楓さん、はじめまして。歯を移動する矯正治療とラミネートベニアのご質問ありがとうございます。 まず最初に、現在中学校3年生で受験を控えていると言うことですが、この忙しい時期に矯正治療を開始することはないです。ご両親の言うように、受験が終わって、落ちついてからの方が私も良いと思います。まずは、しっかり勉強して、志望校合格を目指して頑張ってください。
さて、お友達は7年もワイヤーをつけていると言うことですが、現在中学校3年生ですから、ここから逆算すると小学校3年生から始めたと言う事になります。楓さんから見ると、もう7年も同じような治療をしているように見えると思いますが、実は治療の内容は全然違うと思いますよ!!だいいち、小学校3年生と中学校3年生では、生えている永久歯の本数も違うし、顎の発育段階も全然違いますので、同じ治療がずーっと続けられるはずがないのです。
成長期の子供の場合は、まず、第一段階として、もうこれ以上悪くしないための「抑制矯正治療」というのを1年から2年間で行います。ここでは 1.上下のあご自体の位置に問題のある場合 2.新しく生えてきた前歯によって、顎を前後左右にズラさないと、うまく咬めない場合 3.指しゃぶりや舌を突き出して飲み込む癖、口で呼吸する癖がある場合 上記のどれか一つに該当する場合には、抑制矯正治療が必要です。
永久歯が生え揃う、中学校1年生くらいから、 1.すべての歯をまっすぐに並べる。 2.その人の最適な位置に前歯を排列する。 3.上下の歯をしっかり咬ませる。 上記の目的のために、全体の歯にマルチブラケットと言われる金具とワイヤーを歯に装着して、仕上げを行います。
これらの治療をハタからみると、7年もずーっと!と見えるのではなでしょうか?? さて、「歯を小さく削ってセラミックでできた歯をつけるという方法」ですが、ラミネートベニアと言われる方法です。元々は歯の色がひどく変色して、ホワイトニングでは対応できない方には非常に有効です。
しかし、楓さんのような乱杭歯には不向きな方法です。なぜかと言うと、家の土台はそのままにして、家の向きや大きさを調整して整然と並んでいるように見せかけるわけですから、どう考えても土台と家がズレてしまって、無理があると思いませんか?? さらに、大切な自分の天然の歯を何本も削って「つけ爪」みたいな物をつける訳ですから、こんなもったいない事はないのでは??また、この「つけ爪」がとてもうまくつけられたとしても、何年もつのでしょう??割れたり、欠けたりするたびに修理が必要になります。もちろん、1本何万円もするものです。 上記のような理由で、歯並びの悪い方のほとんどは、矯正治療を行っています。 高校生になってから、頑張って矯正治療をされるのが一番と思いますがいかがでしょうか??
|