mayoさん、始めまして。下顎の逆性埋伏歯の引き起こす症状についてのご質問ありがとうございます。場所は下の犬歯の根のあたりのようですね!この部位にある正常な方向と反対側を向いた(逆性といいます)埋伏歯の引き起こしそうな症状を考えれば良いわけです。この、埋伏歯は昨日や今日できた物ではありません。おそらく、10歳位にはレントゲン上で確認できるくらいまで、成長していたものと推測されます。従ってこれまで、二十数年間のおつきあいがあるとお考え下さい。
さて、ご心配は 1.普段より頬骨のあたりと右耳、右偏頭が痛む事が良くある。 >これは、下の犬歯からかなり離れているので、埋伏歯とは関係ないと思います。
2.ここ数日歯茎、下顎の舌の当たる部分が少し痛みます。 >これは、埋伏歯と少し関連はあるかも知れません。
3.子供の頃から副鼻腔炎に良くなるので、それが原因の痛みかと思っていましたが、埋没歯が原因ということはありますでしょうか? >これも、下の犬歯と鼻ですから、かなり離れていますので関連はないと思います。
4.耳が痛い時に耳鼻科に行くと、内耳炎はなく軽い外耳炎と言われます。しかし痛いのはいつも耳の奥です。 >耳鼻科で言う、外耳、内耳と言う表現は、鼓膜の外側と内側という事です。しかし、感覚的に痛みが鼓膜の外か中かの区別はできないように思いますが?? 5.埋没歯を抜歯する場合、通常はどのような病院で診て頂く方が良いでしょうか?
以上のように、ご質問の中に書かれているmoyoさんの気になる症状について考えてみましたが、下顎犬歯の関連しそうな事柄は「歯茎、下顎の舌の当たる部分が少し痛い」事以外見当たらないように思います。
現在通院されている先生のおっしゃるように「特に症状が無ければ放置して良い」つまり、埋伏している歯が悪さを働かなければ、痛い思いや費用をかける必要はないのではないでしょうか?下顎の犬歯の根の周囲には、解剖学的に重篤な障害を起こすような臓器はありません。さらに、摘出手術のデメリットとして、下顎の骨の中を走る神経や唇の知覚を司るどる神経が麻痺したり鈍くなる可能性があります。 私も個人の小さな医院の歯科医ですが、今回の場合は逆性埋伏歯を摘出して得られるメリットと手術による副作用や危険性を比較すると、デメリットとの方が勝っているように思いますがいかがっでしょうか? 勿論、摘出するには大学病院か大きな総合病院の中にある「口腔外科」で行う必要があります。もし、気になるようでしたら、口腔外科でもご相談してみて下さい。
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