のあごの成長発育に、大きな影響を与えるものと思います。歯とあごという非常に固い構造物を咬む筋肉や舌の筋肉、唇や頬の筋肉の柔らかい組織で動かして、食物をかみ砕いて、飲み込むという機能を発揮させています。

 そして、この機能を行いながら骨や筋肉が成長して行くのが正常な成長です。これらの機能を度外視して、正常な成長が誘導できるのでしょうか?それも、大きな永久歯が重ならずに生え揃うというだけの目的のために、成長期の咬む機能を低下もしくは喪失させてはならないと私は考えています。

 あごに対して、歯が大き過ぎて歯並びが悪くなる場合には、あごを大きくするばかりではなく、将来的に歯を抜いて治療する事も視野におくべきではないでしょうか?
 そして、「床矯正などの簡単な歯列以外はやらない」ということは、お医者さんに、「風邪の治療はするけど、肺炎になっても治療できないし、風邪以外の病気だったら治療はしません」と言われているようなものです。

 一人の患者さんに対して、そのお子さんが全ての永久歯が出そろい、身体の成長やあごの成長が終了する高校生の段階で、しっかりとした咬み合わせと良い歯並びで、しっかりゴハンが食べられるようにするのが、我々矯正歯科医の仕事です。このためには、あらゆる場合に対応できる道具(装置)を使いこなせる事が必須です。

 極論すれば、どんな装置でも歯は動きますが、その移動が「正しい治療」になっているかどうかという点を評価してください。まして、この装置はできるが、それ以上はムリと言うのは、無責任と言わざるを得ないでしょう。

 やはり、まずは不正咬合の原因を見つけること。つまり、あごが小さいのか、歯が大き過ぎるのか?上下のあごの前後的な位置には問題がないか?左右の位置に問題はないか?また、上下方向には問題はないか?咬む機能や飲み込む機能はどうか?永久歯の歯胚(歯の芽)に問題はないか?舌を突き出したり、指しゃぶりなどの悪い癖はないか?さらに、呼吸は鼻と口のどちらで行っているか?あごの関節には問題ないか?などなど、全ての状態を評価して、この時点で何が一番必要かを判断して、治療計画を立てる必要があります。
 
 簡単な装置や安い料金に惑わせれず、しっかりとした診断と治療計画に基づいて、最後まで責任ある治療を行う矯正歯科医の担当医をお探し下さい。

 少しキツイお返事になりましたが、患者さんのために多少言いにくい事も言わなければならない時があると判断して書きました。参考になれば幸いです。



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