hanaさん、こんにちは!矯正治療がんばってください。
さて、舌と歯の関係ですが、私はかなり密接な関係があると考えております。 ピーナッツを咬む時には70kgくらい、リンゴをまるかじりすると40kgくらいの力が歯にかかりますが、このために歯が移動するということはありません。 我々が歯を移動する時に使用する力は、50gくらいから150gくらいです。つまり、歯は瞬間的な強い力では動きませんが、持続的な弱い力によって移動すると言うことです。 この事から、舌で前歯を押す力や口唇で歯を押し込む力が歯の位置を支配しているとも考える事ができます。
hanaさんの場合には、舌に歯形がついたり痛みがあると言う事ですが、これは矯正治療を行ったからではなく、治療前からついていたのではないでしょうか? 治療開始4か月であれば、歯並びをとりあえず真っ直ぐに並べて、犬歯を後退している時期ですから、まだ舌の入る空間が狭くなっているワケではないと思います。
また、舌は筋肉の塊ですから、長さや大きさ、形は自在に伸縮しますので、自分で自由に変えられます。このため、舌が大きいとか小さいとか言う判断は非常に難しい場合が多いです。むしろ、力があるとか力がないという様な判定の方が正しいと言えるでしょう。 舌が大きいとか、歯形が舌についてしまうのは、舌の筋肉の力が弱く、弛緩していると考えた方が良いでしょう。
従って、「自然に舌が小さくなっていく」と担当医が言っているのは、「新しい前歯や歯列弓の大きさに合わせて、舌の動きや舌の力も順応していく」と言う事だとお考えになった方が良いと思います。
ここからは、私の私見ですが、hanaさんのように舌に歯形がついていたり、強く舌を歯に押し当てる癖がある方の場合は、その癖が「出っ歯」の原因になっている可能性があると考えています。 このため、「舌の練習:口腔周囲筋機能訓練法(MFT)」を行って、舌を歯に強く押しつけない癖をつける事が、前歯をたくさん後退するために必要と考えています。 つまり「自分で舌を歯に押しつけないで飲み込む練習」が必要と思います。 一度、ご自分の飲み込み方をじっくり観察してみると良いでしょう。
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