口コミで矯正歯科をさがすならドクターぷらざ矯正歯科サーチ 歯科医院検索はこちら>>
矯正歯科検索 歯列矯正情報 矯正歯科相談掲示板
ドクターぷらざ矯正歯科サーチでは、矯正歯科の検索、歯科医師による相談のほか、
歯列矯正や歯並びに関するさまざまな情報を提供しています。


担当回答者(歯科医師)専用のページです。
ここで投稿すると下の相談に返信します。

回答者
医院名
ホームページ
E-mail
*回答者用パスワード
題名
*メッセージ
相談掲示板

タイトルなし
2008年8月26日(火)09:44:58相談者:mayoi 【東京都】 女性 44歳
13歳になる子供の矯正をする為にセファロを撮ってみたら、右上1番の根近くに過剰歯がある事が判明しました。Dr.からはその過剰歯を抜き、根が既に吸収されかけている(様に見える)右1と健全な左1も同時抜歯、それから装置をつけて側切歯を中央に移動、最後に歯冠の大きさ整形の為に被せて1番に見立てるという方法を薦められました。が、親としては1番抜歯に抵抗があり悩んでいます。 Dr.はそれが一番早い方法とも言いますが、@小さな2番を寄せて削って被せたところでどれだけ自然な見栄えになるのか? A3番も先端や厚みを薄く形成して2番に見立てるということになれば3もいずれ抜髄ということになるのでは? Bなるべく自然歯を残したい。
 そこで過剰歯は抜く際に右1が残せそうであればとりあえず前歯は2本残し、当初の予定通り左右4番抜き矯正、その途中や後で右1番が抜け落ちてしまったら、その時にインプラントやブリッジというような考え方は矯正ではダメなのでしょうか? 何か、他の方法があるのであれば今から医院を変えてでもと思っています。次の検診までに答えを持っていかねばなりません。宜しくお願い致します。

Re:根吸収の可能性がある中切歯の抜歯について
2008年8月26日(火)12:18:22回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科編集
 mayoiさん、難しい質問ありがとうございます。
 上顎中切歯の抜歯には抵抗が大きいのは、本当に良くわかります。
 また、mayoiさんのおっしゃるように中切歯を抜歯しないで、通常どおり4番を抜歯して矯正治療を行なう方法も充分可能な感じがします。

 mayoiさんは、本当に頭の良い方のようですね!驚くほど適切なご指摘です。
 現在の担当医には、「家族で検討した結果」と前置きして、上顎左右中切歯の抜歯は希望しない事をお伝えして、治療は保留にして下さい。

 私も拝見せずに意見を書いておりますので、mayoiさんのお子さんの場合には、他の矯正歯科医の意見も、ぜひお聞きになる事をお勧めします。
 矯正歯科医と呼べる先生は、最低、日本矯正歯科学会の認定である事。できれば「専門医」の資格を持っている先生が良いでしょう。現在、認定医は全国で2000人くらいおりますが、専門医は200人程度です。また、日本臨床矯正歯科医会のメンバーであればなお安心でしょう。

 ただ、右上1番の根付近の埋伏歯は放置すると、さらに永久歯の根の破壊が進む可能性がありますので、長期間放置しない方が良いと思います。最近は歯科用の非常に精度のよいコーンビームCT(CBCT)という断層写真の検査機器が普及しつつあり、当院でもこの機械を他院で御借りして3次元画像を構築して、埋伏歯と中切歯の根との位置関係がかなり詳細に解るようになっております。
 また、何かご心配な事があれば、書き込みお待ちしております。


左右非対称の矯正方法について
2008年8月27日(水)21:52:12返信者:mayoi
早い回答を頂け驚きと同時に心から感謝致しております。
 右1番の根吸収の進度が心配なので、最寄の医院にてデンタルXで確認しましたところ、フィルム上で根を2mm程度残す位まで吸収されていました。おまけに押すと痛みがあると言います。
それでも矯正をしないなら持つまで持たせるのも良しなのでしょうが、矯正には耐えられないことを考えると抜くしかないのでしょうね?

 そこで疑問なのですが、左右対称ではありませんが左1を残して矯正するということはできないものなのですか? 
@左4はスペース確保の為に抜歯、出っ張っている左13を正中を合わせて引っ込める 
A右歯列を中央に少し寄せ、右2で大きさ調整しを11に見立てる 
B右側隙間計算式: (右1抜歯後スペース約7mm)−(右2が1になる追加幅約2mm)−(口蓋側にずれている右5が歯列に収まるのに必要な追加幅約1mm)≒右歯列移動距離4mm程 

 こう考えると歯の移動距離も少なく、最小限の抜歯と切削で済むと思うのですが、
Q.1 右歯列のみが正中に4mmずれるという様な、“左右非対称の矯正”というのは、咬合の問題などから禁忌又は不可能な方法なのでしょうか? 
Q.2 可能な場合、よほどDr.を選ばねばできない難しいケースでしょうか?

右上中切歯の歯根吸収の際の非対称な仕上げについて
2008年8月31日(日)20:14:42回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科編集
 mayoiさん、右中切歯の根吸収は本当に残念です。あと2mmしかない根ではどうしようもありませんね!抜ける直前の乳歯のような状態ですので、この歯はあきらめるしかないでしょう。
 それでは、ご質問にお答えします。

Q1.“左右非対称の矯正”というのは禁忌ではありません。残存している歯の要素により、非対称にしか配置できない場合もあります。しかし、患者さんの「矯正したのに!」という思いからすると、ご満足いただけるかどうかは解りません。「左右対称」というのは、美しさの基本の一つになっており、抜歯した中切歯の代わりに側切歯を補綴し、犬歯を側切歯に形態修正しても、とても対称とは言えないからです。多分、今、mayoiさんが頭えで考えているよりも、できは良くないものと覚悟して下さい。

Q2.「よほどDr.を選ばねばできない難しいケース」というか、誰がやっても難しいでしょう。むしろ、そのドクターの好みの問題になります。幸い、私などはこのような非対称を目立たせないで仕上げる経験を複数持ちますので、あまり嫌いではありません。
 前回のご質問にあった担当の矯正の先生は、きっと非対称な仕上げの症例で、あまり良い思い出がないのだと思います。

 さて、ここで私からの提案ですが、埋伏していた過剰歯の状態はいかがでしょう。
 中切歯の根をほとんど吸収するくらい立派な埋伏過剰歯であれば、この歯を抜歯せずに中切歯の位置に誘導して、歯冠の形が悪ければ中切歯の大きさと形に修正すれば。患側の側切歯、犬歯はイジらずに済みますので、一石三鳥くらいにはなると思いますが。
 ぜひ抜歯してしまう前にご検討下さい。
 また、書き込みをお待ちしております。



Copyright (C) ドクターぷらざ矯正歯科サーチ All Rights Reserved
www.dp-kyousei.net