あきさん、こんにちは!下顎臼歯の萌出方向の異常による炎症のご質問ありがとうございます。 6歳臼歯が前方へ傾いて萌出して来た事で、ひっかかって歯茎の中にめり込んでいる前方部分の歯茎にひどい炎症が起きているようです。傾斜している臼歯の前方の歯が乳歯の場合には、この乳歯を抜いてしまえば、とりあえずはこの6歳臼歯は出て来る事ができます。しかし、かなり前方へ傾斜しているため、抜いた乳歯の下で待機している、新しい永久歯(第二小臼歯)の生える場所がなくなってしまいます。
このため、この倒れている臼歯を直立させる治療を行わなければなりません。しかし、この倒れている6歳臼歯という歯は、全部の歯の中で一番大きな歯です。従って、不用意にこの歯を起こそうとすると、この歯が起きずに周囲の歯が負けて前方へ傾斜してしまい、何をやっているか解らない事になってしまいます。
従って、この歯を直立させて、なおかつ周囲の歯への影響を最小限に抑えるには、できるだけ多くの歯に装置を装着して歯同士を連結して置かなくてはなりません。このため、 この倒れた臼歯を起こすためには、下の歯全体にマルチブラケット装置と言われる通常のよく見る装置を装着する必要があります。
現在の状態は下の奥歯の傾斜という部分的なものなのですが、やはり全体に装置を装着する必要がありますので、治療方法や料金も通常の矯正治療の料金とあまり変わらないと思います。具体的な金額は矯正相談に行かれた先生へお尋ね下さい。
しかし、この倒れている6歳臼歯は全体の咬み合わせの要となっている大切な歯です。 ぜひ、頑張って治療して下さい。
|