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歯の薄いヒビ
2007年1月29日(月)15:10:01相談者:ruru
こんにちは、初めまして。

歯の噛み合わせが良くないので、現在矯正を考えています。何件かカウンセリングに行って来たところです。

先日鏡を見ていたら、光を当てると歯の表面に薄いヒビが見える歯が何本もあることに気付きました。
歯に強い光を当てて、じっくり見ないと気付かない程度で、今まで歯医者さんでそのことを特に言われたことはありません。

気になるのは、矯正でブラケットを付けたり、外したりする過程の中で、ヒビが広がったりしないか、ということです。

実は小さい頃に一度ブラケットを付けて矯正をしたことがあるので、もしかしたらそれを取る時に薄いヒビが出来てしまったのか、それとも、普通の人でも歯の表面に薄いヒビがあるのかは分からないのですが、矯正をして、ヒビが広がってしまい、結果的に歯を削ったり、抜いたりしないといけなくなったら困るので、気になっています。
矯正でブラケットを外すときはやはり大きな力がかかってしまいますか?

次に矯正歯科に行く際は検査になりそうなので、小笠原先生に相談させて頂きました。ご意見を頂けると幸いです。どうぞ宜しくお願いいたします。

Re:歯の薄いヒビ
2007年2月1日(木)11:49:44回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ruruさん、歯の表面の薄いヒビにについて、ご質問ありがとうございます。
 さて、歯医者としては歯に関心を持っていただいて大変嬉しいです。
 皆さんが、ruruさんのように関心を持っていただけると、虫歯や歯槽膿漏ももっと防げるはずなのですが。
 さて、歯のヒビですが、矯正治療とは関係なく一般に方でもこのようなエナメル質表面に「薄いヒビ」が入る事は良くあります。
 歯学部の学生時代、セトモノの歯(ポーセレン)を焼く実習があるのですが、教官の教授がその歯の表面のキズやヒビ(クラックといいます)をポーセレンに再現して本物に近かづけているのを見て、わざわざクラックを入れることに驚いた記憶があります。
 また、このクラックは詰めたり被せる対象にはなりませんので、それほど気にされなくても良いようです。原因は確か急激な温度変化と咬む力(60kgから100kg)によるものだったと思います。もし、間違ってたらごめんなさい。
 一方、矯正治療に使うブラケットを接着する接着剤は装置を外す時に歯を痛めないような、柔らかいものを使用しています。さらに、ブラケットを歯の表面から外す時には、最初に接着剤とブラケットの間から外して、接着剤を歯に残すようにします。その後、歯の表面を歯が削れない研磨器具で丁寧に研磨しますので、歯を傷つける事はありません。むしろ、歯の表面に薄くしみ込んだ(顕微鏡レベルの話ですが)接着剤が、歯の表面の細かな傷を補修するような働きをしたり、酸に強くして虫歯になりずらくしているというような論文を読んだ記憶があります。
 このように、矯正で使用する接着剤は何十にも歯を守るような仕組みがありますので、心配は無用です。矯正担当医にもぜひ相談しておいて下さい。これからも、ご自分の歯をしっかり観察して守り抜いて下さい。また、歯の動いて行く様子は一生に一度ですので、十分お楽しみ下さい。



Re:歯の薄いヒビ
2007年2月1日(木)15:55:29返信者:ruru
お返事ありがとうございました!

普通の人でも薄いヒビはあるものなんですね。
安心しました。一応、矯正の先生にもお話してみようと思います。

小笠原先生にもう一つお伺いしたいのですが、矯正って、先生によって方針が違いますよね!?
3軒、矯正専門の先生にご相談に行ったのですが、
1軒目の先生には非抜歯を提案され、2軒目の先生には上顎2本だけの抜歯を提案され、3軒目の先生には
右4番1本だけの抜歯を提案されました。

現在の状態は右の2番が内側に入って、右1番が少し飛び出している状態で、歯並びのガタガタはそこまでひどくありません。
顎変形症で正中がずれており、少し受け口気味です。
どの先生も手術は必要になるだろう、とおっしゃっています。

3軒目の先生がきちんとお話を聞いてくれる先生だったので、そちらでお願いしようかな、と思っているのですが、右4番1本だけ抜歯というのは良くある症例ですか?正中が右に行き過ぎないかな、と思ったりするのですが、どうなのでしょうか。
(上の正中線は現在のところ問題無く、問題なのは、下顎が左に偏移していることだそうです)

参考にお返事頂けると嬉しいです。
宜しくお願いいたします!

Re:歯の薄いヒビ
2007年2月1日(木)19:04:21回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 さっそくお返事ありがとうございます。
 ruruさんは、外科矯正が必要な方だったんですね!!
 歯の抜く本数で「治療方針がまるで違う」とお考えは、ごもっともですが、少し解説させて下さい。
 外科矯正の場合、上の歯の抜歯は上の前歯の位置をどこに置くかということの違いです。
 歯を抜くとおっしゃった先生は上の前歯を後退して、さらに下あごもそれだけたくさん後退した方が良い判断したということです。
 また、歯を抜かないと言った先生の場合は、上の前歯に叢生があるようなので、抜かないで並べると多少前歯が前方へ移動します。つまり、下あごの後退量も少なくなるということです。
 右だけを抜く場合は、現在の前歯の前後的位置はキープしておこうという考え方です。
 また、右だけを抜いて、上の前歯を少し右へ振ったにしても、下あごが左へズレているのであれば、下あごを少しオーバーめに右へ移動する事ができるので、顔の非対称の改善がしやすいという作戦があるかも知れません。

 診てもいないのに、勝手な解説をして、三人の先生には怒られるかも知れませんが、ここは仕上がりに関する事なので、患者さんにとっても非常に大切な所ですから、あやふやにしない方が良いと思います。

 受け口の中で骨格性下顎前突と言われる場合は、上の前歯は普通の方より外側へ傾斜し、下の前歯は内側へ傾斜して、見かけ上は前歯が先端で当っているような状態に歯で補正されています。このままの歯の傾斜で、あごの手術をしても、歯の咬み合わせを基準にあごを移動しますので、下あごはほんの少ししか後退できない事になります。このため、この上の前歯の外側への傾斜が強い場合には、上の小臼歯を2本抜いて、上の前歯を後退し、下の歯は抜歯せずに内側へ傾斜した分を外側へ出してから手術します。
 つまり、一旦歯の咬み合わせを完全に反対咬合にしてからでないと、下あごを十分後退できないと言うことです。
 ruruさんの場合は、これに下あごの左への偏位が加わりますので、もう少し複雑になります。さらに「少し受口」の原因が下あごの突出だけでなく、下の前歯が舌の癖によって押し出されているようであれば、前述した下の歯を外側へ押し出すのはNGという事になります。
 かなり、マニアックな解説になってしまいましたが、ruruさんなら解ってくれそうな感じがしたので、専門的な事まで書いてしまいました。
 上記の
1.前歯の位置
2.下あごの後退量
3.下あごの左右の偏位量
 を十分考慮して、治療方法は選択されるべきでしょう。
 もう一度、3件の先生へ歯を抜く理由、または抜かない理由をお聞きすると、もう少し解って来るかも知れません。また、書き込みお待ちしております。
 





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