後藤 様。お嬢さんの反対咬合の治療についてのご質問ありがとうございます。 まず第一に、12歳のお子さんの「反対咬合」の治療は1年半では不可能です。 どのような事情でそのような期限をもうけているのか存じませんが、この3件の治療方針の違いは、期間を限定したためかもしれませんね。
もし、骨格性の下顎前突症例であれば、治療開始には遅すぎるでしょう。 また、上あごが小さく、下あごも長くなって来たようであれば、将来は外科手術が必要な症例かも知れません。チンキャップの効果については、未だに議論のある所ですが。 12歳という時期は非常に微妙な時期です。 これは女の子の一番身長の伸びる時期が11歳と12歳であるためです。 この時期は急激に下あごが成長して、反対咬合がどんどん増悪する事のある時期だからです。 従って、この年齢から、できるだけの事はしますが、13歳6ヶ月までには下あごの成長が終わらないので、どこで安定するか保証しかねるのが事実です。 このため、中学生いっぱいは経過を見る必要があると言うのが、我々矯正歯科医の一般的な考え方です。 以上を良くふまえた上で、ご判断下さい。
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