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タイトルなし
2022年1月26日(水)相談者:ひかる(女性)30歳 東京都
開口のため約1年半矯正器具をつけていました。
去年の6月に外れて、今は保定期間中です。
現在保定用のマウスピースも毎日20時間はつけているのでしっかりとハマってくれています。
しかし無意識で気づかなかったのですが左で噛む癖が昔からあったようで矯正後も右の歯の噛み合わせが悪く奥歯だけしか噛み合ってないようです。
先生にこれからは右だけで噛むようにと言われ意識してこの1ヶ月半、右だけで食事をしています。
ですが、右は未だに噛み合わせ悪く噛み合ってないのがよく分かります。
まだ1ヶ月半ですがそのまま右だけで噛み続けて良いのでしょうか?
不安でどうすれば良いのか分からないので質問させて頂きました。

回答  開咬の治療について
2022年1月28日(金)12:33:29回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ひかるさん、こんににちは。ご質問ありがとうございます。

 さて、最初は上下の歯が咬み合わない開咬で治療を開始したようですが、この症状は矯正歯科治療の中でも最も難しい治療の一つです。その理由は、開咬の原因が舌を突き出す癖や口呼吸に関連していたり、奥歯の高さが問題だったり、咬む筋肉や顎関節の問題だったりと多岐に渡っているからです。治療は原因を特定して、それを除去するように治療しないと、治療後にまた元の開咬に「あと戻り」する事になります。

 このため、私の場合は歯に装置を装着する前に、舌を突き出して飲み込む癖を治す口腔周囲筋機能訓練法(MFT)を8か月ほどかけて行ったり、上の奥歯の高さをコントロールする被るタイプの装置を使用したりします。最近では、あごの骨にネジのようなインプラントを打ち込んで、この装置から歯を移動する力をかける先生も多いです。

 ひかるさんの文章からは、「開咬」と「1年半の治療期間」しか解らず、お口の中の状態も想像するに難しく、使用された装置も解らないので、我々矯正歯科医が一般的に行っている治療方法をご紹介させていただきました。

 また、現在使用されているマウスピースですが、治療結果を安定させて、後戻りを防ぐためのものなのか、積極的に歯を移動するためのマウスピースなのか解りませんので判断が難しいと思います。

 上記の治療段階から考えると、1年半の治療期間は非常に短いと思いますので、お近くの矯正歯科がある歯学部の大学病院を受診されるのをお勧めします。その上でもう少し詳しく治療の手順などをお聞きし、精密検査を行って現在の状態を正しく判断し、今後の治療方針を考える方が良さそうです。一見、遠回りのように見えると思いますが、急がば回れの言葉通りではないでしょうか。

 矯正治療の方法は一つではなく、その患者さんの不正咬合の原因によって、選択枝はいくつもあります。ここで、原点に立ち返って、もう一度考えてみるのが一番現実的な道と思います。またご質問がありましたら、お待ちしております。


急速拡大装置装着時の処置
2020年9月14日(月)相談者:アキ(女性)40歳 大阪府
小学2年生の娘が出っ歯を治すため矯正を始め、上顎に急速拡大装置を装着しました。
六歳臼歯の一つ手前の歯に輪が一つかかっているタイプの装置です。
装着の際に「装着のため、歯の間に隙間を作りますね」と、歯を削られたようでした。
削った場所は不明です。

虫歯ではない歯(永久歯であれば特に)を削ることに驚いてしまったのですが、
急速拡大装置を装着する際に歯を削るのは普通のことなのでしょうか。
また、健康な歯を削って、しみる、虫歯になりやすくなるなど問題はないのでしょうか。
今後、急速拡大装置をとった後、歯の間に隙間が残ったままになるのでしょうか。

ご回答よろしくお願いいたします。

回答 Re:急速拡大装置装着時の処置
2020年9月23日(水)13:04:29回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 アキさん、書き込みありがとうございます。書き込みによると、歯列弓を側方へ拡大する装置を装着する際に歯を削られたようですね。装置をつけたのは、六歳臼歯の一つ手前の歯に輪が一つかかっているタイプのようです。現在、6歳であればまだ永久歯の第二小臼歯は生えていないため、二本目の乳歯の奥歯(第二乳臼歯)と思います。

 この乳歯は、乳歯の中では最も大きな歯で、咬む面に近い部分の大きさが大きく、ハグキに近い部分の歯頸部は少し細くなっている形態のものが多い歯です。このような根元の方が細くなっている歯に、リング状のバンドを入れようとすると、どうしても咬む面に近い部分の太くなっている部分に合わせてサイズを選択しなくてはなりません。しかし、このサイズを入れた場合、咬む面に近い部分はピッタリでも、歯頸部はかなりサイズが余った状態になり、その部分は歯垢や汚れのたまり場になってしまう事になります。

 これを避けるために、咬む面に近い部分の張り出した部分をほんの0.5mmほど削除して、歯頸部が不潔な形態になりにくくするのを、担当医は「装着のため、歯の間に隙間を作りますね」と言ったのだと思います。この処置は、このような根元と先端部の大きさが異なる乳臼歯の場合はには標準的な処置で、特にエナメル質の厚くなった部分をほんの少し削るので、その後、虫歯になり易くなったり、シミたりする事はほとんどありません。

 また、この第二乳臼歯の後に生えて来る永久歯は、乳歯より少し小さい第二小臼歯という歯が生えて来ますので、ほんのゼロ・数ミリ削ってもあとで永久歯に隙間は生じたるすることもほとんどありません。

 お母さんとしては、虫歯でもなんでもない歯を削ってしまってから「装着のため歯の間に隙間を作ります」と言われても、何やっているんだ!!と思われるのは、ごもっともです。やはり、担当医が少し事前の説明が足りなかったようで申し分けありません。

 今後は、アキさんも「どの歯を」「何のために」「どの程度」削ったのか、ぜひその場で担当医に説明を求めてください。待合室が混んで来たりすると、密を避けるために、我々矯正歯科医もついつい説明を簡単に終わらせてしまいがちです。私の場合は、装置を装着した後は必ずお母さんにもチェアーサイドに入っていただき、患者さんのお口の中の装置をお見せしながら、装置の目的と使用方法、注意事項などをご本人とお母さんに説明するようにしています。

 矯正歯科治療は、我々矯正歯科医と患者さんの信頼関係が治療の成果にも大きく影響します。「え!?何??」と思ったら、その場で担当医に説明を求めて、納得して帰る事が、治療の大きな力になります。また何か解らない事があれば、書き込お待ちしております。

Re:急速拡大装置装着時の処置
2020年9月29日(火)08:03:22返信者:アキ
小笠原先生

お忙しい中、ご丁寧なご回答ありがとうございました。
大変わかりやすく、処置に納得することができました。

先生のご指摘通り、あの時は疑問を抱いたまま帰宅したため、今後の治療に不安を感じてしまいました。
今後は、疑問に思った時点で担当医に説明を求めようと思います。
本当にありがとうございました。


バネによる治療
2020年6月2日(火)相談者:ボブ(男性)12歳 東京都
上の歯は混合歯列です。顎が小さくて歯が並びきらないと言われワイヤー矯正を始めました。乳歯二本(乳犬歯第一乳臼歯)が抜けていて歯のスペースは1本弱くらいしかありません。反対は八重歯生え始めです。
まだ第二乳臼歯もあります。
下の歯の犬歯を間に入れるためバネを使って少し歯を動かしたところ、片側が内側に入り、前の歯が4本外側に倒れたのか上下の噛み合わせが浅くなりました。
上の歯も同じようにバネを使いスペースを作ると言うのは歯が前に出すぎてしまわないか心配です。
検索するとバネは抜歯の時に移動で使用することが多いように思います。今の治療は歯のスペースが無いのにバネで場所を取り合うように感じてしまいました。
バネで顎は拡大しませんよね?歯が出っ歯のようにこんもり開いていってしまいますか?
この治療続けて大丈夫でしょうか。

回答 Re:バネによる治療
2020年6月8日(月)12:36:55回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ボブさんこんにちは!書き込みありがとうございます。
 結論から言うと、ボブさんの疑問はおっしゃる通りです。

 さて、「顎が小さくで並びきらない」と言う意味から解説しましょう。

 歯が大きいのか?それともあごが小さいのか??
 どちらか一方か、または両方でも歯並びが悪くなります。
 それでは、あごの大きさとは、どの部分を言うのでしょう?

 あごの大きさの計り方は、右の奥歯(第一大臼歯:6歳臼歯)の前面から、左の奥歯(第一大臼歯:6歳臼歯)の前面までの長さを言います。つまり、歯列を上下から見た時に、乳歯の奥歯の後ろから、いきなり生えて来る永久歯(第一大臼歯:6歳臼歯)の右前面から左前面までアーチの長さです。レントゲンや抜けた歯のスペースと平均的な新しく生えて来る永久歯の大きさを比べているのではない事を覚えておいてください。

 では、歯の大きさはどうやって計るのでしょう。これは、右の奥歯(第一大臼歯:6歳臼歯)から左の奥歯(第一大臼歯:6歳臼歯)と、その間に乳歯と生え変わる10本の永久歯の幅を全部足し算した大きさが、その方の永久歯の大きさになります、

 ここで、上記のあごの大きさ(右奥歯から左奥歯のアーチの長さ)が10cmだったとしましょう。このスペースに、1本1cmの歯が10本生えて来れば、ジャストフィットします。しかし、1本の歯の大きさが1.2cmだったとすると、12cmのあごの大きさが必要です。この2cmのスペースの不足分だけ、重なって生えて来なくてはなりません。この重なった部分は歯並びが悪くなる部分です。

 現在、ボブさんの歯は抜け換わっている途中で、「乳歯二本(乳犬歯と第一乳臼歯)が抜けていて歯のスペースは1本弱くらいしかない」と言う事です。乳歯から永久歯への生え替わりは、上下の前歯から始まります。この時、生えて来るのが早い歯が先にスペースを占領してしまいます。上の前歯4本が生え揃った所で、次に生えて来る犬歯かその後方の第一小臼歯のスペースが1本分しか無くなっているワケです。

 さて、現在の1本分しかないスペースを広げると、前歯が前へ出てしまったり、開いたスペースの前後の歯が外側へ飛び出したり、内側へ倒れたりするは当たり前です。スペースが足りない部分だけを隙間を開こうとすると、隣の歯や前歯が出っ歯になるのは想像でききると思います。

 歯が大きいのをそのままにして、あごの大きさを拡大して解決しようとすると、奥歯から奥歯のアーチの長さを大きくする必要があります。つまり、前歯を前へ出すか、幅を広げるか、奥歯を後退するかのどれかが必要です。

 この歯列を拡大して解決すべき状態は、前歯が内側へ倒れて歯並びの悪い場合、あごの幅が狭くて歯並びが悪い場合、または、奥歯の後方移動が必要な場合で、それもアリです。

 ここまで読んでいただければ、1本分しかスペースがない場合にその部分だけ隙間を開ける治療が、少し違う事が解っていただけたと思います。

 まずは、きちんと計測して、あごが小さいのか歯が大きいのかを判定すること。さらに、前歯の位置を前方へ出しても良いのか、それとも後退する必要があるのか?奥歯の位置は後退した方が良いのかどうか?これらをセファロと呼ばれる側方頭部規格X線写真というレントゲン写真を計測して、判定するのが正しい道筋です。

 また、あごの大きさが小さくのではなく、歯が大きい場合は歯のサイズを小さくしなくては治りません。前歯の位置が正常で、あごの横幅も正常、奥歯の後退も行う必要が無い場合には、この歯を小さくする治療方法が正解です。

 歯の大きさが極端に大きく、あごの大きさを大きくしても追いつかない場合には、やはり歯の大きさを小さくする必要があります。これが、歯の本数を減らして治療する必要があると言うことです。簡単に言うと、歯を抜いて矯正歯科治療が必要が方が、これに当たります。

 総括すると、歯の生えて来るスペースがない原因を突き止めないで、隙間を開くのは間違っています。

 我々、矯正歯科医はまずはしっかりと検査を行って、その患者さんの現在の状況を数値化して判定する診断という作業を行います。その上で、骨格にどの程度の問題があるか?今後の正常なあごの成長の軌道に乗せるにはどうしたら良いか、まだ乳歯が残っている状況でどのような治療が必要かを判定して、介入する時期(治療開始時期)と方法(矯正装置)を選択します。

 ボブさんの担当医は矯正歯科医でしょうか?矯正歯科の専門教育を受けた先生は日本矯正歯科学会の認定医か、臨床指導医の資格を持っていますので、日本矯正歯科学会のホームページで簡単に検索できます。できれば、日本矯正歯科学会の認定医か臨床指導医の資格を持っている先生でに、もう一度ご相談ください。また、矯正歯科を専門にされている先生方の集まりである日本臨床矯正歯科医会に所属されている先生であれば、さらに安心です。

 少しでもお役に立てれば、嬉しいです。
 また、質問がありましたら、書き込みを待ちしております。


抜歯表矯正は途中でやめられますか?
2020年6月1日(月)相談者:あいな(女性)26歳 東京都
あいなと申します。
表矯正始めて3ヶ月経過しました。
歯並びは綺麗だったのですが上が出ていたため、
上下2本ずつ抜歯をして引っ込めるために矯正を始めました。
下顎が平均より長いため、上の歯が全体的に出ていてもそこまで気にならないでいられたと先生に言われました。
矯正をすることで出っ歯は治せるが、下顎が平均より長いため、
矯正終了時には少し顎が出るのが気になるかもしれない、
と言われました。
当初はそこまで顎の長さなど気にしていなかったのですが、
最近、顎が出てきているなと感じています。
抜歯部分はまだ隙間があるのですが、
可能なら差し歯などで隙間を埋めて途中で辞めたいと思っています。
ちなみに矯正期間は2年間と言われております。


抜歯部分に差し歯など使用して途中で辞めるなどの選択肢はありますでしょうか?


回答 Re:抜歯表矯正は途中でやめられますか?
2020年6月5日(金)18:30:12回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
あいなさん、書き込みありがとうございます。
歯の移動が進むにつれて、不安な事が出てくるのは当然のことと思います。
現在のあいなさんのお考えは、担当医へ伝えたでしょうか?
ぜひ、お口の中やお顔を拝見できない私のような者ではなく、担当医の先生へ
おたずねください。きっと納得の行く回答が得られると思います。

ここからは、私の予測と推測が入って来ますので、あらかじめお断りしておきたいと思います。

 まず、担当医の先生が「下顎が平均より長いため、上の歯が全体的に出ていても、そこまで気にならない」と言う意味を考えてみたいと思います。あいなさんの気になっている所は「上が出ている事」でしたので、担当医の分析の結果は「上だけでなく、下も出ています」という事だと思います。下も出ているために、上が出ている感じが弱まったという事を言っているのだと思います。

 さらに「矯正をすることで出っ歯は治せるが、下顎が平均より長いため、 矯正終了時には少し顎が出るのが気になるかもしれない」の意味を考えてみます。今回の治療では、上下左右の小臼歯を1本づつ抜歯して、上下の前歯を後退するので、上下の前歯は両方とも後退します。このため、鼻のてっぺんと下あごの先端を結ぶライン(Eラインと言います)に対して、上下の口唇が後退するため、下あごの先端部分(オトガイ部と言います)が現在より、目立つかも知れませんと言うことだと思います。

 通常、あいなさんのように、上下の前歯が出過ぎの場合には、口を閉じる時に上下の口唇が前歯を覆うためにギュッと伸びて、オトガイ部の筋が緊張するために、口元の突出が強調されて、オトガイ本来の形態が損なわれて、下あごの先端が引っ込んだように見えるようになります。

 この出過ぎの上下の前歯を後退することで、口元の筋肉の緊張が解けて、口唇の位置は後退し、それに伴ってオトガイ部の形態が本来の形に回復します。このことを、担当医の先生は、矯正治療によって少しあごが出て来たような気がするかも知れませんと言ったのだと思います。

 この「オトガイ部の本来の形」を回復する事は、矯正歯科治療の目的でもあり、我々矯正歯科医は非常に好ましい変化と捉えています。ただ、患者さんによっては、この変化も好ましく捉えられずに「下あごが出て来た」と感じられる方がいる事も確かです。

 そのために、担当医の先生は上記のような説明をされたのではないでしょうか?
 抜歯して矯正歯科治療を始めて3か月目であれば、まだまだ治療の入り口ですので、
やっと上下の歯を真っ直ぐに並べ終わったか、その途中という初期の初期です。

 このため、上下の前歯の後退はまだまだこれからと思いますので「下あごは出てきた」と感じるのは、気のせいが大きいと思います。もし、担当医が矯正歯科の専門教育を受けた認定医か臨床指導医であれば、レントゲン写真上で何mm出たのか計測出来ますので、担当医にお願いしてみるのはいかがでしょうか?
その上で、あいなさんの感じている事が実際に起きている事なのかをハッキリさせた上で、これからの矯正治療ライフを考えても良いのではないでしょうか?

 抜歯して前歯を後退する治療を途中で止めてしまうと、患者さんの歯には大きなダメージだけが残り、矯正歯科治療の目的はほとんど何も達成さないままになってしまいます。我々矯正歯科医にとっては、最悪の結果です。

 矯正歯科治療を止める前に、担当医の言った真意を理解し、ご自分の感覚を数値化して具体的に認識してから、決めても遅くはないでしょう。

 ぜひ、担当医に少し時間を取っていただき、治療内容の確認とご自分の感じをお話しして、納得できる答えを見つける事をお勧めします。


1つの大学病院で不適応とされたケースで、別の歯科医院や大学病院で適応とされることはあるか
2020年3月5日(木)相談者:ありざ(女性)48歳 東京都
ある私立大学の歯科病院の矯正科で、『加齢による上歯茎の退行のため、歯槽骨が矯正に耐えらる量でないと判断し、矯正治療適応外』
と、言われました。

歯槽骨の退行については他で指摘されたことがないため、他でも聞いてもらおうと、別の矯正歯科医院に初診予約をとろうと電話したところ、受付から年齢と症状を聞かれ、
「交叉咬合で中心線があっていないのと舌端唆合と乱杭歯で、やや下の歯が出ている」
と話したところ、
『顎の骨の手術が必要かもしれない。うちで見るのは難しいから大学病院へ行け』と診てもいないのに断られました。


そこで質問です。


最初に不適応と診断を下したのとは別の矯正歯科や大学病院で診てもらえば、矯正可能と診断されることはありますか?

自分の質問は、大学病院が違えば矯正のやり方も違うから、適応・不適応の判断も違うか?≠ニいうことです。


この状態で、他の医院や大学病院で相談する価値はありますか?

回答 Re:1つの大学病院で不適応とされたケースで、別の歯科医院や大学病院で適応とされることはあるか
2020年3月6日(金)16:42:22回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ありざさん、こんにちは。ご質問ありがとうございます。
 年齢が進むと、歯を支える歯周組織のコンディションが悪くなり、歯の移動が順調に行う事ができるかどうか、難しくなる事が多いです。ご質問では「この状態で、他の医院や大学病院で相談する価値はあるか?」という事ですが、私の方こそ診てもいないので、その判断はできません。ここからは、推測で書かせていただきますが、参考になれば幸いです。

 最初に行かれた大学病院では、歯周組織のコンディションが良くないために、歯の移動のリスクが高いと判断されたのだろうと思います。実際に私の診療室でも歯の根の長さの半分以下しか歯槽骨に植立されていない場合には、矯正歯科治療を行うのをお断りする場合があります。具体的には、歯が倒れるだけの移動しかする事ができずに、歯の根を平行に移動できなかったり、最悪の場合には複数の歯が脱落する危険さえあります。この場合には、歯並びを治すことよりも、歯の本数を確保することの方が優先される患者さんも多いと思います。

 また、次に予約された矯正歯科医院ですが、外科的処置を前提に矯正歯科治療を行う場合には、健康保険が適用されることがあり、その先生の医院では保険での治療をされていなかったのかも知れません。そのため、「診もしないで断られた」と思われているようですが、わざわざ御来院いただいても健康保険の治療は出来ないし、リスクの高い治療のようなので、大学病院でご相談くださいとご理解ください。

 ご存じのように、歯や歯周組織のコンディションは患者さんによって千差万別であり、誰でも同じような矯正歯科治療が受けられるわけではありません。
 我々医療を行う者は、しっかりと検査を行って「これは治す事ができる」という検査データの裏付けと自信がなければ、数十万円から数百万円の金額を受け取る事はできません。そう言う意味では、自分が引き受けてはいけない患者様をしっかり見極める事も大切なのです。

 せっかく患者さんが、矯正治療に前向きになることが出来たのに、我々矯正歯科医の方で「リスクが高いので矯正治療は止めましょう」というのは辛いですが、これも我々の良心からです。

 あとは、患者さんがどの程度、矯正歯科治療を受けたい熱意があるかどうかと言う事と、現在の歯周組織のコンデションをどのように判定するかと言うことになります。最初の大学病院での判断に疑問があるようであれば、他の大学病院でも再度矯正相談を受診してみてください。ただし、もしかすると同じような結論になる可能性がある事はご承知置きください。勿論「ちょっと難しけど、やってみましょう」という先生がいるかも知れません。その場合には矯正歯科治療だけでなく、外科処置や歯を支える骨を増やすような治療、インプラントの併用などが必要になる可能性があります。歯科医師と患者さんとの巡り合わせもありますので、あと数件、矯正相談を受診されてはいかがでしょうか?


歯の移動を防ぐ方法
2018年10月5日(金)12:46:56相談者:アジア(女性)32歳 海外
下の奥から二番目の歯が無くなって8年ほど経過しています。
歯がじりじり倒れてきています。
また、抜けた箇所の歯茎もほっそりしています。

マウスピースというものは噛んだ時、歯が無い所の歯茎に圧力がかかるように作れますか?その場合、なんという名前のマウスピースでしょうか。

子供時代に矯正した歯がだんだん動いていており、何とかしたいのですが、焦りとは裏腹に海外での治療費が高額すぎて相談してもインプラントやブリッジが実現できていません。
また、一度の診察で1万円ほどかかるのでめったに歯医者さんへ行けていません。

悲しいかな一番後ろにあった健全な親知らずは昨年5万円かけて抜いてしまいましたので、親知らずを矯正で前に持ってくることはもう出来ません。こんな状態なのですが、アドバイス頂けますと幸いです。よろしくお願いいたします。

回答 Re:歯の移動を防ぐ方法
2018年11月11日(日)11:05:07回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 アジアさん、こんにちは。アジアさんはとても歯や歯科治療に精通されているようですね。質問の主旨としては、マウスピースタイプの中で歯茎に圧力をかけて、歯茎が痩せないようにできるか?という事と思います。残念ですが、私の知る範囲ではそのようなマウスピースは知りません。
 一般的にマウスピースと呼ばれているものは、歯全体を歯茎の一部を含めて覆う樹脂製のカバー状の装置で、主に歯を固定するように作られています。このため、歯を外して、歯茎に圧力をかけるものは、作成するのは難しいと思います。

 歯茎に圧力をかける補綴物(ほてつぶつ)は、いわゆる「入れ歯」です。これは、樹脂製のプレートで人工的な歯にかかる咬む力を歯茎に伝えて、ある程度は人工的な歯で咬めるようになります。

 しかし、たとえ入れ歯を入れたとしても、歯を支える歯槽骨が痩せて来るのは避けれないと思います。歯槽骨が無くなると、インプラントを入れる事が難しくなって来ます。
 まだお若いですから、歯を抜くことよりも。残す治療にお金をかけて欲しいものです。
 まったく、役にたつ回答を返す事ができなくて残念です。


成人歯科矯正によるブラックトライアングルについて
2018年9月7日(金)16:04:55相談者:レモン(女性)42歳 岐阜県
歯科矯正を検討しているのですが、年齢的にブラックトライアングルのリスクを知り迷っています。矯正歯科に相談した事もあるのですが、歯周病虫歯はなく、歯が詰まっていてガタガタしているので上下各2本抜歯、受け口ぎみなので下の歯を下げていく治療になるとの事で、特にブラックトライアングルの話はありませんでした。
治療方法や抜歯をする事などは、ブラックトライアングルの可能性を左右することはあるのでしょうか?
40代の矯正ですと頻繁に起きうることでしょうか?
よろしくお願いいたします。

回答 Re:成人歯科矯正によるブラックトライアングルについて
2018年9月17日(月)10:50:22回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 レモンさん、こんにちは。ブラックトライアングルについてのご質問ありがとうございます。確かにブラックトライアングルは矯正歯科治療の副作用の一つですが、それほど頻繁に起きることではありません。歯周病と関連している事が多いので、担当の矯正歯科医と良くご相談ください。

 どんな治療にも、メリットとデメリットがあり、デメリットがメリットを上回れば、治療でべきではないでしょう。相談を受けた矯正歯科医は、歯周病ではなかったのでブラックトライアングルの話しはしなかったのだと思います。私の場合も、歯周病ではない患者さんの矯正相談では、ブラックトライアングルの話しはしませので。

 治療方法と抜歯の有無は、もちろんブラックトライアングルに関連しますが、なかなか直接予測できる事は少ないと思います。ここで、ブラックトライアングルに関する情報ページをご紹介させていただきます。

 横浜市の福増矯正歯科のHPの「ふくふくだより」に、とても良く解る「ブラックトライアングルについて」の解説があります。HPのアドレスがひらがなのため、文字化けする可能性が高いので、ここに貼り付けられませんが、ぜひ御一読をお勧めします。

 福増先生は現在、日本臨床矯正歯科医会の副会長(?)で私もお世話になっている先生です。声が大きくでちょっと圧倒されますが、臨床経験がとても豊富で多彩な知識をお持ちです。財力には負けますが、顔は私の方が少し端正です(笑)。

 さて、ここで上記のリンクを読んでいただいたとして、話しをすすめさせていただきますが、私の経験では歯間ブラシや爪楊枝の使い過ぎによっても、ブラックトライアングルが発生する事があると言う事を追加させていただきます。

 さあ、あとはレモンさんの決断次第です。矯正相談は日本矯正歯科学会の専門医資格を持つ先生か、日本臨床矯正歯科医会のメンバーをオススメします。また、ご質問があれば、書き込みお待ちしております。

 最後に福増先生、ありがとうございました。


ワイヤーの破片について
2018年8月27日(月)17:39:12相談者:マユリ(女性)24歳 大阪府
はじめまして。
先日、歯列矯正が終わり器具を外した後のレントゲンで、奥歯の横の頬のところに矯正ワイヤーの破片が写っており、先生からレントゲンを見せていただき説明を受けました。
【・いつどのタイミングで入ったのか分からないけど、形からしてカットしたワイヤーの破片に違いない
・体が異物に反応して外へ外へ押し出そうとして、自然に出てくるはず
・もし出てこない場合は口腔外科で切開して取り出す必要がある】
との内容でした。
最後にワイヤーをカットしたのは1か月以上前なのですが
体が自然に外へ外へ追い出そうとして、自然に出てくる可能性はあるのでしょうか?
また、これは一般的に考えて私が切開費用等負担するべきなのでしょうか?
(説明の時は費用に関しては何も説明はなく、また来月の診察の時に
様子見ましょうとのことでした)
もし体内に回ってしまったらどうしようと不安でできれば早く切開して取ってしまいたい気持ちがあります
一応、一般歯科でも今週末に見てもらう予約は入れているのですが
気になって落ち着かず投稿させていただきます。

回答 Re:ワイヤーの破片について
2018年9月1日(土)12:12:23回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 マユリさん、こんにちは。とても正直で、きちんとした良い担当医で良かったですね。
それにしても、矯正用のワイヤーの破片が頬粘膜内に入ってしまうとは、かなりレアケースです!

 とても、気にされているようですが、私も担当医と同じように、しばらくすると自然に頬粘膜内から排出されて来ると思います。

 良くあるのが、乳歯の根や欠けた歯の一部が歯茎から押し出されて来る事です。この場合、歯茎の中に何か硬いものが触れ、押すと場合によっては少し痛みがあることもあります。そのままにしておくと、破片は歯茎を突き破って尖った部分が現れ、ほとんどの患者さんはこの時点でビックリして来院されます。

 この場合は軽く麻酔をしただけで、簡単に引き抜くこができるのがほとんどです。私は経験ありませんが、複雑な形状の場合には少し切開した方が良い事もあります。

 乳歯は元は異物ではなく自分自身ですが、このように必要がなくなると身体によって異物と認識され、自然に排出されて来るのです。

 従って、私もマユリさんの担当医と同様に、しばらく待って、排出されないようであれば摘出すると言うのに賛成です。

 「身体に中に異物があるのは嫌だ」という気持ちは解りますが、しばらく待っていれば出て来るのに、ワザワザ麻酔をして切開して取り出すと言うのも、患者さんの負担が増すだけのように思います。

 さらに、粘膜のごく浅い所に金属の小さな破片が入ったからと言って、全身に回ってしまう事は万が一にもあり得ませんのでご安心ください。

 それにしても一歩間違えば、医療過誤だの治療ミスとして、患者さんに訴えられる可能性のある事を、きちんと説明して自分で経過を見るという担当医の姿勢は立派ですよ!
 レントゲン写真に写っている破片が本当に自分の治療によって入ったものかどうかも解らないのに、積極的に認めて最後まで診ましょうというのは、なかなかできることではありません。

 元より、口の中で金属の材料を扱う我々矯正歯科医は皆、小さなワイヤーの破片に至るまで、絶対に口の中に残さないように、細心の注意を払っています。そのような中で、異物が自分の治療中の出来事として対応するのはなかなか出来る事ではありませんし、もしかしたらワイヤーではなく乳歯の破片かも知れません。

 今後も安心して、現在の担当医に診てもらうのが、ベストの選択と思います。


娘(24歳)の矯正 途中で転勤に
2018年6月25日(月)10:54:08相談者:タケ(女性)49歳 愛知県
初めまして、娘が矯正についてご伝授頂きたくメールします。
上は裏側矯正で下はワイヤー矯正をしています。残り五分の二ぐらいの期間で終わる予定だと言われました。
その頃に就職が決まり東京へ転勤となり、他院への紹介状を書いて頂き費用も4割返金して頂きました。ところが建築関係なので東京に住まいがあっても即、東北へ行くことになり建物が完成するまで近くのアパート暮らしとなりました。交通費は掛かりますが通うと言いつつなかなか予約が取れず取れたと思ったら仕事が入り、2か月先の予約になるため予定が分からずキャンセルを繰り返すうちに行きにくくなったようです。1年2ケ月放置しています、もう地元に戻れるまで一度ワイヤーを外してもらってはどうか?と言いましたが外したらもうはめるのが嫌になると思うからこのままでいいと言います。年に4回は帰省するので転院しない方が良かったのでは?とも思いました。娘もいい大人なので放っておこうと思いましたが仕事で手いっぱいのようなので、こちらで相談に乗って頂けたらと思いました。これだけ間が空いてどうしていいやら分かりません。お忙しいところ申し訳ありませんが宜しくお願い致します。

回答 Re:娘(24歳)の矯正 途中で転勤に
2018年7月16日(月)10:44:34回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 タケさんこんにちは。書き込みありがとうございます。
 結論から言うと、矯正治療を開始した地元の先生に、ぜひ一度ご相談ください。
 もし、私が元の矯正歯科担当医であれば、間違いなく「戻っておいで」と言う思います。さらに、転院先のドクターであっても、以前から通っていた先生に相談するように言うと思います。

 矯正装置は、歯を移動するから歯につけている意味があるワケで、歯を移動しないのであれば、歯を磨きにくくする悪い影響ばかりです。書き込みでは、すでに1年以上放置しているようなので、装置の破損などがあると、治療のステップが進行する方向と反対の方へ進んでいる可能性がありますので、できるだけ早く受診する必要があります。

 年に4回も実家に戻られるのでしたら、この時だけでも受診することで、少しづつでも治療を先へ進める事ができます。がんばって、年にあと2回受診して年に計6回になれば、毎月受診するよりは遅くなりますが、治療の進行自体には大きな支障なく治療を終了できると思います。

 そろそろ、夏休みやお盆休みにの時期に入り、お嬢さんも帰省することと思いますので、治療を再開するチャンスです。ぜひ、地元の矯正歯科の先生のお休みと、お嬢さんの帰省の時期が被らないように調整して、元の先生を受診して下さい。

 少しでも、お役に立てれば嬉しいです。

Re:娘(24歳)の矯正 途中で転勤に
2018年10月18日(木)14:30:23返信者:匿名
小笠原先生、遅くなり申し訳ございません。先生が返信して下さったことで楽になり再通院できることになりました。仕事上通いづらい事も理解してくれたようで温かく迎えてくれたようです。
途方に暮れていたのですが優しいお言葉を小笠原先生に頂き感謝しています。
お忙しい中、本当にありがとうございました。


ヘッドギアについて
2018年6月4日(月)10:05:07相談者:なつき(女性)24歳 埼玉県
歯列矯正をしていまして昨日からヘッドギアをするようになりましたが、わたしは帽子みたいなのをかぶってるのですが、首からの人もいますが違いってなんですか?また首からに変えてもらうことはできますか?
あとヘッドギアはつければつけるほど、良いと言われたので24時間しようと思いますが大丈夫ですよね?

回答 Re:ヘッドギアについて
2018年6月10日(日)23:55:51回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 なつきさん、ご質問ありがとうございます。

 さて、ヘッドギアーのタイプについてですが、現在一般的に使われていものは、帽子のように頭にかぶるタイプと首の後ろからネックバンドと言うパッドから引く2つのタイプがあります。

 ヘッドギアーは御存知のように、お口に中の奥歯についたチューブに内側の太いワイヤー入れて、さらにもう一本のお口の外に出るワイヤーを、前記した2つにタイプの固定源についているバネやスプリングから上の奥歯を後方へ引く構造になっています。

 この時、かぶるタイプのものは上方で後ろへ引く力がかかり、首の後ろのネックバンドから引くタイプのものは、やや下方向で後方へ引く力がかかる事なります。

 奥歯を引く方向が異なっていますので、当然歯の移動方向も異なります。
 つまり、帽子状のかぶるタイプのヘッドギアーは奥歯は生えてきた方向と逆方向へ移動し、首の後ろのネックバンドのものは、奥歯の生えて来た方向と同じ方向へ移動します。

 このように奥歯の垂直的な移動方向が正反対になりますので、当然使用する症例は選択する必要があります。

 ここで、上あごと下あごを建築物の屋根と土台にたとえると、歯はその間で支える柱の役割をになっています。

 さらに、この事を考え合わせながら、ヒトの顔の形のタイプについても上下的な長さによって2つに分けられます。1つは縦に長い顔のヒトと2つ目は上下のあごの垂直的な距離が短いエラがはったように見える四角い顔のヒトです。

 この顔の2つのタイプは、上下の間を支える奥歯の高さの高いヒトと低いヒトとも言い換える事ができます。

 ここまで説明すると、なるほどと思っていただけると思いますが、顔の縦に長いタイプのヒトに首からのヘッドギアーを使用すると、上の奥歯がさらに伸びて来て、もっと長い顔になってしまいます。また、顔の縦の長さが短いエラが張ったヒトに頭にかぶるタイプのヘッドギアーを使用すると、上の奥歯の長さはさらに短くなりますので、四角い顔がさらに四角くなり、このような奥歯の垂直方向への移動は避けなければならない事は、ご理解いただけると思います。

 別の見方をすると、前歯の咬み合わせが深いヒトは首の後ろへ引くタイプで、前歯の咬み合わせが浅くて前歯が咬み合わないようなヒトは、かぶる装置の方を選択すべきです。

 ただし、長い顔のヒトでも咬み合わせが深いヒトもいますし、四角い顔のヒトでも前歯の咬み合わせが浅いヒトもいますので、これらの使いワケはそれほど単純ではありません

 なつきさんが、かぶるタイプのヘッドギアーになった理由をぜひ担当医にもお聞き下さい。私のような一般論ではなく、もっとハッキリした理由を教えていただけると思います。
 また、ヘッドギアーの装着時間ですが、日本矯正歯科学会専門医の中でも様々なご意見をお持ちの先生がおりますので、自分で勝手に判断せずに必ず担当医にお聞き下さい。その上で、指示に従って下さい。とても良く効く薬でも、容用量と用法を守ってお使い下さいと言うのと同じです。

 少しでも、なつきさんの矯正治療の手助けになれば嬉しいです。
 担当医に聞いても良く解らない事がありましたら、書き込みお待ちしております。


歯列矯正を途中でやめるリスクについて
2018年4月26日(木)12:22:43相談者:FNB(男性)21歳 福岡県
歯列矯正を途中でやめたいです
理由は痛みや症状では無く、期間の長さです
かれこれ7年も付けており、ネットで調べて幾ら何でも長すぎだと感じました
医師にあとどれくらいで終わるかを聴くと
「早くてあと1年はかかる、最終段階だから頑張って」と言われました
矯正専門の医師の意見も聞きたく、相談をしにいくと
「自分なら1年で終わるとは思えない。これが最終段階とは言い難い。」と言われました

就活やアルバイトで行きたい時間に行けない(予約が取れない)のが現状で、このままジリジリと2ヶ月に1回の通院とかになって矯正期間を伸ばしたくないし、歯列はだいぶ良くなっているのでいっそのこと外したいです。。

しかし歯列矯正が終わってもリテーナーで保定する期間があって学生時代のほとんどを矯正器具をつけて過ごしているのがとても辛いです

憂いているのが器具を取ると、歯列は100%元に戻るのか、どれくらい元に戻るのかです。
リテーナーを付けなければ必ず元に戻るのですか?
回答よろしくお願いします。とても悩んでいます。

回答 Re:歯列矯正を途中でやめるリスクについて
2018年5月12日(土)02:28:19回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
FNBさん、最大級に難しいご質問ありがとうございます。
確かに7年は長いですね!文章によると、FNBさんの担当医は矯正専門医ではないようですね。相談した矯正歯科専門医によると、まだ最終段階とは思えないとの事。
大変残念ですが、FNBさんの症状は非常に難しい症例であるか、または現在の担当医には矯正歯科治療の技術が不足しているのかも知れません。

 すでに、FNBさんの治療に対する忍耐もキレかかっているようなので、もしFNBさんが「歯列はだいぶ良くなっているのでいっそのこと外したい」と思っているのであれば、担当医に申し出て下さい。その際、あと1年分の治療費の返還もお願いしてみてはどうでしょうか?

 また、その後の治療の継続や保定については、意見を聞きに行かれた矯正歯科専門医に相談されてはいかがでしょうか??

 保定については、初診時から歯を移動した量と現在の位置に移動されてから、どの程度の期間が経過しているかが関係します。もし、現在の状態が3年以上変化がないようであれば、矯正装置を外してもそれほど大きな変化はないかも知れません。

 一方、FNBさんの現在の歯の位置が、矯正装置によって歯周組織のコンデションや舌や口唇から受ける圧力より、かなり無理な位置に移動されているようであれば、現在の装置を外してしまうと、かなり大規模な「後戻り」が起こってしまう可能性があります。

 大変申し上げにくいのですが、上記のように初診時から現在までにどのくらい移動したかが解らないと、装置を外した後の変化の予測はとても難しいのです。さらに、どのような原因で初診時の不正咬合が生じていたのかが解らなければ、治療の方法も正しいかどうか解りません。従って、この事は治療期間が長引いた原因や初診時の診断と治療方針が正しかったのかどうかに関係あるかも知れません。

 私はFNBさんの状態を拝見できないので、可能性を列挙するしかできませんが、今回相談された矯正歯科専門医であれば、FNBさんの初診時にさかのぼって、新たな診断と治療方法を見つけ出してくれる可能性があります。

 私の提案は、ここらで一旦区切りをつけて、再治療に向けて考えてはどうかという内容なので、さらに時間と費用がかかる事を言っているかも知れません。しかし、今すぐでなくても良いので、一旦休憩の後に、前向きに新たな一歩を踏み出す時期かも知れません。

 少しでも今後について、参考になれば嬉しいです。


マウスピース矯正 親知らず抜糸の必要性
2018年3月16日(金)17:34:11相談者:Daisy(女性)27歳 東京都
以前、左下、右上の2本の親知らずを抜歯しました。
現在、残りの親知らずが、右下に一本(半分顔を出して半分埋まっています)、左上に一本(完全埋没)あります。

前歯が出っ歯なので、マウスピース矯正を希望しているのですが、歯医者さんに相談に行った際、親知らずは2本とも抜糸の必要があると言われました。
下の親知らずは抜くのは抵抗はないのですが、完全埋没の上の親知らずが抜くのが大変らしく、躊躇してしまいます。
以前、大学病院で検査したところ、完全埋没で、骨に埋まっているので大がかりな手術になるということと、下手をすると、鼻に菌が入って顔が腫れたり長引く蓄膿炎になってしまうということで、何も支障がなければこのまま抜かない選択もあると言われました。
しかし歯並びをどうしても変えたいので、歯列矯正をしたいです。
このような場合は、心を決めて完全埋没の親知らずを抜歯するしか方法はないでしょうか?
親知らずを残したままマウスピース矯正をするということは不可能に近いですか?
レントゲン画像もなく、回答は難しいと思いますが、お力頂ければ幸いです。

回答 Re:マウスピース矯正 親知らず抜糸の必要性
2018年5月12日(土)00:44:32回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 Daisyさん、こんにちは。
 ご質問ありがとうございます。回答が遅くなり申しわけない。
 最初に、親知らずの抜歯と矯正治療を直接的に結びつけて考えない方が良いのではないでしょうか?

 実際に親知らずのスペースに上の奥歯を後退するのでなければ、親知らずの抜歯を行わなくても矯正治療は可能です。ただし、矯正治療を行わなくても、親知らずがその前方の歯の根を破壊するのを防止するために、親知らずを抜歯する必要がある場合もあります。

 一方、上顎前突の矯正歯科治療は、様々な方法があります。残念ながらご希望のマウスピース矯正は全ての上顎前突を治療できるほどの力量には、まだ不足してると言って良いでしょう。

 一方、治療方法の選択には、診断が重要です。
 診断は、なぜ現在の症状が表れているのかという原因をはっきりさせる事です。
 上顎前突でれば、骨格的に上下のあごの位置に異常はないか?さらに上の前歯の傾斜と下の前歯の傾斜度。また、上下のそれぞれのあごの大きさに対する歯の大きさの度合い。さらに、虫歯や歯周病なのど歯全体のコンディション。また、欠損歯や歯の治療の程度など、様々な要素を総合的に判断して最も適した治療方法を決定するのが診断です。

 この診断に基づいて、どのような装置を使用して、どのようなスケジュールで治療するかを決定するのが、治療方針と治療計画の立案です。

 親知らずを抜歯するかどうかは、前記した「虫歯や歯周病なのど歯全体のコンディション」の一つです。さらに「マウスピース矯正」は多くの矯正装置の1つの種類でしかありません。

 従って、親知らずの抜歯とマウスピース矯正にこだわり過ぎると、大切な診断に基づいた治療方針や治療計画に支障をきたすかも知れません。

 ここで、現在Daisyさんが矯正歯科治療の相談をされているのは日本矯正歯科学会の認定医か専門医の資格をお持ちでしょうか?矯正歯科専門医や認定医は、しっかりした検査データに基づいた、的確な診断、治療方針を立案するトレーニングを受けています。

 患者さんの矯正治療に対する希望は重要ですが、治療方法を先に決定されてしまうと、本末転倒になる可能性があります。さらに、マウスピース矯正は矯正歯科治療の専門的なトレーニングを受けていない先生もたくさんやられていますのご注意下さい。

 あとで矯正歯科治療の結果に後悔しないように、日本矯正歯科学会の認定医か専門医の資格を持っている先生かどうか、日本矯正歯科学会のホームページでしっかり確認して下さい。最低でも認定医。安心できるのは専門医とご理解下さい。


反対咬合の治療について
2017年9月8日(金)15:29:36相談者:かたつむり(女性)43歳 千葉県
はじめまして。10歳の息子の矯正治療の相談です。
永久歯が生えてから反対咬合になり、矯正T期治療を去年の12月より行いました。リンガルアーチを上顎に使用し、今年の4月頃には反対咬合が治りました。検査時に骨格性か歯性かの診断はありませんでした。身内に受け口はおりません。
生え変わりが遅く乳歯が残っており、犬歯も生えていません。通常の歯科検診でこのままだと顎が小さいので八重歯になったり曲がって生えてくる可能性を指摘されました。
7月の検診時にその旨を相談したところ秋頃まで反対咬合が安定していたら上顎を広げる処置をする事になりました。
ところが先日の検診で2次性徴時に下顎が成長してくる場合があるので、今は経過観察のみで八重歯や曲がった歯などになった場合はU期治療時に行えばよいと言われました。
骨格性の可能性が少しでもあるならば、永久歯が生える前まで何もせず経過観察のみは適切なのでしょうか?予測できる歯並びなどは事前になんらかの処置をしていただきたいと思っているのですが、反対咬合の場合、歯列に関してはU期治療まで何もせずそのままの方が良いのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

回答 Re:反対咬合の治療について
2017年12月9日(土)13:15:21回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 かたつむりさん、こんにちは!
 1期治療は抑制矯正治療と言われ、成長期の子供で悪化する可能性のある要素を取り除いて、上下のあごの成長を正常な軌道に乗せるのが目的の治療です。

 最初にリンガルアーチで前歯の咬み合わせを正常に戻したのは、前歯の咬み合わせが反対のままでは、これから起こる身長がぐんぐん伸びる第二次成長期に、下あごを抑えるものは何もないために、一気に骨格性の要素が悪化する可能性があるからです。

 これは、上下のあごの成長が異なるパターンであることに起因しています。上あごは耳鼻科の先生に言わせれば鼻の底の骨に当たり、脳が入っている脳頭蓋とくっついています。脳の大きさの成長は小学校3年生くらいでほとんどできあがります。よく「子供顔」「大人顔」と言われますが、この違いは脳頭蓋に対して顔面骨が小さい状態を子供顔、脳頭蓋の成長の後に顔面骨と言われる鼻、上顎、下顎が大きくなって「大人顔」になって行きます。

 そこで、上あごは鼻とともに脳頭蓋にくっついていますので、脳神経の成長に引っ張られるために、小学校3年生くらいまでに前後的な位置は決まり、その後は下方への成長の主になります。

 一方、下あごは手足の骨の同じ一般系になり、男の子の場合は小学校6年生から中学校1年生にかけて急激に身長が伸びる時期に一緒に大きくなります。
 この上下のあごの成長方向の違いが、反対咬合が思春期性の成長期の間に骨格性に増悪する原因なのです。

 さて、それでは下あごの成長を確実に抑える方法があるかと言うと、現時点ではないという研究論文が多いのが現状です。従って、前歯の咬み合わせを正常へ改善して、たとえ骨格性の可能性があっても永久歯が生えるまでしばらく観察するしか方法がないのです。

 私の場合には、歯ではなく、上あごを前方へ移動する「上顎前方牽引装置」という方法を使用して、あらかじめ上下の顎の位置自体を修正しておく事ができますが、この装置はあまり一般的なものではありません。

 上あごの幅を広げるのは、骨格性の反対咬合の治療とはあまり関係ありません。
 上の顎の骨の幅は意外に簡単に広げることができ、歯を並べるスペースが不足している場合にはある程度スペースを作る事ができます。このため、担当医は上あごの幅を拡大しましょうと言ったのだと思います。ただし、この上あごの側方拡大を行っても全部の歯にブラケットを装着する2期治療は、ほとんどの方で必要ですし、歯を抜いて治療する確率も低下はしますが、とても歯を抜かない約束まではできません。

 これでは、何のために上あごの幅を拡大するのかと言われてもの仕方ないと思います。
 この事を考えて、担当医は今は経過観察のみで八重歯や曲がった歯になった場合はU期治療時に行えばよいと言ったのだと思います。
 担当医の発言が結論のみ言ったために、かたつむりさんには不信感をもたれてしまったようですが、担当医の考え方はとてもオーソドックスなものですので、ご安心下さい。

 このように、できるだけ効率のよい最大限の効果が出る治療を毎回の来院ごとに考えながらその時々の最適な診断を行い方法論(治療方法)という回答を出すのが我々矯正歯科医の臨床力です。

 患者さんにすれば「毎回少しづつ言う事が違う」と思われるかも知れませんし、「せっかくこの時期から治療を開始しているのだから今のうちに何かしておいた方が後々良いのではないか」と考えられるのは、もっともと思います。

 毎回の診療時に数年後に現時点を振り返った時に、もっとも適切な治療だったと言えるかどうか、治療の進路を微調整しながら拝見しております。この点を患者様もご理解の上、説明が足りない事もあると思いますので、「なぜですか?」と聞き返していただけると助かります。ご説明はそれほど時間のかかることではありませんので。

 また何か疑問な事がありましたら、書き込みお待ちしております。


矯正はずしたとき顎が辛くなった。
2017年7月4日(火)12:21:30相談者:めい(女性)24歳 北海道
こんにちは。
先日、矯正装置を外しその後顎に違和感がでてその翌日には寝られないほど顎を始め肩、首、耳あたりが緊張するような強ばるような感じに襲われました。しばらく顎が疲れるような感じが続き、その矯正歯科に相談すると原因不明と大学病院へ紹介され電気マッサージを首にしてもらい少しは緊張するような感じがとれたような気がしました。

矯正後はリテーナーができるまで2週間はなにもつけずにそのままにしてくださいと言われ2週間後ぐらいたつとだいぶ違和感がとれてきました。

また、顎を開け閉めするとカクカクなるようになったり閉めるとまっすぐ顎が閉じず少しずれてから閉じるようになりました。矯正の先生は噛み方の癖が悪いから(下の歯を前にだして噛む)といい噛み方を直せば直ると言っていたのですがそうなのでしょうか?

ちなみに上2本抜歯、下2本は虫歯でなくなり上下ともに12本ずつ奥歯は上2本下1本で噛んでいる状態です。

また、他の歯医者に噛み合わせを見てもらい型をとってもらったところ奥歯の歯の高さが足りないと言われました。

今は矯正がとても不安でご相談させていただきました。

回答 Re:矯正はずしたとき顎が辛くなった。
2017年12月6日(水)15:14:51回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 めいさん、こんにちは!とても難しいご質問で、考え込んでしまいました。
 症状は、典型的な顎関節症の急性症状なのですが、矯正装置を外した事とどのような関連があるのか解りません。もうずいぶん時間がたっているので、すでに解決しているかも知れませんが、しばらく様子を見るのが最善かも知れません。

 顎関節症は多因子性の疾患と言われ、不安や心配事、咬みしばりや歯ぎしりなど、普段あまり気にしていない事でも、このような急性症状が出る事があります。

 咬み合わせや奥歯の高さなど、我々歯科医ができる範囲で頑張って歯の治療を行っても、たいして効果が見られない事もあります。反対にストレスがなくなったとたんに、何事もなかったように症状が消えてしまう事もあります。

 突然の事でびっくりされたと思いますが、信頼できる先生に相談に乗ってもらって、様子を見ながら、できる事を少しずつ試してみる心の余裕が解決の糸口になるような気がします。

 数ヶ月も考えた割には、あまり参考になる回答でなくてゴメンなさい。


右4番抜歯の残根が矯正治療開始1年半後に発覚
2017年5月10日(水)17:47:08相談者:ままくん(女性)37歳 東京都
2015年8月に大学病院で矯正治療開始し、2015年12月に矯正治療している病院とは別のクリニックで上左右4番の抜歯をしました。抜歯が上手くないと判断、その他にも処置やSCやSRP時を何の説明もなしに実施し、高額な金額を請求されるため、そのクリニックはやめました。
別のクリニックにて2016年1月下左右4番の抜歯をしました。
その後問題なく治療を開始開始しており、2017年4月転居のため、別の矯正歯科病院に転院し、CT検査したところ、右上4番に残根発見しました。
確かに、左上3番は左上5番に接しスペースは埋まったのですが、右上3番と右上5番のスペースが埋まらず、おかしいと思っていたのに、合点が行きました。
口腔外科に相談したところ、右上4番の残根を抜歯するためには、動かした右上3番の歯を元に戻す必要があり、右上5番も抜けるリスクがあるとかで、きちんと右上4番が抜けていたらこんなことにはならず、正直困っています。
元に戻すため、時間もかかり、費用もかかり、リスクも伴うとのことで、右上4番を抜き切れなかった歯科医に腹立たしい限りです。
泣き寝入りするしかないのでしょうか。

回答 Re:右4番抜歯の残根が矯正治療開始1年半後に発覚
2017年7月4日(火)12:56:01回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ままくんさん、こんにちは。回答が大変遅くなり、ごめんなさい。
 右上の残根が原因で、スペースが閉鎖しないという大変困った事になっているようで、お気持ちお察しします。

 口腔外科の先生は、右上の犬歯を元の位置に戻せと言っているようですが、右上の犬歯と右上第二小臼歯の間に、残根を抜歯するためのスペースがないと難しいと言うことだと思います。これは、我々矯正歯科医には可能なことですので、ぜひ担当医とご相談下さい。
 ままくんさんがおっしゃる通り、右上4番を抜き切れなかった歯科医に腹立たしいですが、4番を抜歯後にCTを撮って残根がないかどうか確認するのもちょっと難しいですね。抜歯した術者は手指感覚で根が折れたかどうかはある程度推測できるようですが。

 むしろ、この残根が移動している右上犬歯と第二小臼歯に接触して、現存する歯の根の吸収などの障害が出ていない事を喜ぶべきでしょう。ままくんさんは、現在担当の矯正歯科医の事は一切書いておりませんが、この先生が一番困っていると思います。

 元々は大学病院という大きな看板とプライドのある医療機関で治療を始め、これまでほとんどをこの大学病院で治療を受けたワケですから、患者さんに迷惑がかからないように、現在の矯正歯科担当医と大学病院が今後の治療について考えてくれるハズです。

 確かに、通常の治療よりは時間がかかってしまいますが、治療不可能ではありませんので、頑張ってください!!また、これを修正する費用については、大学病院にお願いする方が良いと思います。お腹立ちは良く解りますが、冷静に交渉されて下さい。


矯正失敗 前歯に隙間
2017年4月24日(月)10:37:24相談者:ゆい(女性)19歳 北海道
娘の母からです。娘は小6から7年矯正してます。もともと出っ歯で八重歯があり親知らずが4本隠れておりその親知らずは結局成長の過程で抜かずに上の歯2本と下の歯は4と5を抜歯しています。親知らずが今生えそろい4本とも綺麗に噛み合っています。
口元は相変わらず突き出て口が閉じれない状態。上顎が下がってガミースマイルが激しくなってとても見た目が悪いです。
結果的には前歯が2mmくらい空いた状態です。結果、顎を切る手術をしたほうがよいと言われました。
私としてはかみ合わせが狂って前歯が下りてこないのではないかと思っています。矯正治療中に奥歯が虫歯になり銀歯になりました。噛み合わせ異常がある場合にこのまま顎の手術をして良くなりますか?

一番の不安は本人が現状を全く気にしていないのでリテーナーをまじめにつけない点で、先生も本人が気にするようになってからでも遅くはないと言われました。矯正後何年もたってからの顎の手術は保険対象になりますか?
今後の治療として抜歯しているのでイザビライン矯正はどうなのか?補綴の治療で何とかならないのか?
わかる範囲で良いのでどうかアドバイスをお願いします。

回答 Re:患者さんの協力が得られない場合は矯正治療はできません
2017年7月4日(火)12:28:11回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ゆいさん、こんにちは!回答が大変遅くなりごめんなさい。
 小学校6年生から19歳まで、抜歯して治療されているようですが、まだまだ口元の状態やガミースマイルが改善されていないとの事。さらに、一番の問題は本人に現在の状態を全く気にしておらず、矯正装置や治療に対する協力も得られないと言う事です。

 お母さんがいくら心配しても、どんな矯正歯科の名医に診せても、これは治らないです。
 矯正失敗というタイトルになっていますが、これは患者さんの協力が得られないので「失敗」ではなく「不能」でしょう。

 ましてや、インビザラインなど全く無理です。ご本人が装着しなければ、歯はまったく動きませんので。また、補綴での治療ですが、ご本人の天然の歯を削って被せることになりますが、本当にそれで良いのでしょうか?さらに、補綴治療は現状をカモフラージュするだけですから、上の歯が短くなるなどの見かけ上も完全に治すのはかなり難しいと思います。 また、外科的な矯正治療を行ったからと言って、歯の装置やゴム、リテーナーに対する協力が得られなければ、結局また後戻りして、あの治療は無駄だったと言うことになります。

 つまり、ご本人の治したいと言う気持ちと治療に対する協力がなければ、矯正歯科治療は絶対にうまく行きません。

 結局、現在診ていただいている先生のおっしゃる通り、本人が気にするようになってから治療しましょうと言う事になります。もし、ゆいさんとお嬢さんが私の診療室に矯正相談に来院されても、治療はお断りすることになります。


歯科矯正
2017年4月20日(木)18:45:56相談者:ゆき(女性)32歳 千葉県
私は今、32歳です。
元々歯が少なく反対咬合でした。
19歳くらいに下だけ矯正をし、23歳くらいに全額をしました。このときは、右上の乳歯Eを抜歯して、その部分一つを義歯にしました。けど、やはり面倒になりその場所だけ部分矯正で隙間を埋めました。全部で8年くらい歯科矯正しました。部分矯正したせいか、左だけ噛み合わせが合っていて右は噛み合わさっていません。そして、去年10月に出産してから食いしばりがひどく、ほぼ歯がひびだらけです。全顎の矯正をすすめられましたし自分でもやりたいです。けど、こんなにひびがひどく歯科矯正ができるのか不安です。。。

回答 Re:歯の本数が少ない反対咬合の治療
2017年7月4日(火)12:03:22回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 ゆきさん、こんにちは。回答が大変遅くなりごめんなさい。さて、反対咬合と歯が少ないことお若いのにずいぶん苦労されているようです。治療されたのは、矯正歯科専門医でしょうか??千葉には日本臨床矯正歯科医会の腕の良いドクターがたくさんおります。ぜひ、いちどご相談下さい。文章を拝見すると、19歳で下だけ、23歳で全顎とありますが、これは患者さんのご希望でこのような治療計画になったのでしょうか?また、23歳の全顎で治療した時にも、義歯にしたり、面倒になり部分矯正で隙間を埋めたとありますが、治療目標や治療方針が一定せず、常に場当たり的な対症療法であったような気がします。

 やはり、歯にヒビは入っていたり歯が少ないのであればそれなりの矯正歯科専門医による一貫した治療目標を設定した全部の歯を対象にする治療を行って、2年から3年で一気に現在のベストの状態まで持って行く方が近道と思います。これまで治療に関わってきた先生方も患者さんの意見を良く聞き、患者さんの希望する通りの治療を行ってきたと思いますが、その結果が現在の中途半端な状態であることを反省した方が良いでしょう。

 ぜひ日本臨床矯正歯科医会のメンバーで、さらに日本矯正歯科学会の「専門医」の資格を有するドクターに相談してみてください。上記の医会のメンバーだったり、専門医の資格を持っているからと言って特別料金を取ったりする先生はいないと思いますので、ご安心下さい。また、解らないことがありましたら書き込みお待ちしております。


前歯が…
2017年2月3日(金)12:47:14相談者:小柳(男性)17歳 秋田県
前歯が斜めに生えてきて金銭的に全部矯正するわけにはいかず部分矯正しようか考えています。
前歯が昔からコンプレックスなので抜いて差し歯にしようかとも考えています。
秋田で矯正か差し歯つくってくれるところはありませんか?

回答 Re:斜めの前歯を部分矯正するか抜いて差し歯にしたい
2017年3月8日(水)18:12:07回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 小柳様、回答が遅くなって申し分けありません。ここで語るべき事を考えさせていただいておりました。
 前歯が斜めでコンプレックスになっているので、部分的に矯正するか、抜いて差し歯にしたいという事ですが、まだ17歳とまだまだ将来のある青年ですので、ぜに我々矯正歯科医の行う矯正歯科治療を受けられる事をお勧めします。

 確かに前歯が気になるくらい斜めな場合には、部分的な矯正治療では済まない可能性が高いです。その理由は、前歯が斜めになった原因が前歯の正常に生える隙間が少ない可能性が高く、前歯が捻れたのは結果であって原因ではないと考えられるためです。

 また、小柳さんは前歯の咬み合わせについては触れられておりませんが、上顎前突などの上の前歯の出過ぎや、深い咬み合わせ(過蓋咬合)である可能性もあります。矯正歯科治療は患者様の気になっている所だけではなく、生涯に渡ってできるだけご自分の歯でしっかり美味しく食べられる事を目的にしています。つまり、小柳さんが気になっている所だけの治療では、治療後に大きな問題点が残る可能性が高いと思います。

 従って、とりあえず斜めの歯を抜いて、差し歯にするというのは、やっぱり後にその治療自体が無駄になったり、せっかくのご自分の歯を捨ててしまうのは、とてももったいないと思います。

 今すぐには無理でも、10年後にはしっかりした全体の矯正歯科治療をできるようになるかも知れません。現在斜めの歯は、虫歯になったり歯槽膿漏にならないように、しっかり歯磨きをして、時期を待って矯正治療で治すのがベストと思います。

 私の診療室にも、小柳様と同じように青年期に斜めの前歯や飛び出した八重歯を抜歯してしまって、左右のアンバランスや非対称、口元が曲がっているなどを気にされて来院する成人の方がとても多いです。
 人生まだまだ長いです!今回は歯を削ったり抜いたりするのは保留にていただき、ぜひもう少し全体的にしっかり治す事を考えられる事をお勧めします。

 また、何か疑問な事があれば、書き込みお待ちしております。


歯科矯正のけん
2016年10月24日(月)17:48:59相談者:r.dean(女性)49歳 福岡県
お忙しいところ、よろしくお願い致します。
現在、下部齒列矯正中で1年10ヶ月になります。あと2ヶ月で歯列が固定期間に入る段階ですが、歯列が斜めに下がっていて、
もともと正常な位置にあった歯までも角度が斜めに傾いてしまいました。このことを歯科医に言っても聞き入れられず、時間をかけていくとのこと。この傾いた状態はかなり前から続いでいて、いっこうに改善していません。
この先どうするべきか悩んでいます。
どうか、ご回答よろしくお願い致します。

回答 Re:下の歯の矯正治療中に歯が斜めになったままで悩んでいる
2016年12月10日(土)16:06:13回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 r.deanさんこんにちは。回答が遅くなってゴメンなさい。
 さて、r.deanさんが思ったように歯が移動していないようですが、その後はいかがでしょうか?担当されている歯科医の先生は矯正歯科医でしょうか?歯列が斜めになっているとの事なので、治療はかなり難易度の高いもののようです。さらに、下の歯の矯正中と書かれていますが、上の歯には装置を装着されていないのでしょうか??さらに、あと2か月で固定期に入るという事はどう言う事なのか良く解りません。

 この際、担当の先生以外の矯正歯科専門医のにもご相談されてはいかがでしょうか?
 福岡にもとても腕の良い矯正歯科専門医がおりますので、ぜひ一度ご相談してみて下さい。お口の中を拝見していない私より的確なアドバイスがあると思います。費用も数千円と思いますので、日本矯正歯科学会の専門医の名簿から探してみて下さい。あまり、お役に立てなくて恐縮です。

Re:矯正歯科治療中の件
2016年12月13日(火)01:12:59返信者:r.dean
小笠原先生、お忙しい中アドバイス頂きありがとうございました。返信が遅くなり失礼しました。
また、説明不足で申し訳ありませんでした。治療中の歯科は一般歯科ですが矯正もできるとのことだったので
信頼してしまいました。歯の状態は相変わらず斜めになったままで正常な歯も傾きました。医師にはこのことは聞き入れられません。矯正期間は2年間であと1年で歯を固定する。これ以上の情報は説明されていません
矯正の歯は下の歯1本で5本のワイヤーがかかっています。上部の歯には装置はありません。これ以上の進歩も見込めず歯も傾いているので、小笠原先生の言われるように矯正歯科専門医に問い合わせてみようと思います。お忙しい中、ご回答ありがとうございました。


エクストルージョン中、骨癒着で動かない場合
2016年10月7日(金)16:39:11相談者:あおい(女性)32歳 埼玉県
歯科矯正初めて1年たった頃に神経の死んでいた右2番が歯肉の中で破折し、抜歯をせずに、エクストルージョンすることになりました。医師からは2.3か月あれば歯は出てくるだろうとのことでしたが、現在6か月もたってしまいました。破折した場所を毎日確認してますが歯が1ミリも出てきた様子はありません。現在ワイヤー矯正を始めて2年半ほどたちますが、矯正を始めてから右2番は最初からほとんど動かず右2番と3番に歯1.5本分のすきまがずっとある状態でしたので、実は最初から骨癒着していたのではないかと疑っていましたが、医師は癒着ではないと思うと言いました。もし癒着していたとした場合はどんな方法で動かすことができますか?右2番が動かないせいで矯正治療がここ1年以上まったく進んでなく、この先どうなってしまうのか不安です。

回答 Re:エクストルージョン中、骨癒着で動かない場合
2016年10月14日(金)14:08:40回答者:小笠原 潤治 ウイズ矯正歯科
 あおいさん、こんにちは!神経の死んだ歯が歯茎の中で破折したとありますので、一般的に考えれば、この破折してしまった歯は抜歯の対象になります。

 担当の先生は矯正歯科医でしょうか?あえて抜歯せずに、歯の移動を行っているようなので、この先生にも何かお考えがあるのかも知れません。

 歯の移動には、歯の根の回りにある歯根膜の健康が絶対に必要です。この歯根膜が破壊されると、歯の移動は不可能になります。歯の根がどの部分で、どのように破折しているか解りませんのではっきりした事は言えません。
 ここで、仮に歯の根の真ん中で、ポッキリ折れてしまっている場合を想像してみて下さい。歯茎の上に出ている部分だけを引っ張って、たとえ移動(挺出:根と反対方向へ移動する=エクストルージョン)したとしても、根は半分ほどあごの骨の中に残ってしまうことになりますので、あまり意味はないように思います。

 まずは、担当医と良く相談してみて下さい。また、お近くの別の矯正歯科専門医に相談するのも、一つの方法です、また、解らない事があれば、書き込みお待ちしております。


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