うきょんさん、こんにちは!骨格性下顎前突の外科矯正治療についてのご質問ありがとうございます。 うきょんさんのような、咬み合わせの逆な方を大きく2つに分けると 1.骨格性の反対咬合 2.歯性の反対咬合 に分けられます。 単純に考えると咬み合わせが逆になってしまった原因が上のあごが引っ込んでいたり、下あごが大きすぎたりするのが「骨格性」。 上下のあごの位置には問題ないが、上の歯が内側へ入ってしまったり、下の歯が外側へ飛び出たりするのが「歯性」です。
このそれぞれの症例に対する治療の方法は、「骨格性」の場合は上のあご自体を前に引き出したり、下あご自体を引っ込める事が必要です。 しかし、「歯性」の場合には、あごの位置はそのままで、上の歯を外側へ移動したり、下の歯を内側へ引っ込めると治るわけです。
うきょんさんの場合は「しゃくれてる」のが最も気になるという事なので、99%骨格性の反対咬合と思います。従って、うきょんさんの治療は、下あごを引っ込めたり、上あごを前方移動しないと「あごのしゃくれ」は治らないと言うことです。 つまり、「早く綺麗にをモットーとされ、下の両犬歯を抜く」治療では、うきょんさんの最も気になっている「しゃくれ」はなおりませんので、ご注意下さい。
やはり、「いつか受け口を治す外科手術を受けたい」とご自身でも感じていらっしゃるように、外科手術が必要です。 ここで、注意が必要なのは、歯の移動を行う「歯性の矯正治療」を行ってから、「外科手術」というのは不可能です。 これは、上下の前歯の移動方向がまったく逆だからです。 矯正治療で前歯の咬み合わせを改善しようとすると、当然ですが下の前歯は内側へ、上の前歯は外側へ傾斜させる事になります。 しかし、先ほど書いた「骨格性」の反対咬合の患者さんの前歯は、治療する前からすでに、下の前歯は内側へ、上の前歯は外側へ傾斜してしまっています。これにより、顎の位置がかなり(10mm以上)ずれている場合で、下あごはしゃくれていても、下の前歯だけがひどく飛び出ている患者さんはおりません。仮に上下の歯の傾斜をこのままで、下あごを引っ込めても、ほんの少ししか移動できません。従って、「骨格性」の場合には、外科手術を行う前に、上の歯を内側へ、下の歯は外側へ移動する「手術前矯正治療」を行う必要があります!!
ちょっと込みって話になって、申し訳けありません。 簡単に言うと、最初から「外科矯正治療」を受けられた方が良いです。 ぜひ、お近くの矯正歯科医にご相談下さい。
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