a@まあやさん、初めまして。日本矯正歯科学会(大阪)と日本臨床矯正歯科医会北海道支部の市民公開講座が続いたため、解答が遅くなってゴメンなさい。 さて、なかなか難しい問題を抱えているようですね!
まず、「非抜歯矯正で拡大中より特に上顎の圧迫感があり、顎や首や背中のコリがひどくなりました。」とありますが、あごや首、背中のコリと、矯正治療の因果関係がはっきりしているワケではありませんので、これを直接結びつけて考えるのは危険です。 物を咬むための筋肉「側頭筋」「咬筋」「内側翼突筋」「外側翼突筋」は大きさは大きくありませんが、非常に瞬発力のある筋肉で、一かみ数十キロの力が出る筋肉です。また、首や肩の筋肉は4〜5キロもある頭部を支える大きくて非常に持続力のある筋肉です。この2つの少し性質が異なる筋肉群が互いに連携や影響を及ぼしているだろうと言う事は容易に見当がつきますが、まだはっきりと因果関係が立証されているワケではありません。従って、非抜歯の矯正治療が首や背中のコリと直接結びつけるのは、少し無理があるというのが、現在の考え方です。ましてや、抜歯して治療すると「筋肉のバランスが崩れるので、非抜歯での治療を行なった方が良い」と言っている先生もおりますので、ますます話は複雑になります。
ご質問の ・第一小臼歯は精神を安定させる役割がある。 ・重心にかかる力を抜く。 ・抜いて視力が悪くなる (小臼歯抜くと視神経に集まる過度な負荷が蓄積されるらしい)
というのは、飛語流言のたぐいです。 まったく箸にも棒にもかからないというのは、この事でしょう。 第一小臼歯を抜くと神経が不安定になるのであれば、私が抜歯して治療した患者さんは、みんな神経が安定していないのでしょうか?また、視神経云々に関してのお話は、前世やオーラの方がよほど納得できる話だと私は思います。 皆様の賢明なご判断をお願い申し上げます。
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