ちゃこさん、難しいご質問ありがとうございます。 さて、左上の4番のみの片側的な抜歯で、違和感が出てきてきるのを疑っておられるようですね!!
左上のみの抜歯ですが、できるだけ抜く歯の本数を減らすために、このような非対称な抜歯が行なわれる事も珍しいことではありません。 抜歯の部位だけ見ると非対称ですが、矯正治療は患者さんが元々お持ちの歯とあごを利用して、最良と考えられる咬み合わせを作るものです。
従って、最初から奥歯の関係が非対称だったり、上下のあご自体が最初から非対称だったり、歯の先天欠如などの非対称な本数の異常がある場合や上下の歯の中心が最初から非対称だと、これに合わせて抜歯する歯も非対称を選択する事が多くなります。
しかし、この非対称な抜歯は元々の非対称を改善するための場合が多いと思います。さらに、このような非対称な抜歯によって、咬み合わせの不快感が、治療終了後数年たってから出て来ることは、まず考えられません。 ましてや、右上1本の抜歯の場合、前歯の後退量もかなり少ないと考えられるので、 口元が入り過ぎになった「老けた口元」になるのも考えにくい事です。
以上から、今回の「違和感」は矯正治療のせいではないかも知れません。 最近、歯やあご、咬み合わせに、歯科学的にはまったく異常がないにも関わらず、「違和感」を訴える「歯科心身症」という病気がある事が解って来ています。 ぜひ、一度、歯科大学の大学病院の歯科心身症を扱う科などを探して、受診される事をお勧めします。薬を内服する事でかなり回復するとお聞きしております。 また、解らない事がありましたら、書き込みお待ちしております。
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