るいさん、こんにちは!お返事が遅くなって申し訳けありません。 さて、矯正治療の仕上げに関するご質問ですね。 「左奥から2番目の歯が浮いてしまって噛めていません。」 「右の方が噛み合わせが深くなっています」 の2点が気になっている点ですよね。 この2つの問題点をどうこう言う前に、最初の状態を思いだして見てください。 勿論、しっかり咬ませることや左右対称に仕上げる事は重要ですが「後少し…」がなかなかうまく移動できない事は良くあります。その患者さんの元から持っている骨格と歯を使って、できるだけしっかり咬めるようにするのが矯正治療です。従って、どうしても全員の患者さんが全く同じ仕上げにはなりません。 担当の先生には、もう一度、るいさんの気になる所を修正してもらうように相談してみてください。可能な限り対応してくれると思います。 「今はワイヤーが入っているので、噛みあわせがきちっといっていなくても、外せば、歯が動いて上手く噛めるようになります」 というのも、「なんかいい加減な先生だな〜?」と思っていらっしゃるかも知れませんが、我々矯正医は「全ての歯の位置を完全にコントロールできる」とは思い上がっていないのです。 装置を外すと筋肉などの影響で必ず変化が表れてきます。 仕上げの段階になると、常に装置を外した時にどのような事が起きるか考えながら治療しているものです。私の場合もさんざんワイヤーを曲げて調整してこの辺でイイっか!と思ってマルチブラケット装置を外してみると、以外にうまく咬んでくる事もあります。 この辺になると科学は通り越して、芸術とカンの世界になります。(笑) せっかくここまで来たのですから、担当医の気持ちも汲んで、よく相談されることをお薦めします。
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