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再矯正について
2007年7月4日(水)17:55:16相談者:pipo 【大阪府】 女性 19歳
矯正後、前歯と犬歯の上下が大きく開いてしまい、ブラケットを着けて再治療をすることになりました。しかし歯の写真をとっただけで歯型やレントゲンは取りませんでした。また、奥歯の噛み合わせについて一箇所が強く当たっているのですが、前歯の問題に注意が向いていたため、まだ一度も先生に話していません。ブラケットを着けるほかに、ゴムで上下の歯の隙間を埋めると言う選択肢も示していただいたのですが、奥歯の問題と、中途半端にやるよりはとブラケットを着けることにしました。しかしそういった理由は先生に伝えていません。

それで相談させていただきたいのですが、ブラケットを上下の歯に着けての「再治療」ということなのですが、こういう場合は具体的にどういった治療が行われるのでしょうか。奥歯をまったく動かさずに前歯と犬歯だけを上下噛み合う様に動かすつもりなのではないか、そうして奥歯の噛み合わせがよいことを前提に前だけを動かした結果、問題が出て来るのではと不安です。それとも、ブラケットを外した直後のような理想的な並び、噛み合せを目指して全体的に歯を動かしていくものなのでしょうか。

回答 Re:開咬の再治療について
2007年7月7日(土)18:51:46回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 pipoさん、こんにちは!文面からするとpipoさんは「開咬」のようですが、いかがでしょうか?初診時にも「前歯と犬歯の上下が大きく開いて」いたのでしょうか?
 もし私の想像どおりであれば、治療は少し難しいかもしれませんね!

 まず、再治療に際して「歯の写真をとっただけで歯型やレントゲンは取りませんでした。」という事ですが、これはこれまで治療して来たので、状態はかなり把握できているし、検査したからと言って新しい事が解ると思えなかったので、省略したのだと思います。すでに解っていることで、患者さんに負担をかける事もないと考えたのでしょう。

 「また、奥歯の噛み合わせについて一箇所が強く当たっている」のは、担当医にもぜひお話し下さい。開咬は奥歯は当っているのに、前歯や犬歯、小臼歯部が上下に開いて咬み合わない状態をいいますが、この状態では奥歯だけしか当っていないので、奥歯だけ強く当って当たり前です。
 「奥歯の問題と、中途半端にやるよりはとブラケットを着けることにしました。」これは懸命です。ご自身も心配されているように、
 「奥歯をまったく動かさずに前歯と犬歯だけを上下噛み合う様に動かすつもりなのではないか、そうして奥歯の噛み合わせがよいことを前提に前だけを動かした結果、問題が出て来るのではと不安です。」
 というような不安は、全部の歯にマルチブラケットを装着して治療する場合には起こり得ません。
 まず、全部の歯にブラケットをつける場合は奥歯をまったく動かさないのは不可能です。お考えは解りますが「中途半端にやるよりはブラケットを着ける」方が「ブラケットを外した直後のような理想的な並び、噛み合せを目指して全体的に歯を動かしていくもの」なのです。

 ただし、ここからは私見ですが、なぜまた上下の前歯や犬歯が開いてきたのかという原因を考えた方が良いと思います。
 私の「開咬」の患者さんの多くは「舌を突き出して飲み込む癖」や「口呼吸」があります。そして、この悪い癖が開咬の原因になっている事が非常に多いように思います。
 pipoさんの前回の矯正治療では、これらの癖を治す事を指導されたりしているでしょうか?私の場合は、開咬の患者さんに対しては「舌の練習」(口腔周囲筋機能訓練法:MFT)という練習を行なって、最初に悪い癖を治してから全体の歯にブラケットを装着します。この練習がしっかりできていれば「開咬」の原因ななくなったワケですから、また咬み合わせが開いてくるようなことはないハズです。
 逆に言うと、この悪い舌の癖が残っている限り、ブラケットを着けようがゴムを使おうが、これらを外したとたんにまた再発すると言う事です。

 しかし、矯正歯科医の中には、この「舌の練習(MFT)」を信じていなかったり、疑問を持っている先生もたくさんおり、当院のように積極的に取り入れている方が少ないかも知れません。この舌の癖についても、担当医に良くお聞き下さい。
 私のpipoさんの症状に対する認識の間違いがあったり、解らない事があれば、また書き込みお願いします。


Re:再矯正について
2007年7月8日(日)18:41:26返信者:pipo
大変丁寧なご回答ありがとうございます。矯正を始めたのは小6で、開咬か分からないくらいぐちゃぐちゃな歯並びだったのを矯正、中三で保定へ移行したのですが、保定中にひどい鼻詰まりに悩まされ、顎が前に出て前歯のみが強く接触する時期があり、あまりにつらいのでリテーナーを緩めたりしたのですが、リテーナーを外そうかと言う頃に、上記のため、前歯の噛み合わせが極端に浅くなってしまっていたため、前歯に接着剤を乗せてリテーナーの針金の部分で三ヶ月ほど下に押し出して、リテーナーを外したのですが、(舌の癖もないようなので、このあたりに後戻りの原因があるのではと…先生はどうしてこんなに後戻りしたのか分からないそうですが…)定期健診の時には前歯に隙間が空いてしまっている状態でした。
その時装置を着けるか聞かれ、ここまでがんばったのにとショックで、できればつけたくない旨を伝えた所、マウスピースを頂き、一年ほどで右前歯が二本接触する様になったのですが、しばらく付けていないとだんだん接触が弱くなり、犬歯とその他の前歯、左の前から二番目の奥歯が完全に接触していない状態は変わらず、マウスピースをつけるのとつけないのでは、噛み合せもかなり変化し精神的にも不安なので、この際しっかり再矯正すべきだと決心しました。
当初私が、できればもう一度装置を着けることはしたくないと伝えていたため、マウスピースや、ゴムだけという選択肢を提示してくれたのだと思います。私も治療期間が終わったのに契約外で装置を着けて再矯正することには申し訳なさと不安を感じてしまい、先生ももう一度装置を着けようとは強く言わなかったため、ずるずると2年近くマウスピースで現状をかろうじて維持している状態で、すごく不安です。
これまで前歯のことだけしか問題にせず、それに消極的対処を続けていたこと、装置を着けることに抵抗がある旨をずっと伝えていたこと、ゴムだけでも装置をつける場合でも同じ約半年くらいだろうと言われたことなどから、装置を着けたとしても、同じように対症療法的な対応がなされるのではないか、再矯正なので治療直後のような噛み合せも含め理想的な状態にちゃんとしてもらえるのかというのがやはり一番心配です。もう一度装置を着けるからにはちゃんと理想的な状態で終えたいし、リテーナーも半永久的につける覚悟はあるのですが…。再矯正の場合、通常の矯正と何か異なる点はあるのでしょうか?それとも装置を着けるからには通常の矯正と変わらず、先生を信じて任せておけばいいのでしょうか…。

回答 Re:再矯正について
2007年7月10日(火)17:36:37回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 pipoさん、お返事ありがとうございます。
 随分長い歴史を持ち、苦労をされているのですね!!
 ここのまでの、矯正の歴史を振り返ってみると、やはり僕は舌や唇の癖や口呼吸といった「悪習癖」が原因の一つのような感じがします。「舌の癖ないよう」とご本人は言っていますが、MFTを学んだ事があるドクターか衛生士に診てもらった事はありますか??私には舌の癖や唇の癖、口呼吸などが悪さをしているように思います。

 装置をつけて再治療と言っても、歯の移動を行なうだけで、これまでの歯の移動後のあまり好ましくない歯の動きの原因まで除去できるワケではありません。
 ここは「先生を信じて任せておけばいい」という消極的な態度ではなく。担当医と良く話し合って、積極的に治療に参加していただくことで、いままでのモヤモヤがはれるのではないでしょうか?後悔や反省も大切ですが、元気に未来を信じて今までと違う事にチャレンジしてみて下さい。
 最初の「開咬か分からないくらいぐちゃぐちゃな歯並び」がここまでになったのですから、あと一息ですょ!


矯正治療中の不安
2007年7月3日(火)14:36:41相談者:ako 【東京都】 女性 30歳
矯正を始めて3ヶ月経ちました。始めのうちは気にならなかったのですが前歯の高さが揃わなくなってきました。歯が下がって来てる感じで正面から見ると前歯が斜めに並んでます。歯科衛生士さんに確認したら、歯軋りが原因かもしれないと言われましたが矯正治療で治るものなのですか?最近は、笑うのが本当に苦痛です。
お忙しいところ申し訳ございませんが宜しくお願い致します。

回答 Re:治療開始後、前歯の高さが揃わなくなって来た
2007年7月4日(水)13:53:05回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 akoさん、こんにちは!前歯の位置を気にされて「笑うのも苦痛」というのは、かなりのダメージを受けられているようですね!
 しかし、まだ矯正治療を開始して3か月と、治療の初期の初期の段階です。
 この時期は「レベリング」と言って、まずは真っすぐに並べることから始める時期です。この「レベリング」というのは、隣の歯同士を非常に柔らかいワイヤーで繋いで、お互いのレベルを合わせるという作業です。この時、左右どちらかの2番目の前歯(側切歯)が内側へ入り込んでいたために、これの影響を受けて、最初は位置が揃っていた中切歯が、徐々に揃わなくなってくる事があります。
 しかし、これも一時的なものですので、それほど心配しなくても、治療の進行によって揃って来る場合がほとんどです。

 文面からだけの想像で、一般的な事をお答えしておりますので、ぜひ担当医にも直接お聞き下さい。もし、言いにくかったり、時間がないような場合には手紙やメールでも結構ですので、ぜひ担当医に伝えて下さい。
 担当医はきっとakoさんが「最近は、笑うのが本当に苦痛です」とは気づいてはいないと思います。akoさんのような敏感な患者さんには、それなりのケアーが必要ですので、ぜひ担当医に今のお気持ちを伝えて、今後数年間の治療を笑顔で乗り切れるようにして下さい。
 また、不安な事がありましたら、書き込み御待ちしております。



ブラケット取り外しの際の痛み対策は?
2007年7月2日(月)15:06:27相談者:doby 【神奈川県】 女性 40歳
お陰様で順調に治療が進み、
この調子なら、ブラケットを外せる見通しが、
そろそろたちそうなのですが、そこで心配事が。

以前、ブラケット交換のため一旦外した際、
相当な痛みを感じました。
4本を涙ながらになんとか耐えましたが、
あれを24本分我慢するのは恐怖で、
正直自信がありません。

麻酔で対処して頂く様、担当医に申し出ることを考えていますが、
これは無理な相談・わがままでしょうか?
仮にもしそうなら、
他になにか痛みを回避する方法はないものでしょうか?

また素朴な疑問ですが、矯正専門医の先生方は、皆さん、
一度に何10箇所ものブラケットのつけ外し(される方)を、
ご自分で体験なさっていらっしゃるのでしょうか?

子どもの頃からの虫歯治療の苦痛がトラウマになったのか、
他の部分の痛みには随分と耐性があるのですが、
口腔内の痛みにだけは
あまり耐性がないことは自分でよく承知しています。

「無痛」までは望みませんが、
軽減する方策があれば、教えて頂ければと思います。


回答 Re:ブラケット取り外しの際の痛み対策は?
2007年7月3日(火)16:47:15回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 dobyさん、5回目のご質問ありがとうございます。
 そろそろ動的な治療も終わりそうとお聞きして、この掲示板も「そんなになるんだなー」と感じております。上のサイト内検索で「doby」と検索すると5件表示されますので、興味のある方はdobyさんの矯正ストーリーを追体験してみて下さい。

 さて、今回はブラケットの取り外しの際の痛みについてですね!
 「矯正専門医の先生方は、一度に何10箇所ものブラケットのつけ外しをご自分で体験なさっていらっしゃるのでしょうか? 」 
 というご質問には、ゴメンなさいです。確かに私はブラケットを着けた経験がありまえん。お気持ちはホントに良く解りますので、ぜひ担当医の先生にも同じご質問とお願いをぜひ言ってみて下さい。
 余談になりますが、昨年の日本臨床矯正歯科医会は横浜で開催され、私も本部の学術委員と言う役割で主に学術展示と症例展示の担当をさせていただき、多くの神奈川の先生とお話しさせていただきましたが、きっといろいろ考えてくれるハズです。
 また、日本臨床矯正歯科医会の神奈川支部は皆で本を出版されたり、素晴らしい独自のホームページを持っていたりしますので、日本でも有数の矯正治療のレベルの高い地域です。
 私に聞くより、担当医の方が技術的に上かもしれませんので、ぜひ担当医にもお願いしてみて下さい。

 実は、私の診療室ではブラケットを外す時のことを考えて、虫歯になりずらくて外しやすい「柔らかい接着剤」を治療途中でハズレ易いリスクを受け入れて使用していますので、ブラケットの撤去時の苦痛はほんの一瞬のようです。
 わたしの場合は、パッキ、パッキという感じで上の10本から8本のブラケットは10秒とちょっとで外してしまいます。患者さんにとっては「ちょっと痛いなー」と思っても一瞬で終わってしまうので、あまり苦情を言われたことはありません。このため、ブラケットを外す時の痛みの質問は最も苦手かもしれませんネ!

 ぜひ、dobyさんのお願いに対する担当医の先生のお返事もお教えください。
 また、お返事お待ちしております。


回答御礼
2007年7月4日(水)14:34:02返信者:doby
小笠原先生、ご多忙の中ご回答いただきまして、
どうも有り難うございました。

麻酔希望の申し出は、それほど突飛ではない、
と考えて差し支えないものと判断しました。
担当医に希望を伝えようと思います。

こういった申し出をするに際して、
妥当な申し出なのか、単なる我儘なのか、
(要は、非常識な申し出か否かを)
予め知っておきたくてお尋ねした次第です。

医師のご経験の有無をお尋ねしたのも、
同様の目的からです。
つまり、患者の痛みを実際にご存知か否かで、
痛みに関する申し出が常識的か否かを
患者サイドから判断したかった、
ということをお書き添えしておきます。

矯正は、一旦治療がスタートすると、
セカンドオピニオンをとりにくい分野であることが、
この数ヶ月でよく分かりました。
そのため小笠原先生には本当にお世話になり、
心より深く感謝しております。

担当医の意見も後日ご報告させて頂きます。


矯正中の疑問・不安
2007年6月29日(金)15:30:21相談者:saki 【東京都】 女性 30歳
矯正を始めて一年半が経過しました。矯正開始当初、終了までに一年半〜二年かかると言われましたが、一年半が経った現在、終了の兆しが見えず、幾つかの疑問・不安があります。まず、下の歯ですが、下の歯の矯正は終了と言われました。しかし、抜歯の隙間が1mmほどあったり、左二番の歯が微妙に内側に入ってしまっているなどしています。このような状態でも終了してしまって良いのでしょうか?また、ワイヤーを取り外した後は、リテーナーなどの処置をするものと思っていましたが何もしていません。人によって、何もしない事もあるのでしょうか?
また上の歯は、左右四番を抜歯して、前歯四本を奥に引っ込めるという工程なのですが、歯の厚みが人よりもあるので、少し削らなければならいと言われてしまいました。最初に説明を受けていなかっただけに、とても不安です。歯の厚みがあるからと言って、健康な歯を削ってしまっても大丈夫なのでしょうか?また、矯正でこのように歯を削る事は普通なのでしょうか?抜歯した隙間が、ほとんど埋まっていない事も不安です。すきっ歯になるような事はありませんか?
細かい事をお尋ねして申し訳ありません。宜しくお願いします。

Re:矯正中の疑問・不安
2007年7月2日(月)14:16:11返信者:1ヶ月目
便乗質問すいません。僕は上の歯が少し出ているため矯正しています。歯並び自体はかなり良い方だと思います。上下左右の4番を抜歯しました。上の歯は出ているので隙間は埋まりそうなのですが、下の歯は元々綺麗に並んでいたので隙間が埋まるかどうかかなり心配です。素人の考えですが、抜歯後を埋めるために3番を4番の位置へ移動→2番を3番の位置へ移動→前歯を2番の位置へ移動すると元々前歯のあった場所に隙間ができるのではないでしょうか?今更ですが下の歯を抜く必要は無かったのではと後悔しています。抜歯矯正ですきっ歯になっている人が結構いるようですし・・・。お忙しいと思いますがよろしくお願いします。

回答 Re:矯正中の疑問・不安
2007年7月3日(火)16:04:17回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 sakiさん、1ヶ月目さん、治療中の不安のご質問ありがとうございます。

 まず、sakiさんですが、治療されている先生は矯正歯科医でしょうか??
 「下の歯の矯正は終了と言われたのに、抜歯の隙間が1mmほどあったり、左二番の歯が微妙に内側に入ってしまっている。また、ワイヤーを取り外した後もリテーナーなどの処置は何もしていません。」また「上の歯は左右四番を抜歯して前歯四本を奥に引っ込めるという工程なのですが、歯の厚みが人よりもあるので少し削らなければならい」
 というのは、担当の先生に理由をお聞き下さい。そのような場合もあるかも知れませんが、我々の常識とは少し違いますので、お近くの矯正歯科専門医(日本矯正歯科学会の認定医かつ日本臨床矯正歯科医会のメンバー)にぜひ一度、現在の状態を診せて、ご相談下さい。

 また、1ヶ月目さんのご質問ですが、お気持ちは良く解りますよ!
 「抜歯後を埋めるために3番を4番の位置へ移動→2番を3番の位置へ移動→前歯を2番の位置へ移動すると元々前歯のあった場所に隙間ができるのではないでしょうか?」
 まず、歯を抜く理由に「抜歯スペースを埋めるため」という事はありません。
 歯を抜く理由は前歯を後退するためか、奥歯を前方移動するためです。

 つまり、4番を抜歯したスペースに犬歯を移動します。これにより、犬歯と前歯4本の間にスペースを作り、このスペースに前歯4本をセットで後退します。これは、歯列弓を上から見て考えると良くわかると思います。犬歯はU字型の歯列弓のちょうどコーナーにあります。この犬歯の後ろの4番を抜いて、後退するとコーナーが後ろへ下がるワケです。そして残った前歯は4本セットで犬歯まで後退すると新しいU字型の歯列弓ができ上がり、前歯には隙間が開いたりしないのがわかると思います。
 この前歯の後退の必要のない場合には、奥歯を前方へ移動してスペースを閉鎖します。
 
 文面から推察できる限りでお答えしましたが、お二人とも、ぜひ良く担当医とよくお話しをしてみて下さい。また、不安なことがあれば、ご質問お待ちしております。



上顎前突の子供の矯正について
2007年6月25日(月)03:05:43相談者:まさこ
はじめまして。5年生(10歳)の子供の矯正についてです。
矯正を始めたいのですが、いろいろわからないことも多く、調べていてこちらにたどり着きました。

かなりひどい上顎前突で、相談した矯正専門歯科では
・永久歯が生えそろうまでヘッドギアで奥歯をなるべく奥に下げる。
・第二臼歯以外の永久歯(あと2本で、すでに生えかけています)が生えそろったら、上の左右4番の抜歯後本格的な矯正をはじめる。
・下の歯は抜かない。
・抜歯のスペースだけでは足りないので、インプラント使用を奨めるが、小学生の間はできない。
・12歳臼歯か親知らずの抜歯も必要かもしれない。
とのことでした。

今の状態は口元の突出感がかなりあり、口を閉じるのが困難です。
なるべく早い時期にきれいに直してあげたいので、永久歯が生えそろったらすぐにでも本格的な矯正を始めたいと思っていたのですが、インプラント使用となると早くても2年後くらいからしか始められません。
それまでの間のヘッドギアだけの治療を続ける期間が長いように思うのですが、このくらいは普通なのでしょうか?

また、一度装置をつけて矯正を始めても、さらに抜歯するようなお話だったのが気になります。
説明を聞いたときには、「この状態だし、それも仕方がない」と思っていたのですが、落ち着いて考えてみると、装置をつけている期間が普通の方の2倍になるような気がします。

娘もかなりコンプレックスを持つ年頃になってきたため、少しでも早く治してあげたいのですが、ヘッドギアや本格的な矯正装置は、必要最低限の期間にとどめてあげたい、という思いもあります。
ヘッドギアでの効果があまり望めないなら、中学生になるまで待って、抜歯後インプラント矯正したほうが娘の負担が少ないのでは?とも思うのです。

周りでは第鬼の矯正を始めているお子さんもいるので、お話を聞いたりもするのですが、第二臼歯は生えてから第挟の治療を開始し、親知らずの影響を考え中学生の間に治療を終わらせることはしない、という矯正歯科もあるので、いつ始めるのがベストなのか迷っています。
実際に見ていただいたわけではないのに申し訳ございませんが、ご意見をお聞かせいただけたら幸いです。

回答 Re:上顎前突の子供の矯正について
2007年7月3日(火)15:04:26回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 まさこさん、初めまして!なかなか鋭い御指摘ありがとうございます。
 確かに「ヘッドギアでの効果があまり望めないなら、中学生になるまで待って、抜歯後インプラント矯正したほうが娘の負担が少ないのでは?」というお考えはごもっともです。現在お話を聞かれている先生はヘッドギアーの効果をあまり信じていらっしゃらないのかも知れませんね!
 しかし、小学校5年生、6年生と言えば、女の子が一番身長が伸びる時期で、これと同時に下あごの大きさもグングン大きくなる時期です。

 今回の相談された先生ご指摘の
・永久歯が生えそろうまでヘッドギアで奥歯をなるべく奥に下げる。
・第二臼歯以外の永久歯(あと2本で、すでに生えかけています)が生えそろったら、上の左右4番の抜歯後本格的な矯正をはじめる。
・下の歯は抜かない。
・抜歯のスペースだけでは足りないので、インプラント使用を奨めるが、小学生の間はできない。
・12歳臼歯か親知らずの抜歯も必要かもしれない。
 上記の項目は、歯の移動に関するものばかりで、上下のあごの成長に関連するご指摘は一つもありませんネ。

 ここからは私の私見ですが、小学校5年生くらいからヘッドギアーを使用することで、上の奥歯を後退できるだけでなく、ユーティリティーアーチという前歯4本だけにブラケットを装着して歯が萌出する方向とは逆方向へ押し戻し(圧下といいます)て、前歯の咬み合わせを浅くする事で、下あごの前方への成長を促進する事ができます。
 上下の歯を押し戻して咬み合わせを浅くして、下あごの前方成長を促進する事で、かなりひどい上顎前突でも7番の萌出を待たずに、自然に口を閉じることができ、さらに歯を抜かないで仕上げができる場合があります。
 「ヘッドギアーはたいして効果がない」とすれば、早く始めるだけ無駄という事になるかも知れませんが、私の診療室では小学校3、4年生から積極的にヘッドギアーとユーティリティアーチを使用することで、上下あご自体の位置を修正し、さらに抜歯しないで仕上げることができる患者さんが、たくさんいらっしゃいます。

 この時期から治療をスタートするメリットが想像できたでしょうか?
 しかし、もちろん、上顎前突のすべての患者さんに対して、あてはまるわけではありません。
 永久歯の生えるスペースが足りなく、歯の歯並びの悪い方やヘッドギアーを指定された時間装着できない方、下あごの成長方向が前方成分が少ない方は、やはり7番の萌出後に小臼歯を抜歯しなければならない方もいらっしゃいます。

 ぜひ、ヘッドギアーの良い効果を引き出してくれる先生を探して見てはいかがでしょうか?それとも、夏休みに私の診療室に来て話を聞いてみますか?スープカレーとさっぽろラーメンくらいはご案内しますよ!(笑)



矯正装置についての疑問
2007年6月24日(日)10:19:49相談者:ひこ
去年の4月から矯正をしています。
上の前歯の両脇2本が下の歯の内側に入っている状態でした。
上の歯は現在、でこぼこがなくなりましたが、まだ、噛んだ時、上下の前歯がぶつかり、正常なかみ合わせではありません。
今月からそのかみ合わせを直す最終的な調整ということで、今までとは違う装置が入ったのですが…
その装置について少し疑問があり、相談致します。

今まではまっすぐなワイヤーだけが通してあり、左右一箇所だけに小さなひっかけをつくって、そこにゴムをかけていました。
新しい装置には、上下の前歯2本づつを除いて、全部にいままでより大きなひっかけ部分のワイヤーがついています。
形としては、ゴルフクラブの打つところを横から見た時の輪郭のような形です。(うまく表現できなくてすみません)
ゴムをかけるのは左右一箇所づつだけなのですが、他の歯にもついているひっかけ部分は本当に必要なのでしょうか。
「他の歯にもひっかけるところがありますが、ゴムをだんだんずらしていくのですか」と質問したところ、「ゴムはずっと同じところです」と言われ、他の歯のところについてはなんだかわからないような言葉で、はぐらかされたような感じです。
もっとつっこんで聞けばよかったのですが、忙しそうだったので、聞けませんでした。

私の説明が下手でご理解いただけないかも知れませんが、回答いただけると幸いです。
宜しくお願い致します。

回答 Re:矯正装置についての疑問
2007年7月3日(火)14:26:37回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ひこさん、こんにちは!かなり考え込んでしまい、解答が遅くなってゴメンなさい。
 一生懸命に想像してみましたが、ひこさんの状態がいまいち良く解りません。

1.現在の状態はまだ「上の前歯の両脇2本が下の歯の内側に入っている」なのでしょうか?

2.「ゴルフのクラブの打つ所を横から見たひっかけ部分」は歯についているブラケットについているのでしょうか?それとも、ワイヤーについているのでしょうか??

3.治療されているのは、矯正歯科医ですか?

 以上、もう一度お教え下さい。

すみません…
2007年7月5日(木)22:48:00返信者:ひこ
説明が下手で、いろいろ悩ませてしまったようで、申し訳ありません。

1.現状
今は、上の歯が下の内側に入っている状態ではありません。正常なかみ合わせは、上の歯が下の歯にかぶさっている状態ですよね。
現在、上下の前歯の先がちょうどぶつかる状態で重なるところまでいっていません。

2.ひっかけ部分
ワイヤーについています。ついているというより、ワイヤー自体が曲がりながらブラケットにはまっているという形です。
上の歯のひっかけ部分は上の方向に、下の歯のひっかけ部分は下の方向についています。

3.歯科医
矯正専門の歯科医です。

またもや説明が下手で本当にすみません。これでご理解いただけなかったら、あきらめます。(-_-;)

p.s.
しつこいようですが、ついでにもう一つ質問があるのですが…
ゴムは、上の歯の奥のほうから、下の歯の前のほうにかけてあります。逆ハの字の状態です。
反対咬合の場合、このかけ方は正常ですか?

本当にお時間をとらせてしまって、申し訳ありません。m(__)m

宜しくお願い致します。

回答 Re:矯正装置についての疑問
2007年7月7日(土)18:12:01回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ひこさん、お返事ありがとうございます。
 「ひかっけ部分のついたワイヤー」とおっしゃっているのはこれかな?と思う画像を貼付けてありますので、ご覧下さい。
 
 http://www.withmac.net/appguid/sample/multiloop.html

 もし、この装置であれば、ご説明致します。
お返事、御待ちしております!=^エ^=!

ありがとうございます。
2007年7月8日(日)22:29:41返信者:ひこ
画像拝見致しました。
まさにこれです!
この画像の下の歯のワイヤーについているひっかけ部分が上の歯のワイヤーにもついているのです。
ゴムは画像の上段と同じかけ方ですが、1本だけです。

本当の度々で申し訳ありませんが、ご説明宜しくお願い致します。m(__)m

回答 Re:マルチループ(MEAW)の説明
2007年7月10日(火)11:38:22回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ひこさん、こんにちは!やっぱりでしたか!

 このワイヤーは一般的にはマルチループと呼ばれており、韓国系アメリカ人のドクター キムが考案されたものです、正式にはMulti-loop Edgewise Arch-Wire(MEAW)と言い、キム先生本人は「ミュー」または「ミョー」と発音して欲しいを言っていました。

 これは、断面が長方形の比較的堅いワイヤーにL字型のループ(ひこさんの言っている「ひかっけ部分のついたワイヤー」)を犬歯から後ろの臼歯部の各々の歯の間に曲げ込んで、ワイヤーの弾力性を維持しながら、ゴムの力とバランスさせて臼歯の位置をコントロールするためのワイヤーです。
 従って、ひこさんが「ひかっけ部分」と思ってる部分は、ワイヤーに弾力性を維持するためのループで、本来はゴムをひっかけるのもではありません。歯の移動を行なう際に、ある一定の方向性を維持するために、上下の歯の間にゴムを使用しますが、このゴムをひっかけるために便宜的に使用する事はありますが。(笑)
 従って、ゴムのかける部分を順番に移動して行く事もありません。

 また「ゴムは、上の歯の奥のほうから、下の歯の前のほうにかけてあります。逆ハの字の状態です。 反対咬合の場合、このかけ方は正常ですか? 」と言うことですが、こればclass Three elasticと言い、下の前歯を内側へ、上の前歯を前方へ移動するためのゴムです。

 今回は、担当の先生もしくはアシスタントの装置の説明が不十分だったようです。
 ごめんなさん。
 しかし、このMEAWは、曲げるのに時間もかかり、コントロールもかなり微妙な難しい装置です。加えて、患者さんがゴムを使用してくれないと、反対咬合がかえって悪化する場合もある、ちょっと怖い装置です。このような、ちょっとマニアックに装置をお使いになっている担当医は、かなり腕に自信がある先生かも知れませんね!
 次回は、ぜひ担当にも装置の説明をしてもらって下さい。
 きっと、ひこさんにしっかりとゴムを使用してもらうために、喜んで説明していただけると思いますよ!


度々、申し訳ありません。
2007年7月10日(火)22:57:57返信者:ひこ
丁寧にご説明していただき、本当にありがとうございます。

本当に申し訳ないのですが、また、質問です。

「マニアックな装置」という言葉が妙に気になり、不安になりました。
この装置は一般的ではないと言う事でしょうか…

確かにゴムに関しては「ちゃんとつけていただかないと装置をはずすのが遅くなります」との説明はありました。が、反対咬合がかえって悪化するとは聞いていませんでした。正直、昼間ずっとゴムをつけていることはできません。今、夜寝るときだけつけています。
これでは、小笠原先生のおっしゃるように「悪化する」のでしょうか。

今思えば、途中で虫歯がみつかり、他の歯医者に行ったとき、「これはどこの歯科ですか」と、不審そうに聞かれました。

その時、聞けばよかったです。「この装置変ですか」と…

「怖い装置」なのですか。ちょっと不安、いやかなり不安です。



回答 Re:マルチループについて
2007年7月11日(水)19:43:50回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ひこさん、ごめんなさい。
 「マニア」という言葉が不安をあおってしまったようです。
 ここで言った「マニア」とは、かなり高度なテクニックを要するという意味です。
 変わってるとか、一般的でないとか、変態のとかいう意味ではありません。
 「誰でもできる矯正」「スピード矯正」などのように、できるだけ矯正歯科医がワイヤーをまげなくても、治療が終了してしまう矯正治療と対局をなす立場として使いました。
 近年のアメリカの矯正治療は、えてしてこのよう全てイージーな治療方法を開発するのに多くのエネルギーをさいています。
 しかし、私は矯正歯科医がワイヤーを曲げる必要のない矯正治療がそんなに立派なものだとは思っていません。一人一人の患者さんに最も適した治療を提供するのが仕事と言うなら、ワイヤーも一人一の患者さんに曲げなくてはなりません。従って、私自信も、なにを隠そう「マニア」な矯正歯科医の一人です。

 私が言いたかったのは、かなり高度なテクニックをお持ちの担当医のようなので、いたずらに「疑ったり」、「不安」になるよりもしっかりとお話を聞いて、一つの治療目標に向かって頑張ってはいかがですか?という事です。
 ご心配されているように、「ちゃんとゴムをしないと」という意味は、昼間もゴムを使用して下さいと言うことです。悪くなるかどうかは、ワイヤーの力の入れ具合(アクチベート量と言います)次第です。どういう理由で夜間しかゴムができないのか解りませんが、ゴムは歯を磨く時と場合によっては食事中以外は常時装着するのが原則です。

 「途中で虫歯がみつかり、他の歯医者に行ったとき、これはどこの歯科ですかと、不審そうに聞かれました。」と言うことですが、矯正歯科は素人の一般歯科の先生は、当然このMEAWなんて知らないでしょう。ひこさんは、この一般歯科の先生に「この装置知らない」と、もし言われてさらに不安になるのでしょうか?これは、美味しい南国の見知らぬフルーツを「怖くなって食べない」のと同じですよ!これをお伝えするために、私がいろいろこの掲示版に書いて居るのもご理解下さい。


m(__)m
2007年7月11日(水)23:15:21返信者:ひこ
返信ありがとうございます。
「マニア」を誤解していたようで申し訳ありません。
高度な技術を持っているということを理解でき、安心致しました。これからは、主治医を信じて通院したいと思います。
色々丁寧にご説明いただき、本当にありがとうございました。

p.s.
因みに、虫歯になった時に他の歯科に行ったときには「MEAW」ではありませんでした。まっすぐなワイヤーだけでした。またもや私の説明不足で申し訳ありません。でも、一般歯科の先生には分からないことは、きっとあるのだと理解しました。すみませんでした。

子供の歯並び
2007年6月23日(土)23:03:12相談者:たいちゃんママ
9歳の男の子の母です。5〜6歳ごろ前歯の永久歯が4本ともガタガタに生え換わってしまいました。掛かり付けの先生からは「暫く様子を見てもいい。」と言われたので安心して様子を見ていたのですが、その後自然に3本はほとんどきれいに並んだのですが上前歯1本だけが出た状態になり気になっておりました。先日、とうとう掛かり付けの先生から矯正の話をされて、とても動揺しております。他の歯のように自然に歯並びが良くなる事はないのでしょうか?矯正というと金額も高く治療日数もかかると聞きました。こちらの掲示板を読んでみると、自然に・・とはいかなさそうですが(>_<)

回答 Re:子供の歯並びの治療について
2007年6月30日(土)20:01:10回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 たいちゃんママさん、こんにちは!子供の生え変わりの時期の歯並びについて、ご質問ありがとうございます。
 生えて来たばかりの歯は多少デコボコでも、スペースさえあれば、自然に収まる所へ治まってしまうのは良くある事です。しかし、最後に出て来た歯が、治まるスペースがなくて、内側へ入ってしまったり捻れてしうまうのも、良くありますね!
 この場合は、お気づきの事と思いますが、自然に良くなるという事はありません。
 9歳くらいのお子さんの場合には、

1.上下のあご自体の位置に問題のある方
2.前歯など歯のデコボコによって、ズレて咬む癖がある方
3.口呼吸や指しゃぶり、舌を突き出して飲み込む癖などの悪い癖のある方
 そして、
4.一期治療を行なうことで、歯を抜かないで治療する事が出来る可能性のかる方

 上記の4つに該当する症状を持つ方は、抑制矯正治療(1期治療)を行なって、今後のあごの成長がネジ曲がらないようにしておく必要があります。

 しかし、上記の症状があるかないかは、ご両親ではご判断できないと思いますので、ぜひお近くの矯正歯科医(日本矯正歯科学会の認定医かつ日本臨床矯正歯科医会のメンバーなら、なお良い)へご相談下さい。
 初診時の「矯正相談」を行なって、かなり詳しく具体的に治療開始時期や期間、使用する装置、料金など説明してくれると思います。
 その先生の話を聞いた上で、まだ解らない事がありましたら、また書き込みお待ちしております。



Re:子供の歯並び
2007年7月4日(水)13:33:30返信者:匿名
御助言有難うございます。確かに口呼吸をしている事が多いように思います。主人と本人を交えて相談をします。有難うございました。

はじめまして
2007年6月23日(土)22:23:53相談者:鈴木
ご相談したいことがあります。
今矯正治療一ヶ月目です。張り切って歯磨頑張っています。実は前歯二本20年程前に神経を抜いており根元まで削り銀色の土台を入れそこに差し歯をしています。歯はほとんどない状態だと思います。矯正に踏み切ったのはよかったのですがその前歯が気になって仕方ありません。こんな弱い歯を動かしても大丈夫なんでしょうか?今更何を?と言われそうですがやはり心配です。前歯を抜く方法の方が良かったのでしょうか?年齢も30代後半での決意でした。矯正の途中で前歯がなくなる事を想像してしまい悩んでいます。矯正の先生はとても良い先生だと思います。どうかアドバイスよろしくお願いいたします。

回答 Re:20年前に治療した差し歯の移動
2007年6月30日(土)19:45:13回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 鈴木さん、はじめまして!矯正治療に対する期待が滲み出る書き込みに、身も心も引き締まる想いです。しかし、30代後半での治療開始は、まだまだお若いですよ!!

 さて、「前歯二本20年程前に神経を抜いており根元まで削り銀色の土台を入れそこに差し歯」とのことですが、これは、歯の根より歯冠と言われる、歯茎から上に露出している部分の修復「補綴」と言われる治療です。
 根の神経の治療は虫歯が波及して感染している場合には、感染した神経を含む「歯髄」と言われる組織は除去して、感染した歯質を一層除去して細菌感染を完全に防ぐ治療を行ないます。このような神経の治療を行なった上で、この神経のあった部分の穴に根官充填剤と言われる材料を充填し、その上部に土台となる歯台構築という心棒を立てて、この芯に歯の形をした金属やセラミックなどの冠(クラウン)を被せるのが歯冠補綴です。

 鈴木さんも、上記の治療を20年以上前に行なったわけです。
 しかし、これらの根官治療と根幹充填、さらには歯台構築と歯冠補綴を行なったからと言って「弱い歯」というのは、少し違います。確かに鈴木さんのおっしゃる通り、御自分の歯の歯冠部分と歯髄の部分は人工物で置き換えられていますが、元の御自分の歯と比較してひどく劣っているワケでありませんし、弱くなっているワケでもありません。
 さらに、根の表面にある「歯根膜」は健全です。この「歯根膜」の中で歯の根の周囲の歯槽骨が吸収されたり、歯槽骨が新しく作られたりして、歯が移動したように見えるわけです。

 従って、我々矯正歯科医が歯を移動する場合にもっとも重要な部分がこの歯根膜です。
 この歯根膜さえ健全であれば、歯の移動に支障はありません。
 前記した、根管治療や歯冠補綴が行なわれていても、同様にまったく歯の移動の障害にはなりません。
 30代、40代の患者さんでは、どうしてもすでに治療がされている歯が多くなりますが、このような歯を移動する場合にも心配はいりません。
 気をつけておかなかればならないのは、歯周病といわれるいわゆる「歯槽膿ろう」です。この場合には歯茎と歯根の間に入り込んだ歯周病菌が、歯根膜を上部から深い部分に向かって破壊して行きますので、重篤になると歯の移動が困難になります、また、交通事故や怪我による外傷歯もこの衝撃で歯根膜が壊れている場合があり要注意です。
 従って、文面を拝見する限り鈴木さんの場合には、あまり心配されなくても大丈夫と思います。
 特に、矯正の良いドクターに巡り会えたようで、ホントに良かったです。安心して治療を続けて下さい。


短根歯を矯正しています。
2007年6月23日(土)04:27:30相談者:あとちょっと
はじめまして。

匿名さんからの質問に対する、2007年3月13日の小笠原先生のご回答を興味深く読ませていただきました。
28歳女性です。06年12月から歯科矯正を始めましたが、上の前歯2本が短根のようです。
開始時も短根気味だとは言われていましたが、今日の診察で更に短くなっていることがわかりました。それでもそこまで危険ということはないので、あと2ヶ月くらい様子を見てみましょうということでした。
私の矯正は、どちらかというと奥歯中心です。奥歯はあと半年はかかりそうですが、前歯は殆ど揃いました。前歯をこれから大きく動かす必要は無いようです(最後に隙間を詰めるくらいだそうです)。

短根歯の短根化を防ぐ、または遅らせる方法は何かありませんでしょうか。
何か短根化予防の食べ物や、サプリメントを教えていただけませんでしょうか。

宜しくお願い致します。

Re:短根歯を矯正しています。
2007年6月23日(土)11:57:04返信者:あとちょっと
先ほど上のメッセージを送信させてもらいましたあとちょっとです。
今日の診察で矯正開始前のレントゲンと新しいものを見比べながら「少し短くなった」という説明を受け、へこみながら短根歯について調べていたときに運良くこちらのサイトにたどり着くことができました。
短根歯に限らず、矯正にまつわるいろんな質問に丁寧にご回答くださる小笠原先生のアドバイスは本当に勉強になります。

今日のレントゲンでは歯の根っこの境目が少しじんわり溶けてしまったようにみえました。
上の前2本は脇に比べ、7割か、もしかしたら6.5割くらいだと思います。半分まではいっていないと思います。
もともと極端な出っ歯だったというわけではなく、右2番と1番が少し重なっていた感じです。

せっかくここまで来たのに、(まだ決まったわけではありませんが…!!)途中で止めなくてはいけなくなるのは非常に残念です。
だからといってこのまま短根化を進ませ、終いには抜け落ちたりしてしまっても困りますし、
矯正が終わったのにおせんべいもぼりぼり出来なくなるのは寂しいです。

短根が進行しているといわれ、落ち込み気味の私にご助言を頂ければ感激です。
どうぞ宜しくお願いいたします。

回答 Re:短根歯を矯正しています。
2007年6月29日(金)20:43:09回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 あとちょっとさん、こんにちは!この掲示板での私の書き込みの過去ログを丁寧にお読みになってくれているようで、大変嬉しいです。私も読み返して「なかなか良い事言ってるじゃん」とか「あれ、誤字が・・」とか発見しながら振り返っています。

 さて、短根歯や歯根吸収についてのご質問ですが、進行していると言われるとショックなのは拝察致します。しかし、まったくの私見ですが根の長さは通常の半分あれば、普通の生活ができるように思います。

 以前も書いたと思いますが、実はこの分野はまだ良く解っていない事が多いです。
 従って「短根化予防の食べ物や、サプリメント」も良く解っていません。
 外国の偉い先生の研究では、喘息や無呼吸症候群などの呼吸器系の疾患を持った方に多いとも言われていますが、それもまだ追認されているワケではありません。
 現在の所、できるだけ無理な力を加えないように、そっとしておく事しかないようです。矯正治療を行なう場合もできるうだけ弱い持続的な力を加えて、移動量も可能な限り少なくするようにしています。

 我々矯正歯科医も単根歯や歯根吸収には、常に注意して治療を行なっいますが、年に何例か、根の先端部が吸収されてしまう場合があります。このような場合は、移動終了後にも気をつけてレントゲン写真で追跡しますが、その後も吸収が続く事はまずないように思います。
 また、私の患者さんでも、初診時から根の長さが通常の3分の1くらいしかなく、治療の開始にも躊躇し、治療中にも随分心配しましたが、動的な治療を約2年、その後の保定を約3年後でも、それほど根の吸収が進行することもなく、実用上、まったく心配なく「センベイもたくあんもボリボリ」で経過している患者さんもいらっしゃいます。もっとも、彼女はせんべいたタクアンは奥歯で咬んでいるようですが!(笑い)。あとちょっとさんも、あまり悲観的にお考えにならない方が、根も吸収しにくくなるのでは??

 以上は学術的な研究ではなく、私の臨床上の私見です。
 あまり、参考にならない意見ごめんなさい。
 現在の技術レベルでは、注意して観察して行くしかないというのが結論です。
 また、心配な事がありましたら、書き込みお待ちしております。



ありがとう御座いました。
2007年7月2日(月)11:16:28返信者:あとちょっと
小笠原先生

大変丁寧なご回答ありがとう御座いました。
まだまだわからないことが多いということ
ですので、残念ですが、しょうがありませんね!
アドバイスを頂いたとおり、あまり悲観的になら
ずに前向きに矯正に取り組んでいきたいと思い
ます。終了が待ちどうしいです!

たくさんの患者さんの歯をきれいにして下さっ
てありがとう御座います。ますますのご活躍を
お祈りしております。



取消

回答 Re:一期治療と二期治療の意味について
2007年6月21日(木)21:13:10回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 Senさん、はじめまして!子供の矯正治療の開始時期についてのご質問ありがとうございます。

 Senさんのお嬢さんは、基本的には叢生(歯並びがデコボコ)の症例のようですね!
 あと、少し上の歯が出過ぎか咬み合わせが深過ぎかも知れません。
 「今から始めると1期治療で終われるのでしょうか?親の気持ちとしては早く治してあげたいのですが、1期で終われないのだったら負担とか考えると2期からにしようか迷います。」
 という御質問ですが、一期治療と二期治療についてご説明します。

 一期治療は抑制矯正治療と言い、「これ以上悪くしない治療」です。
 二期治療は全部の永久歯に対する治療で、本格矯正治療とも言います。

 一期治療の必要な方には、
1.上下のあご自体の位置に問題のある方
2.前歯など歯のデコボコによって、ズレて咬む癖がある方
3.口呼吸や指しゃぶり、舌を突き出して飲み込む癖などの悪い癖のある方
 そして、
4.一期治療を行なうことで、歯を抜かないで治療する事が出来る可能性のある方

 つまり、一期治療を行なえば、二期は必要ないということではありません。
 子供の場合は、身長が伸びる時に下あごだけがどんどん大きくなる成長パターンを示します。これによって、反対咬合の子はどんどん下あごが突出して症状が悪化しますが、下あごが引っ込んで上の歯が出過ぎになっている子は、成長を利用して上下のあごの関係を改善する唯一のチャンスです。

 Senさんのお嬢さんは、上顎前突でも反対咬合でもありませんので、悪い癖がなければ二期治療からのスタートで良いわけです。
 しかし、あごの幅を側方へ拡大したり、奥歯を後退することで、前歯が出過ぎにならない範囲で歯を抜かないで並べられるような場合には、全部の永久歯が生え揃う前に治療を開始した方が良い場合もあります。これらの治療は小学校高学年までに済ませてしまわないと、できなくなってしまう治療も少なくありません。
 ただし、この拡大を行なっても、永久歯がすべて生え揃った時点で、やっぱり前歯が出過ぎになっしまった場合や二本目の奥歯(第二大臼歯)が生えるスペースがない場合には、やはり小臼歯を抜歯して治療しなければならない場合もあります。

 このように、一期治療と二期治療では、その役割が全然異なりますので、一期治療だけで二期治療を行なわなくても良い患者さんも中にはおりますが、とても少ないと考えて良いでしょう。
 最後に、かかりつけの先生に「将来的には矯正はさけられないが、軽度だし今は混合期なので、アゴ伸ばしするとスキッパになる可能性が高い」と言われたようですが、スキッ歯になるくらい、あごは伸ばせませんのでので、ご安心を!!



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